ADAULD ユーティリティでは、Adabas ファイルをアンロードします。 Adabas ファイルをアンロードする主な理由を下記に示します。
非 Adabas プログラムによるデータの処理を可能にするため。 この場合、ファイルをアンロードした後、ADACMP ユーティリティの DECOMPRESS 機能を用いてファイルを圧縮解除しなければなりません。
同じデータをもつ 1 つまたは複数のテストファイル作成のため。 この手順では、ファイルをアンロードした後、別のファイル番号を持つテストファイルとして再ロードする必要があります。
フィールド定義テーブル(FDT)を変更するため。 これにはファイルをアンロードし、圧縮解除し、変更したフィールド定義を使用して圧縮し、さらに再ロードしなければなりません。 ADADBS ユーティリティを使ってフィールド定義をファイルに追加する場合は、ファイルを最初にアンロードする必要はありません。
レコードをアンロードする順序は、次のいずれかが可能です。
物理順 | レコードをデータストレージ内に物理的に位置している順序でアンロードします。 |
論理順 | レコードをユーザーが指定したディスクリプタの値の順序でアンロードします。 |
ISN | レコードを ISN の昇順にアンロードします。 |
アンロードするレコードのサブセットを示すために、選択条件(SELCRIT/SELVAL)を任意で使用します。
選択条件が指定されていない場合、全レコードが物理順にアンロードされます。
選択条件が指定され、ソート順(SORTSEQ)は指定されていない場合、レコードは ISN 順にアンロードされます。
選択条件とソート順の両方が指定された場合は、選択されたレコードがニュークリアスのワークプールエリアでソートされ、指定されたソート順にアンロードされます。
選択条件に一致するレコードが 1 つも見つからなかった場合、ADAULD は FDT のみが含まれるファイルを作成し、レジスタ 15 のコンディションコード 4 を発行します。
アンロードされたレコードは圧縮形式で出力されます。 出力レコードの形式は、ADACMP ユーテイリティで作成されたレコードと同じです。
MODE=SHORT オプションを使用すると、ファイルのノーマルインデックスとアッパーインデックスを作成するために必要となるディスクリプタエントリがアンロード処理で省略されます。 これにより、アンロードに必要な処理時間を減少することができます。 ただし、MODE=SHORT を使用して作成された出力は、ディスクリプタ情報がすべて排除されているため、MODE=SHORT を使用しないでアンロードした同じファイルとは FDT が異なります。
注意:
中断した ADAULD UNLOAD FILE は、最初から再実行する必要があります。