VALIDATE 機能は、データストレージの内容をアソシエータの値に対してチェックします。 この処理は、インデックス内の対応する各値に対してチェックされる DVT を作成するコマンドを発行して行います。
注意:
ADAVAL VALIDATE はチェックポイントファイルやセキュリティファイルには実行できません。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
FILE は、1 つ以上の Adabas ファイル番号またはその範囲を指定します。 最大 1000 個のファイルを指定可能です。
ファイルリストの継続は下記のように行われます。
ADAVAL VALIDATE FILE=1-10,15 ADAVAL FILE=13,31-35
ADAVAL では FILE パラメータが指定されるたびにファイルのリストが連結されます。
SORTSIZE は、ソートデータセットに使用できるブロックまたはシリンダの数を指定します。 ブロックでの指定の場合、値の後に "B" を伴う必要があります("2000B" など)。 ブロック値は、自動的に次のフルシリンダへの切り上げが行われます。 SORTSIZE 値の見積りの詳細については、『Adabas DBA リファレンスマニュアル』を参照してください。
TEMPSIZE は、中間データセットに使用できるブロックまたはシリンダの数を指定します。 ブロックでの指定の場合、値の後に "B" を伴う必要があります("2000B" など)。 ブロック値は、自動的に次のフルシリンダへの切り上げが行われます。 TEMPSIZE 値の見積りの詳細については、「ADALOD」の説明の「LOAD ファイルのスペース割り当て」のセクションを参照してください。
整合性チェックを行うファイルが暗号化されている場合は、CODE パラメータが必要です。
DESCRIPTOR パラメータは、整合性チェック処理を 1 つのディスクリプタフィールドに限定します。これにより、アソシエータが非常に大きい場合や、特定のディスクリプタを評価する必要がある場合に、整合性チェックの実行を制限できるようになります。 DESCRIPTOR が指定されない場合、ADAVAL では該当するすべてのディスクリプタフィールドがチェックされます。
DESCRIPTOR の使用例を次に示します。
ADAVAL VALIDATE FILE=5,DESCRIPTOR='AA,CC,BB'
LPB は、内部プリフェッチバッファの大きさをバイト単位で指定するものです。 指定可能な最大値は、32,760 バイトです。 デフォルト値は、ADARUN LU の現在の値によって異なります。 LU の値が小さすぎる場合は、ADAVAL VALIDATE によって LPB 値が減らされることがあります。
LRECL は、整合性チェック対象ファイルのレコード内の全ディスクリプタ値の最大長さを指定します。 ADAVAL ではこの長さを使用して一時レコードバッファを作成します。 LRECL 値が小さすぎる場合は、サイズを超えるレコードが検出されると、レスポンスコード 53 が発生します。 LRECL のデフォルトは 4000 バイトで、指定可能な最大値は 32760 バイトです。
LWP は、ディスクリプタ値のソートに使用されるワークプールの大きさを指定します。 この値は、数値のみでバイト単位で指定するか、あるいは数値の後に "K" を付けてキロバイト単位で指定します。 値が指定されない場合は、デフォルトで 1048576 バイト(または 1024K)が設定されます。ただし、ディスクリプタが非常に長いか、またはディスクリプタの数が著しく多いファイルに対して ADAVAL の実行時間を短くする場合には、より大きな値を LWP に設定します。 ソートデータセットで問題が発生するのを防ぐために、比較的小さなファイルをチェックするときは、LWP の値を小さく設定する必要があります。
最小ワークプールサイズは、SORT データセットのデバイスタイプに応じて異なります。
ソートデバイス | 最小 LWP | 最小 LWP |
---|---|---|
バイト | キロバイト | |
2000 | 106496 | 104K |
2314 | 090112 | 88K |
3375 | 131072 | 128K |
3380 | 139264 | 136K |
3390 | 159744 | 156K |
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
整合性チェックを行うファイルがパスワード保護されている場合はこのパラメータが必要です。
SORTDEV パラメータは、ADAVAL がディスクリプタ値をソートするために使用するソートデータセットに使われるデバイスタイプを示します。ソートデータセットのサイズは SORTSIZE で指定します。 このパラメータは、使用するデバイスタイプが ADARUN DEVICE パラメータの指定と異なる場合にのみ必要です。
TEMPDEV パラメータは、ADAVAL が中間データを格納するために使用する中間データセットに使われるデバイスタイプを示します。 データセットのサイズは TEMPSIZE パラメータで指定します。 このパラメータは、使用するデバイスタイプが ADARUN DEVICE パラメータの指定と異なる場合にのみ必要です。