このコマンドは、Natural メインフレーム環境の Natural ソースオブジェクトのローカルロック解除に使用します。
ロックされているソースオブジェクトを表示したり、必要に応じてそれらをロック解除したりしできます。 このコマンドは Natural 管理者だけが使用することを推奨します。 ただし、管理者は Natural Security の各ユーザープロファイルでこのコマンドの使用を有効にすることができます。
注意:
UNLOCK
システムコマンドを使用する前提条件として、プロファイルパラメータ SLOCK
を PRE
に設定する必要があります。
SORT
のキーワードサブパラメータ WRKSIZE
を参照してください。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
詳細については、『エディタ』ドキュメントの「ソースオブジェクトのロック」および『パラメータリファレンス』のプロファイルパラメータ「SLOCK
」を参照してください。
『Natural』ドキュメントの「オブジェクトの命名規則」も参照してください。
パラメータを指定せずにシステムコマンド UNLOCK
が使用された場合、パラメータを入力できるマップが表示されます。
UNLOCK |
次に、Natural オブジェクトをロック解除するためのダイレクトコマンド構文を示します。
UNLOCK |
[NATURAL ] [OBJECT ] object-name |
[TYPE object-type]
|
|
[LIBRARY library-name]
|
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[DBID dbid] [FNR fnr]
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|
[PASSWORD password] [CIPHER cipher]
|
|
[USER locked-by]
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[DATE locked-on [locked-on2]]
|
各ケースでオブジェクト名を定義する必要があります。 その他のパラメータのいずれかが指定されていない場合は、対応するデフォルト値が使用されます。
パラメータ | フォーマット/長さ | デフォルト値 | 説明 | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
object-name | A33 | * | ロック解除するオブジェクトの名前。 アスタリスク(*)表記または ">" を使用できます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
object-type | A1 | * |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
library-name | A8 | * | ロックされたオブジェクトが置かれているライブラリの名前。 アスタリスク(*)表記を使用できます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
dbid | A5 | 現在のデータベース ID | 定義済みライブラリのデータベース ID アスタリスク(*)またはフォーマット N5 で指定します。
アスタリスク(*)表記を使用すると、現在の |
||||||||||||||||||||||||||||||
fnr | A5 | 現在のファイル番号 | 定義済みライブラリのファイル番号 アスタリスク(*)またはフォーマット N5 で指定します。
アスタリスク(*)表記を使用すると、現在の |
||||||||||||||||||||||||||||||
password | A8 | 空白 | 使用されている場合は、指定されたシステムファイルのパスワード(dbid および fnr)。
現在の |
||||||||||||||||||||||||||||||
cipher | A8 | 空白 | 使用されている場合は、指定されたシステムファイルのサイファキー(dbid および fnr)。
現在の |
||||||||||||||||||||||||||||||
locked-by | A8 | 現在のユーザー ID
または、バッチモードとセキュリティフラグ "F" でのアスタリスク(*) |
オブジェクトがロックされる原因となったユーザーの ID。 アスタリスク(*)表記を使用できます。
Natural Security が使用される場合は、Natural Security ユーザープロファイルでセキュリティロック解除フラグが "F"(強制ロック解除)に設定されている場合にのみ変更できます。 |
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locked-on | A10 | 空白 | 異なる日付フォーマットに対して 2 つの日付パラメータを使用できます。
2005-09-28( |
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locked-on2 | A8 |
注意:
ロックは、Natural for Mainframes Version 4.2 以上に基づくメインフレームサーバー上でローカルに有効にすることもできます。 この場合は、次の制限が適用されます。application-name を選択基準として使用することはできません。 dbid と fnr については、アスタリスク表記(*)が使用されている場合に、現在の FNAT
および FUSER
システムファイルが検索されます。
指定されたパラメータが有効で、完全なオブジェクト名が指定されている場合、また、対応するオブジェクトが見つかり、現在のユーザーによってロックされていた場合は、このオブジェクトが即時にロック解除され、対応するメッセージが表示されます。 このことは、オブジェクト名がアスタリスク表記(*)を使用せずに直接指定され、現在のユーザーが自分でロックしたレコードをロック解除しようとした場合に適用されます。
指定されたパラメータのいずれかが無効な場合、またはオブジェクトが見つからない場合は、エラーメッセージボックスのあるロック解除が表示されます。
次のケースでは、見つかったロック済みのオブジェクトがリストされます。ここで、行コマンド U
を使用して(下記を参照)ロック解除できます。
アスタリスク表記(*)または ">"(該当する場合)を使用した場合。
特定のオブジェクト名を指定しなかった場合。
ロック解除リストには、次のファンクションキーがあります。
PF1 | ヘルプ | ヘルプを表示します。 |
PF3 | 終了 | ロック解除リストに戻ります。 |
PF6 | -- | リストの先頭に移動します。 |
PF7 | - | 前のページに移動します。 |
PF8 | + | 次のページに移動します。 |
PF9 | ++ | リストの終わり。 |
PF10 | < | 情報の最初の部分(タイプ、ライブラリ、データベース ID、ファイル番号)。 |
PF11 | > | 情報の 2 番目の部分(ロックしたユーザー、ロックした日付)。 |
PF12 | Cancel | UNLOCK コマンドを取り消します。
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U | ロック解除リストの[Cmd]列には、1 行または複数行にコマンド U を入力して、対応するオブジェクトをロック解除できます。 ロック解除の成功は、[Message]列の「"unlocked"」メッセージで示されます。
|
エラーが発生しなかった場合は、見つかったすべてのロック済みオブジェクトがロック解除され、対応するメッセージが表示されます。