バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

機能概要

ADAVAL(整合性チェック)ユーティリティは、Adabas データベース内の任意のファイルまたは全ファイルの整合性チェックを行いますが、チェックポイントとセキュリティファイルはチェック対象ではありません。

ADAVAL はデータストレージのレコードのディスクリプタ値とアソシエータに格納された対応する値との整合性をチェックします。したがって、アソシエータとデータストレージの同期がとれていることと、アソシエータ内に値の不足がないことが保証されます。

ADAVAL を実行する前に、ADAICK ユーティリティを使用して、インバーテッドリストの整合性をチェックする必要があります。

注意:
ADAICK を実行したときにエラーが発生した場合は、ADAICK エラーの原因が修正されるまで、ADAVAL を実行しないでください。 ADAVAL のこの実行制限は、ADAICK WARNING-163 を除くすべての ADAICK エラーに当てはまります。

ADAVAL を実行するときは、Adabas ニュークリアスがアクティブである必要があります。 ADAVAL は、整合性チェックの対象となるすべてのファイルに対して EXF(排他使用)ステータスを割り当て、他のユーティリティおよび他のユーザーが使用できないようにします。 ADAVAL で指定されたファイルが現在使用中の場合には、エラーメッセージが発行され、処理が停止します。 ADAVAL でエラーが発生した場合には、コンディションコード 4 が返されます。

ADAVAL は、比較された全フィールドおよび整合性チェックで拒否された ISN のリストを SYSOUT(DD/DRUCK)に出力します。 通常の ADAVAL 出力を「ADAVAL 出力例」に示します。

必要に応じて、拒否された ISN をシーケンシャルデータセット(DD/FEHL)に出力することもできます。 DD/FEHL 内の最初のレコードは、常に次のようになります。

バイト 説明
0~1 バイナリ形式でのレコード長(X'0012' など)
2~3 常に 0 が入る(X'0000' など)
4~9 プログラム ID(C'ADAVAL' など)
10~13 4 バイトのパック形式で表したユリウス暦による日付。フォーマットはYYYYDDDF"F" = B'1111')です。
14~17 4 バイトのパック形式で表した時刻。フォーマットはhhmmsstht=1/10 秒、
h=1/100 秒)です。

残りすべての DD/FEHL レコードは次のフォーマットになります。アスタリスク(*)が付いた項目は、通常の SYSOUT および DD/DRUCK 出力にも含まれます。

バイト 説明
0~1 バイナリ形式でのレコード長(X'0012' など)
2~3 常に 0 が入る(X'0000' など)
4~5* Adabas ファイル番号(バイナリ形式)
6*
フラグバイト:
C'-' 値がありません。
C'+' 値が正しくありません。
7 ゼロに設定
8~11 ISN(バイナリ形式)
12~13* フィールド定義テーブル(FDT)に格納されているディスクリプタ名
14* ディスクリプタ値の長さ(バイナリ形式)
15 以降 * ディスクリプタ値

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