バージョン 6.3.3
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コンフィグレーションファイルでの Natural セッションの定義

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


ログオンページについて

Web I/O インターフェイスクライアントをブラウザで起動すると、ログオンページが表示されます。 このログオンページのエントリは、コンフィグレーションファイルの設定によって異なります。

次の例は、セッション用に特殊なエントリが定義されていないデフォルトのコンフィグレーションファイルを使用した場合に表示されるログオンページを示しています。

Logon page

注意:
上記のログオンページには、[Theme]ドロップダウンリストボックスが表示されています。 テーマは IIS でのみ使用できます。

次の例は、多くの設定(ユーザー ID およびパスワードを含む)が事前定義されているコンフィグレーションファイルを使用した場合に表示されるログオンページを示しています。

Logon page

Natural セッションにログオンするには、すべての必須情報をログオンページで指定する必要があります(対応するドロップダウンリストボックスからセッションを選択するなど)。 [Logon]ボタンを選択すると、選択したセッションの画面が表示されます。

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コンフィグレーションファイルの名前と場所

ログオンページから呼び出すことができるセッションを定義するには、コンフィグレーションファイルが必要です。

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コンフィグレーションファイルの内容

デフォルトでは、コンフィグレーションファイルには次のエントリが含まれています。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<settings>
  <global>
     <last_activity_timeout>3600</last_activity_timeout>
  </global>
  <sessions>
    <session id="Nothing configured">
    </session>
  </sessions>
</settings>

注意:
タイムアウト値が含まれている <global> セクションは、J2EE コンフィグレーションファイルでのみ使用できます。 「タイムアウトの設定」も参照してください。

上記の場合には、セッションのログオンに必要な入力フィールドがすべてログオンページに表示されます。

新しいセッション定義をコンフィグレーションファイルに追加するには、次の形式で新しい <session> 要素を追加する必要があります。

    <session id="your-session-name" trace="false">
      <natural_server>your-Natural-server</natural_server>
      <natural_port>port-ID-of-Natural-server</natural_port>
      <natural_program>Natural-program-name</natural_program>
    </session>

上記のエントリは必須です。 また、「コンフィグレーションファイル要素の概要」セクションで説明しているようにオプションのエントリを指定することもできます。

次に、コンフィグレーションファイルの例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<settings>
  <global>
     <last_activity_timeout>3600</last_activity_timeout>
  </global>
  <sessions>
    <session id="DUMP (Mainframe)" trace="false">
      <natural_server>myserver1</natural_server>
      <natural_port>1234</natural_port>
      <natural_program>DUMP</natural_program>
    </session>
    <session id="Test (UNIX)" trace="false">
      <natural_server>Myserver2</natural_server>
      <natural_port>4321</natural_port>
      <natural_program>test.sh</natural_program>
    </session>
  </sessions>
</settings>

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コンフィグレーションファイル要素の概要

次の表では、新規セッションを追加するためにコンフィグレーションファイルで使用できる要素および属性について説明します。

要素名 属性名 説明
session id 任意のセッション名。 ログオンページでは、セッション名がドロップダウンリストボックスに表示されます。
session trace

IIS のみ。

通常は "false"。 Software AG サポートでトレースを必要とする場合にのみ、"true" に設定する必要があります。 "true" に設定されている場合は、トレースが次のディレクトリに書き込まれます。

<drive>:\Documents and Settings\<pc-name>\ASPNET\Application Data\Software AG\Natural WebIO\Traces

session type オプション。 ユーザー ID およびパスワードが認証されるプラットフォーム。 設定可能値は次のとおりです。
  • MF
    Natural for Mainframes。 ユーザー ID とパスワードには最大 8 文字を使用できます。

  • MF-NSC
    Natural Security が搭載された Natural for Mainframes。 ユーザー ID とパスワードには最大 8 文字を使用できます。 ユーザー ID は、ライブラリ名に関する Natural の命名規則に準拠している必要があります。

