このセクションでは、VM/CMS オペレーティングシステム環境で Adabas システムファイルを使用して Natural for MBCS(製品コード NKA)をインストールする方法を順を追って説明します。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
『オペレーション』ドキュメントの「VM/CMS 環境」も参照してください。
Unicode およびコードページサポートのインストール関連情報については、『Unicode およびコードページのサポート』ドキュメントの「Unicode/コードページ環境の設定と管理」を参照してください。
このセクションでは、vrs または vr は、対応するバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベル番号を表します。 製品バージョンの詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。
基本 Natural がインストールされている必要があります。
詳細については、Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「Natural および他の Software AG 製品」と「必要なオペレーティング/テレプロセシングシステム」に指定されている製品とバージョンを参照してください。
インストールテープは z/OS 環境で作成されており、標準 z/OS ラベルおよびヘッダーがあります。 以下の表に挙げられているデータセットが収録されています。 データセットの収録順については、インストールテープに付属の「テープ作成レポート」を参照してください。
データセット名 | 内容 |
---|---|
NKAvrs.TAPE |
CMS インストールマテリアル。 このデータセットは TAPE DUMP フォーマットであり、インストールミニディスクにロードされる必要があります。 |
NKAvrs.INPL |
Natural システムオブジェクト。 |
.NKAvr.NKAvrs
ディレクトリを作成し、ファイル NKAvrs.TAPE
をテープからこのディレクトリにコピーします。 または、NKA 用のミニディスクを定義し、以下のコマンドを使用して NKAvrs.TAPE
をディスクにロードします。
TAPE LOAD * * fm
「テープ作成レポート」に示されているように、NKAvrs.EXEC
のシーケンス番号が n であるとすると、3 n - 2 テープマーク(つまり、最初のデータセットは FSF 1
、2 番目は FSF 4
、以下同様)の位置に移動する必要があります。 fm は、ディレクトリまたはミニディスクに対して使用されるファイルモードです。
CREATE DIRECTORY .NKAvr.NKAvrs ACCESS .NKAvr.NKAvrs B TAPE REW TAPE FSF n TAPE LOAD * * fm
NAT$LOAD EXEC
を変更します。NKA のコメントを削除して、NKANUC TEXT
を含めます。 例:
LOADLIST = LOADLIST 'NKANUC'
新しい Natural モジュールまたは非連続共有セグメント(DCSS)を作成します。それぞれ NATBLDM
または NATBLDS
を実行します。
インストールテープからディスクへの内容のコピーに使用したテープドライブが仮想マシンから切断されている場合は、システムオペレータに依頼して、テープドライブを仮想マシンのアドレス X'181'
に接続し、Natural インストールテープをマウントします。
Natural INPL を起動する前に、CMS マシンの Adabas 環境が設定済みである必要があります(Adabas ドキュメントを参照)。
以下の CMS コマンドを発行します。
NKAINPL
Natural を起動するためのコマンド名の入力を要求されます。 以下のいずれかを入力します。
該当手順でビルドした Natural モジュールの名前
該当手順で作成した Natural DCSS(非連続共有セグメント)ブートストラップの名前
NKAINPL
によって、適切な位置までテープが巻かれ、Natural for MBCS システムオブジェクトがロードされます。
Natural パラメータモジュールにコーディングされているとおりの Natural システムファイル定義が適用されます。
仮想プリンタに 3 つのレポートが出力されます。 これらのレポートをチェックして、エラーが発生していないことを確認してください。
Natural モジュールと DCSS ブートストラップを、共用ディスクにコピーするか、システムプログラマに依頼して CMS Y ディスクにコピーします。