このセクションでは、ADAVAL を BS2000、z/OS、z/VM、および VSE の各システムで実行するために必要なジョブ制御情報について説明し、システムごとのジョブストリームを示します。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
ASSO、DATA、WORK の各データセットは、Adabas がマルチユーザーモード(ADARUN MODE=MULTI)で実行される場合は指定する必要はありません。これは、ADAVAL ではこれらのワークセットをオープンしないためです。 データベースがアクティブなときは、ADAVAL は特別な Adabas コマンドを使用してデータベースに関する情報を受け取ります。 ただし、データベースがアクティブでないときには ADAVAL で問題が発生します。
Adabas がシングルユーザーモード(ADARUN MODE=SINGLE)で実行される場合は、ASSO、DATA、WORK の各データセットを指定する必要があります。
ADAVAL 実行中に照合ユーザー出口を使用するには、ユーティリティの実行時に ADARUN CDXnn パラメータを指定する必要があります。
ユニバーサルエンコーディングサブシステム(UES)と合わせて使用する場合の照合ディスクリプタユーザー出口パラメータのフォーマットは、次のようになります。
ここでは次の内容を表しています。
nn | 照合ディスクリプタ出口の番号。01 から 08 までの 2 桁の 10 進数。 |
exit-name | 照合ディスクリプタ出口で制御を持つユーザールーチン名。最大 8 文字。 |
照合ディスクリプタ出口に指定できるプログラムは 1 つだけです。 最大 8 個の照合ディスクリプタ出口を任意の順序で指定できます。 詳細は『Adabas DBA リファレンスマニュアル』を参照してください。
大きなファイルをソートする場合は、ソートデータセットが 2 つのボリュームを占有しているか、ソートデータセットが 2 つ指定されている場合に、パフォーマンスを向上させることができます。 両方のデータセットが同一のデバイスタイプ上に存在し(SORTDEV パラメータ)、各データセットは SORTSIZE パラメータで指定したサイズの正確に半分の大きさでなければなりません。
データセット | リンク名 | ストレージ | 追加情報 |
---|---|---|---|
ソートエリア | DDSORTR1 | ディスク | |
ソートエリア | DDSORTR2 | ディスク | 大きいファイルを使用し、ソートエリアを 2 つのボリュームに分割する場合(注参照) |
一時エリア | DDTEMPR1 | ディスク | |
ADARUN パラメータ | SYSDTA/DDCARD | オペレーションマニュアル | |
ADAVAL パラメータ | SYSDTA/DDKARTE | ||
ADARUN メッセージ | SYSOUT/ DDPRINT | メッセージおよびコード | |
ADAVAL メッセージ | SYSLST/ DDDRUCK | メッセージおよびコード | |
拒否データ | DDFEHL | テープ/ディスク |
/.ADAVAL LOGON /MODIFY-TEST-OPTIONS DUMP=YES /REMARK * /REMARK * A D A V A L ALL FUNCTIONS /REMARK * /DELETE-FILE VAL.FEHL /SET-JOB-STEP /CREATE-FILE VAL.FEHL,PUB(SPACE=(48,48)) /SET-JOB-STEP /ASS-SYSLST L.VAL /ASS-SYSDTA *SYSCMD /SET-FILE-LINK DDLIB,ADAvrs.MOD /SET-FILE-LINK DDSORTR1,ADAyyyyy.SORT /SET-FILE-LINK DDTEMPR1,ADAyyyyy.TEMP /SET-FILE-LINK DDFEHL1,VAL.FEHL /START-PROGRAM *M(ADA.MOD,ADARUN),PR-MO=ANY ADARUN PROG=ADAVAL,DB=yyyyy,IDTNAME=ADABAS5B ADAVAL VALIDATE FILE=30,SORTSIZE=3,TEMPSIZE=5 /LOGOFF SYS-OUTPUT=DEL
/.ADAVAL LOGON /OPTION MSG=FH,DUMP=YES /REMARK * /REMARK * A D A V A L ALL FUNCTIONS /REMARK * /SYSFILE SYSLST=L.VAL /FILE ADAyyyyy.TEMP ,LINK=DDTEMPR1 /FILE ADAyyyyy.SORT ,LINK=DDSORTR1 /FILE ADA.MOD,LINK=DDLIB /FILE VAL.FEHL,LINK=DDFEHL,SPACE=(48,48) /EXEC (ADARUN,ADA.MOD) ADARUN PROG=ADAVAL,DB=yyyyy,IDTNAME=ADABAS5B ADAVAL VALIDATE FILE=30,SORTSIZE=3,TEMPSIZE=5 /LOGOFF NOSPOOL
データセット | DD 名 | ストレージ | 追加情報 |
---|---|---|---|
ソートエリア | DDSORTR1 | ディスク | |
ソートエリア | DDSORTR2 | ディスク | 大きいファイルを使用し、ソートエリアを 2 つのボリュームに分割する場合(注参照) |