  • OS
    Natural for UNIX または Natural for Windows:ユーザー ID およびパスワードには最大 32 文字を使用できます。 ドメインが必要な場合は、ユーザー ID とともにドメインを指定する必要があります("domain\user-ID" の形式)。

デフォルト:"OS"。

session protocol オプション。 Web I/O インターフェイスの現在のプロトコルバージョンは 4 です。 最新の Natural バージョンでは、適切なプロトコルバージョンが自動的に使用されます。 以前の Natural バージョンでは、適切なプロトコルバージョンをコンフィグレーションファイルで定義する必要があります。
  • Natural バージョン 6.2.1~6.2.4(UNIX)には、プロトコルバージョン 2 が必要です。

    バージョン 6.2.5 の時点で、プロトコルバージョンの定義は不要になりました。

  • Natural バージョン 6.3.1 および 6.3.2(UNIX)では、プロトコルバージョン 3 が必要です。

    バージョン 6.3.3 の時点で、プロトコルバージョンの定義は不要になりました。

  • Natural バージョン 4.2.3.2 以下(メインフレーム)では、プロトコルバージョン 3 が必要です。

    バージョン 4.2.3.3 および 4.2.4 の時点で、プロトコルバージョンの定義は不要になりました。

設定可能値:2、3 および 4。 デフォルト:4。

user id オプション。 現在のマシンに有効なユーザー ID。 この属性を指定すると、対応するフィールドはログオンページに表示されません。
user pwd オプション。 上記のユーザー ID に有効なパスワード。 この属性を指定すると、対応するフィールドはログオンページに表示されません。
user ucase

オプション。 "true" に設定されていると、ユーザー ID の入力フィールドが大文字モードになります。

デフォルト:"false"。

natural_server   Natural および Web I/O インターフェイスデーモン(Natural for UNIX)、Web I/O インターフェイスサーバー(Natural for Mainframes)、または Web I/O インターフェイスサービス(Natural for Windows)が稼動しているサーバーの名前または TCP/IP アドレス。 この要素を指定すると、対応するフィールドはログオンページに表示されません。
natural_port   Web I/O インターフェイスデーモン(Natural for UNIX)、Web I/O インターフェイスサーバー(Natural for Mainframes)、または Web I/O インターフェイスサービス(Natural for Windows)が聴取している TCP/IP ポート番号。 この要素を指定すると、対応するフィールドはログオンページに表示されません。
natural_program  
  • Natural for Mainframes
    NEXT プロンプトで入力するとアプリケーションが起動される Natural プログラムまたはコマンドシーケンスの名前。 次に例を示します。

    TEST01 data1,data2

  • Natural for UNIX
    Natural アプリケーションを起動するための UNIX シェルスクリプトの名前(nwo.sh に似たファイル)。

  • Natural for Windows
    Natural アプリケーションを起動するための Windows コマンドファイル(.bat)の名前。

この要素を指定すると、対応するフィールドはログオンページに表示されません。

natural_parameter  

オプション。 Natural アプリケーションを起動するためのパラメータ。 スタックパラメータ、パラメータファイル/モジュール、または他の Natural 固有情報がこのパラメータとなる可能性があります。

  • Natural for Mainframes
    この要素は、Natural アプリケーションの起動に使用されます。次に例を示します。

    STACK=(LOGON MYAPPL)

  • Natural for UNIX および Natural for Windows
    この要素は、上記のシェルスクリプト(UNIX)またはコマンドファイル(Windows)で "natural" の後にパラメータ $5 を指定する場合に使用されます。次に例を示します。

    parm=myparm\ stack=(logon\ mylib;menu;fin)

