バージョン 4.2.5
 —  システムコマンド  —

UNLOCK

このコマンドは、Natural メインフレーム環境の Natural ソースオブジェクトのローカルロック解除に使用します。

ロックされているソースオブジェクトを表示したり、必要に応じてそれらをロック解除したりしできます。 このコマンドは Natural 管理者だけが使用することを推奨します。 ただし、管理者は Natural Security の各ユーザープロファイルでこのコマンドの使用を有効にすることができます。

注意:

  1. UNLOCK システムコマンドを使用する前提条件として、プロファイルパラメータ SLOCKPRE に設定する必要があります。
  2. 見つかったロックレコード数が多い場合は、表示されるリストがソートされない場合があります。 対処措置:ソートプログラムで使用されるワークバッファのサイズを増やします。プロファイルパラメータ SORT のキーワードサブパラメータ WRKSIZE を参照してください。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

詳細については、『エディタ』ドキュメントの「ソースオブジェクトのロック」および『パラメータリファレンス』のプロファイルパラメータ「SLOCK」を参照してください。

Natural』ドキュメントの「オブジェクトの命名規則」も参照してください。


Natural オブジェクトのロック解除

パラメータを指定せずにシステムコマンド UNLOCK が使用された場合、パラメータを入力できるマップが表示されます。

UNLOCK

次に、Natural オブジェクトをロック解除するためのダイレクトコマンド構文を示します。

UNLOCK [NATURAL] [OBJECT] object-name
  [TYPE object-type]
  [LIBRARY library-name]
  [DBID dbid] [FNR fnr]
  [PASSWORD password] [CIPHER cipher]
  [USER locked-by]
  [DATE locked-on [locked-on2]]

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パラメータの説明

各ケースでオブジェクト名を定義する必要があります。 その他のパラメータのいずれかが指定されていない場合は、対応するデフォルト値が使用されます。

パラメータ フォーマット/長さ デフォルト値 説明
object-name A33 * ロック解除するオブジェクトの名前。 アスタリスク(*)表記または ">" を使用できます。
object-type A1 *
Natural オブジェクトタイプ:

object-type には、下に示すいずれかのオブジェクトタイプコードまたはアスタリスク(*)を指定できます。

P プログラム
4 クラス
N サブプログラム
S サブルーチン
7 ファンクション
8 アダプタ
C コピーコード
H ヘルプルーチン
T テキスト
M マップ
L ローカルデータエリア
G グローバルデータエリア
A パラメータデータエリア
V DDM(ビュー)
library-name A8 * ロックされたオブジェクトが置かれているライブラリの名前。 アスタリスク(*)表記を使用できます。
dbid A5 現在のデータベース ID 定義済みライブラリのデータベース ID アスタリスク(*)またはフォーマット N5 で指定します。

アスタリスク(*)表記を使用すると、現在の FNATFUSER、および FDIC ファイルのみスキャンされます。

fnr A5 現在のファイル番号 定義済みライブラリのファイル番号 アスタリスク(*)またはフォーマット N5 で指定します。

アスタリスク(*)表記を使用すると、現在の FNATFUSER、および FDIC ファイルのみスキャンされます。

password A8 空白 使用されている場合は、指定されたシステムファイルのパスワード(dbid および fnr)。

現在の FNAT または FUSERdbid および fnr を使用する場合は、指定する必要はありません。

cipher A8 空白 使用されている場合は、指定されたシステムファイルのサイファキー(dbid および fnr)。

現在の FNAT または FUSERdbid および fnr を使用する場合は、指定する必要はありません。

locked-by A8 現在のユーザー ID

または、バッチモードとセキュリティフラグ "F" でのアスタリスク(*)

オブジェクトがロックされる原因となったユーザーの ID。 アスタリスク(*)表記を使用できます。

Natural Security が使用される場合は、Natural Security ユーザープロファイルでセキュリティロック解除フラグが "F"(強制ロック解除)に設定されている場合にのみ変更できます。

locked-on A10 空白 異なる日付フォーマットに対して 2 つの日付パラメータを使用できます。

2005-09-28(DTFORM プロファイルパラメータに従った日付フォーマット)
2005-09-28 11:27:20
Today
Today + nnnn
Today - nnnn
Yesterday

locked-on2 A8

注意:
ロックは、Natural for Mainframes Version 4.2 以上に基づくメインフレームサーバー上でローカルに有効にすることもできます。 この場合は、次の制限が適用されます。application-name を選択基準として使用することはできません。 dbidfnr については、アスタリスク表記(*)が使用されている場合に、現在の FNAT および FUSER システムファイルが検索されます。

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パラメータ処理と見つかったオブジェクトの表示

指定されたパラメータが有効で、完全なオブジェクト名が指定されている場合、また、対応するオブジェクトが見つかり、現在のユーザーによってロックされていた場合は、このオブジェクトが即時にロック解除され、対応するメッセージが表示されます。 このことは、オブジェクト名がアスタリスク表記(*)を使用せずに直接指定され、現在のユーザーが自分でロックしたレコードをロック解除しようとした場合に適用されます。

指定されたパラメータのいずれかが無効な場合、またはオブジェクトが見つからない場合は、エラーメッセージボックスのあるロック解除が表示されます。

次のケースでは、見つかったロック済みのオブジェクトがリストされます。ここで、行コマンド U を使用して(下記を参照)ロック解除できます。

ロック解除リスト

ファンクションキー

ロック解除リストには、次のファンクションキーがあります。

PF1 ヘルプ ヘルプを表示します。
PF3 終了 ロック解除リストに戻ります。
PF6 -- リストの先頭に移動します。
PF7 - 前のページに移動します。
PF8 + 次のページに移動します。
PF9 ++ リストの終わり。
PF10 < 情報の最初の部分(タイプ、ライブラリ、データベース ID、ファイル番号)。
PF11 > 情報の 2 番目の部分(ロックしたユーザー、ロックした日付)。
PF12 Cancel UNLOCK コマンドを取り消します。

行コマンド

U ロック解除リストの[Cmd]列には、1 行または複数行にコマンド U を入力して、対応するオブジェクトをロック解除できます。 ロック解除の成功は、[Message]列の「"unlocked"」メッセージで示されます。

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バッチ処理

エラーが発生しなかった場合は、見つかったすべてのロック済みオブジェクトがロック解除され、対応するメッセージが表示されます。

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