一時エリア | DDTEMPR1 | ディスク | |
ADARUN パラメータ | DDCARD | リーダー | オペレーションマニュアル |
ADAVAL パラメータ | DDKARTE | リーダー | |
ADARUN メッセージ | DDPRINT | プリンタ | メッセージおよびコード |
ADAVAL メッセージ | DDDRUCK | プリンタ | メッセージおよびコード |
拒否データ | DDFEHL | テープ/ディスク |
//ADAVAL JOB //* //* ADAVAL: VALIDATE DATA BASE //* //VAL EXEC PGM=ADARUN //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=ADABAS.Vvrs.LOAD <=== ADABAS LOAD //* //DDSORTR1 DD DISP=OLD,DSN=EXAMPLE.DByyyyy.SORTR1 <=== SORT //DDTEMPR1 DD DISP=OLD,DSN=EXAMPLE.DByyyyy.TEMPR1 <=== TEMP //DDDRUCK DD SYSOUT=X //DDPRINT DD SYSOUT=X //SYSUDUMP DD SYSOUT=X //DDCARD DD * ADARUN PROG=ADAVAL,SVC=xxx,DEVICE=dddd,DBID=yyyyy /* //DDKARTE DD * ADAVAL VALIDATE FILE=1,TEMPSIZE=ttt,SORTSIZE=sss /*
この例については、MVSJOBS データセットの ADAVAL を参照してください。
データセット | DD 名 | ストレージ | 追加情報 |
---|---|---|---|
ソートエリア | DDSORTR1 | ディスク | |
ソートエリア | DDSORTR2 | ディスク | 大きいファイルを使用し、ソートエリアを 2 つのボリュームに分割する場合(注参照) |
一時エリア | DDTEMPR1 | ディスク | |
ADARUN パラメータ | DDCARD | ディスク/端末/リーダー | オペレーションマニュアル |
ADAVAL パラメータ | DDKARTE | ディスク/端末/リーダー | |
ADARUN メッセージ | DDPRINT | ディスク/端末/プリンタ | メッセージおよびコード |
ADAVAL メッセージ | DDDRUCK | ディスク/端末/プリンタ | |
拒否データ | DDFEHL | テープ/ディスク |
DATADEF DDPRINT,DSN=ADAVAL,DDPRINT,MODE=A DATADEF DUMP,DUMMY DATADEF DDDRUCK,DSN=ADAVAL.DDDRUCK,MODE=A DATADEF DDTEMPR1,DSN=ADABASVv.TEMP,VOL=TEMPV1 DATADEF DDSORTR1,DSN=ADABASVv.SORT,VOL=SORTV1 DATADEF DDCARD,DSN=RUNVAL.CONTROL,MODE=A DATADEF DDKARTE,DSN=ADAVAL.CONTROL,MODE=A DATADEF DDFEHL,DSN=FILE030.VALERR,MODE=A ADARUN
ADARUN PROG=ADAVAL,DEVICE=dddd,DB=yyyyy
ADAVAL VALIDATE FILE=30,SORTSIZE=3,TEMPSIZE=5
ファイル | ファイル名 | ストレージ | 論理ユニット | 追加情報 |
---|---|---|---|---|
ソートエリア | SORTR1 | ディスク | ||
ソートエリア | SORTR2 | ディスク | 大きなファイルを使用する場合は、ソートエリアを 2 つのボリュームに分割してください(注を参照)。 | |
一時エリア | TEMPR1 | ディスク * | ||
ADARUN パラメータ | - CARD CARD |
リーダー テープ ディスク |
SYSRDR SYS000 * |
|
ADAVAL パラメータ | - | リーダー | SYSIPT | ユーティリティ |
ADARUN メッセージ | - | プリンタ | SYSLST | メッセージおよびコード |
ADAVAL メッセージ | - | プリンタ | SYS009 | メッセージおよびコード |
拒否データ | FEHL | テープ ディスク |
SYS014 * |
* あらゆるプログラマ論理ユニットが使用できます。
VSE プロシージャ(PROC)については「VSE 用のライブラリおよびファイルプロシージャの例」を参照してください。
* $$ JOB JNM=ADAVAL,CLASS=A,DISP=D * $$ LST CLASS=A,DISP=D // JOB ADAVAL * VALIDATE DATABASE // EXEC PROC=ADAVvLIB // EXEC PROC=ADAVvFIL // EXEC ADARUN,SIZE=ADARUN ADARUN PROG=ADAVAL,MODE=SINGLE,SVC=xxx,DEVICE=dddd,DBID=yyyyy /* ADAVAL VALIDATE FILE=1,TEMPSIZE=ttt,SORTSIZE=sss /* /& * $$ EOJ
この例については、メンバ ADAVAL.X を参照してください。