    "parm" は Natural パラメータファイルを呼び出し、"stack" は Natural アプリケーションそのものを呼び出します。

    重要:
    一重引用符は使用しないでください。 文字列に空白が含まれている場合は、スラッシュ(/)を代わりに使用します。

natural_parameter visible

IIS のみ。

ブールパラメータ。 "true" に設定されていると、Natural パラメータを含むフィールドがログオンページに表示されます。 設定可能値:"true" および "false"。 デフォルト:"false"。

nattimeout  

J2EE のみ。

ホストからの応答のタイムアウト。 「タイムアウトの設定」を参照してください。

theme  

IIS のみ。

Web ページで使用しているテーマ(スタイル)。 最初のテストでは、"3270Theme" という名前のテーマを使用できます(「テーマの使用(IIS のみ)」を参照)。 この要素を指定すると、対応するフィールドはログオンページに表示されません。 テーマがログオンページに表示されると、ドロップダウンリストボックスに表示されます。

screen rows

オプション。 出力ウィンドウの行数。 設定可能値:最小値 24、上限なし。 デフォルト:24。

Natural for Mainframes では使用されず、代わりにプロファイルパラメータ TMODEL が使用されます。

screen columns

オプション。 出力ウィンドウの列数。 設定可能値:最小値 80、上限なし。 デフォルト:80。

Natural for Mainframes では使用されず、代わりにプロファイルパラメータ TMODEL が使用されます。

screen top

IIS のみ。

ブラウザ内の出力ウィンドウの上端。 上端には "0" を使用します。 この値はピクセルではなく Natural 単位で指定されます。

screen left

IIS のみ。

ブラウザ内の出力ウィンドウの左端。 左端には "0" を使用します。 この値はピクセルではなく Natural 単位で指定されます。

screen pfkeypos

IIS のみ。

PF キーの位置。 設定可能値:"bottom" および "right"。 デフォルト:"bottom"。

screen size

IIS のみ。

出力ウィンドウのサイズ。 設定可能値:"normal"、"small"、"tiny"、および "extratiny"。 デフォルト:"normal"。

フィールドがログオンページに表示されない場合、上記のように対応する要素または属性を指定できます。 これには、属性または要素の値を指定するか、値を省略します。 例えば、次のいずれかを指定できます。

<natural_program></natural_program>

または

<natural_program>sysprof</natural_program>

いずれの場合も、対応するフィールドはログオンページに表示されません。

要素名または属性名が指定されていない場合にのみ、対応するフィールドがログオンページに表示されます。

注意:
色属性とフィールド属性の変更(J2EE のみ)」も参照してください。

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ログオンページでのパスワードの変更

現時点では、この機能は Natural on UNIX および Natural for Windows でのみ使用できます。

次の情報は、ユーザー ID およびパスワードの入力フィールドがログオンページに表示される場合に適用されます。 このフィールドは、ユーザー ID およびパスワードがコンフィグレーションファイルで定義済みの場合には表示されず、[Change password]リンクも表示されません。

ログオンページの[Change password]リンクを選択すると、次の入力フィールドが Web フォームに追加されます。

パスワードを変更するには、ユーザー ID および現在のパスワードを通常どおり入力します。 次に、新しいパスワードを 2 つの新しい入力フィールドに入力し、[Logon]ボタンを選択してパスワードを変更します。

パスワードを変更しない場合は、[Don't change password]リンクを選択します。 2 つの新しい入力フィールドが表示されなくなります。

パスワードが期限切れになると、Web フォームから新しいパスワードが自動的に求められます。 現在のパスワードでログオンしようとすると、エラーメッセージが表示され、パスワード変更用の 2 つの入力フィールドが表示されます。 この場合は、[Change password]リンクを選択する必要はありません。

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タイムアウトの設定(J2EE のみ)

2 つの異なるタイムアウトを設定できます。

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ブラウザの制限

ブラウザの[戻る]および[進む]ボタンは Web I/O インターフェイスでは動作しないため、使用しないでください。

2 つの Natural セッションを同時に実行する場合は、(Windows の[クイック起動]ツールバーで対応するアイコンを選択するなどして)ブラウザの新しいインスタンスを開始する必要があります。 ブラウザの[新規ウィンドウ]機能は使用しないでください。 この機能を使用すると、1 つのセッションが 2 つのブラウザで稼動することになりますが、これは許可されていません。

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