Adabas 8 以降を実行している場合、スパンドデータストレージレコードが使用されていると、ADAICK DSCHECK からの出力でプライマリおよびセカンダリ ISN が識別されます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
レコードを出力/ダンプするファイルの番号です。 ファイル番号は ADAICK を最初に実行するときに必要です。
次の実行で FILE が省略されると、最後に ADAICK がアクセスしたファイルが使用されます。
出力するデータストレージレコードの ISN です。 ISN が指定されない場合は、DSCHECK 機能により最終 ISN の次のレコードが出力されます。
データストレージレコードがスパンドレコードである場合は、スパンドレコードのセカンダリ ISN ではなく、必ずプライマリ ISN を指定してください。 ADAICK ユーティリティ処理は、指定されたすべての ISN がプライマリ ISN であることを前提としています。セカンダリ ISN は自動的に処理されます。
開始時において、ADAICK は通常、ユーティリティの OPEN コールをニュークリアスに対して発行し、関係するファイルのブロックがニュークリアスバッファプール内に残っていないことを確認します。 しかし、これはまた他のユーザーに対してそのファイルをロックすることにもなります。 NOOPEN を指定すると、ADAICK は OPEN コールを発行しなくなります。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
スパンドレコードを使用する Adabas 8 のデータベースに対して ADAICK DSCHECK から生成された出力の例です。 レポートではプライマリおよびセカンダリスパンドレコード ISN が識別されることに注意してください。
000001D9 0004 0000 LEN 130D AB IS THE LAST FIELD IN THE RECORD 000001D9 000001D9 000A 0006 ISN 00000001 Primary ISN=1 000001D9 000E 000A FLAGS 0081 000001D9 0010 000C Next ISN 00000001 000001D9 0014 0010 Primary 00000001 000001DA 0004 0000 LEN 1303 BA IS THE LAST FIELD IN THE RECORD 000001DA 000001DA 000A 0006 AC2 ISN 00000001 AC2 ISN=1 000001DA 000E 000A FLAGS 0041 000001DA 0010 000C Next ISN 00000002 000001DA 0014 0010 Primary 00000001