コマンド SYSRPC SGMASS
を使用して、単一または複数のスタブサブプログラムをオンラインモードまたはバッチモードで生成できます。
スタブサブプログラムは、サブプログラムまたはパラメータデータエリア(PDA)から作成します。
このセクションでは、次の内容について説明します。
スタブサブプログラムをオンラインで生成するためのいずれかの NEXT または MORE コマンドプロンプトに、SYSRPC SGMASS
コマンドを入力できます。
以降のセクションでは、次の項目について説明します。
次の構文図に、SYSRPC SGMASS
に適用される構文を示します。
SYSRPC SGMASS [name] [compression]
|
構文項目の name および compression については、「名前の指定と圧縮」セクションで説明します。
次に示すように、SYSRPC SGMASS
コマンドでは、コマンドによって生成されたスタブサブプログラム(オブジェクト)をリストするレポートが生成されます。
Page 1 2006-05-24 16:09:17 SYSRPC - Stub Generation in Library SAGTEST Generation Criteria: Object name or range: RPC* Compression: 1 Generation Results: Number of objects found: 8 Maximum send length: 200228 Maximum receive length: 1024192 Object Type Send Length Receive Length Message -------- ---- -------------- -------------- -------------- RPCCALL1 N 209 202 RPCCALL2 N 219 240 Compression=2 RPCCALL3 N 204 193 MORE |
このレポートは 3 つのセクションで構成されており、それぞれに次の情報が表示されます。
Generation Criteria:
スタブサブプログラムが生成されたときに適用された条件。単一のオブジェクト名か名前の範囲(ここでは RPC*
)と、圧縮タイプ(ここでは 1
)が表示されます。
Generation Results:
スタブ生成対象として選択されたオブジェクト数。
クライアントとの間でデータの送受信を行うために、生成されたすべてのスタブサブプログラムで必要となる最大バッファサイズ。
Object List:
生成された各スタブサブプログラムの名前およびタイプ(ここではタイプの N
)。 クライアントとの間でデータの送信([Send Length])や受信([Receive Length])を行うために各オブジェクトが必要とするバッファサイズ。 [Message]列に、各スタブ生成に関する可能性があるコメント。 上記の例では、Compression=2
は、コマンドで要求されたように Compression 1 でオブジェクト RPCCALL2
が生成されなかったことを示します。 オブジェクトリストは、オブジェクト名のアルファベット順にソートされます。
MORE プロンプトが表示された場合は、ENTER キーを押してレポートの最後までスクロールします。
単一または複数のオブジェクトのスタブ生成が失敗した場合、影響を受けたオブジェクトの数および該当するエラーメッセージがレポートで示されます。
スタブ生成用に選択するオブジェクト(サブプログラムまたは PDA)および使用する圧縮のタイプを指定できます。
オブジェクト名または名前の範囲を指定できます。 オブジェクトの名前または名前の範囲の指定は任意です。
注意: オブジェクトの名前または名前の範囲を指定しない場合、まれに例外はありますが(下記参照)、現在のライブラリのすべてのサブプログラムまたは PDA がスタブサブプログラムに変換されます。 |
以下は、有効な名前の指定について説明したものです。ここで value は、任意の組み合わせによる 1 文字以上の英数字を表します。
入力 | 選択されるオブジェクト |
---|---|
* |
すべてのサブプログラムまたは PDA。 これはデフォルト設定です。 |
value | value と同じ名前を持つサブプログラムまたは PDA。 |
value* |
value で始まる名前を持つすべてのサブプログラムまたは PDA。 |
value | value 以前の名前を持つすべてのサブプログラムまたは PDA。 |
value | value 以降の名前を持つすべてのサブプログラムまたは PDA。 |
Natural システムライブラリ SYSRPC では、SYSRPC SGMASS
は RDS、RPC、NAT、NAD、または NSC のいずれかの接頭辞で始まる名前を持つすべてのサブプログラムをスタブ生成から除外します。
ユーザーライブラリでは、SYSRPC SGMASS
はサブプログラム NATCLTGS をスタブ生成から除外します。
0
、1
、2
のいずれかの圧縮タイプを選択できます。 圧縮の指定は任意です。 スタブ生成に使用するデフォルトタイプは 1
です。
『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメントの「Natural RPC 環境の運用」にある「圧縮の使用」の記載も参照してください。