このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
ADAFRM には複数のフォーマッティングモードがあります。
新しいデータセットをフォーマットします（...FRM 機能）。 機能名と NUMBER パラメータによって指定されたデータセットのみがアクセスされ、フォーマットされます。 新しいデータセットをフォーマットする場合は、FROMRABN パラメータを指定できません。
既存（一部）データセットをフォーマットします（ASSOFRM、DATAFRM、WORKFRM、および TEMPFRM 機能）。 ここでは、z/OS プラットフォームを除いて、FROMRABN パラメータを指定する必要があります。 WORK およびデータストレージをフォーマットするとき（WORKFRM および DATAFRM）、ADAFRM ジョブ制御にはアソシエータデータセットも含まれる必要があります。
このフォーマッティングモードは、ASSO および DATA の ADADBS INCREASE 機能の組み合わせで使用されます。 より大きい WORK が必要な場合は、ADADEF NEWWORK を使用する必要があります。
既存（ブロック）データセットを再フォーマットします（...RESET 機能）。 このモードでは、データベース内のアソシエータ、データストレージ、および WORK のすべてのデータセットがアクセス用に開かれます。 これらの機能のために FROMRABN パラメータを指定する必要があります。
Adabas 8 以降を使用している場合は、このユーティリティを使用して、PLOG 全体を再フォーマットすることなく、PLOG から複数 PLOG ヘッダをクリアできます。 詳細については、の ADAFRM FROMRABN、NUMBER、および SIZE パラメータのドキュメントに記載されているように、FROMRABN、NUMBER、および SIZE パラメータを組み合わせて使用する方法について参照してください。
アソシエータ（ASSO..）またはデータストレージ（DATA..）データセットをフォーマットする場合は、この構文を使用します。
WORK（WORK..）データセット、コマンドログ（CLOG..）、プロテクションログ（PLOG..）、またはソート（SORT..）データセットをフォーマットする場合は、この構文を使用します。
注意:
Adabas 8 以降を使用している場合は、この構文を使用して、PLOG 全体を再フォーマットすることなく、PLOG から複数 PLOG
ヘッダをクリアすることもできます。 詳細については、の ADAFRM
FROMRABN、NUMBER、および
SIZE
パラメータのドキュメントに記載されているように、FROMRABN、NUMBER、および SIZE
パラメータを組み合わせて使用する方法について参照してください。
リカバリログ（RLOG..）データセットをフォーマットするには、この構文を使用します。
一時（TEMP..）データセットをフォーマットするには、この構文を使用します。
既存のアソシエータ、データストレージ、または WORK データセットのブロックを再フォーマットするには、この構文を使用します。
SIZE では、フォーマット（またはリセット）するエリアのサイズを指定します。 ブロック（10 進値の後に "B" を付加したもの）またはシリンダを指定できます。 RLOGFRM 機能については、ADARAI ユーティリティの PREPARE 機能で RLOGSIZE によって指定されたサイズと同じサイズである必要があります。 「基本パラメータ」を参照してください。
Adabas 8 以降を使用していて、PLOG 全体を再フォーマット化せずに PLOG から複数の PLOG ヘッダーをクリアする場合は、SIZE パラメータの値を "1" に設定し、FROMRABN および NUMBER パラメータの両方に値を指定します。
DEVICE は、フォーマットするエリアが含まれる物理デバイスタイプです。 DEVICE が指定されない場合は、ADARUN DEVICE パラメータで指定されたデバイスタイプが使用されます。
FROMRABN では、フォーマッティングまたはリセットを開始する RABN を指定します。 このパラメータは既存のデータセットにのみ指定でき、NUMBER は FROMRABN と同じ ADAFRM ジョブでは指定できません。
xxxxFRM 機能で FROMRABN が指定されると、FROMRABN ポイントでフォーマッティングが開始され、（サイズがブロックで指定されたかブロックに変換されたとみなして）FROMRABN + SIZE で求められた RABN 前の最大の完全トラックまでフォーマッティングは続行されます。 つまり、指定された範囲（FROMRABN + SIZE）内の最終トラックは、全トラックの RABN がその範囲内にある場合にのみフォーマットされます。
Adabas 8 以降を使用していて、PLOG 全体を再フォーマット化せずに PLOG から複数の PLOG ヘッダーをクリアする場合は、SIZE パラメータの値を "1" に設定し、FROMRABN および NUMBER パラメータの両方に値を指定します。
ASSO または DATA データセットのサイズを拡張するとき、VSE、z/VM、および BS2000 でのみ FROMRABN をオプションとして利用できます。 指定する RABN は、ADADBS を使用した論理拡張（ADAFRM による論理拡張の前に実行する必要があります）以前に割り当てられた 最大の RABN よりも大きな RABN にする必要があります。 FROMRABN=NEXT の指示により、ADAFRM では最初の未フォーマット RABN が FROMRABN の値として使用されます。 次に、ADAFRM によって、NEXT 値で決定されたフォーマッティングのためのブロック範囲がフリースペーステーブル（FST）に含まれていることが確認されます。 含まれていない場合、ADAFRM は ERROR-126 で終了します。 z/OS では、VTOC の最後のレコードポインタを機能 FROMRABN によって修正することができないため、FROMRABN は既存ブロックの再フォーマットにのみ使用してください。 「ADADBS INCREASE の例」を参照してください。
このパラメータは、ASSORESET、DATARESET、および WORKRESET 機能に必要です。 機能 ASSORESET を使用して指定する場合、FROMRABN は 30 より大きい値である必要があります。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34（ダンプあり）またはユーザーアベンド 35（ダンプなし）で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"（エラーのためユーティリティを終了します）を表示してコンディションコード 20 で終了します。
NUMBER では、フォーマットする非シーケンシャルコマンドログ、非シーケンシャルプロテクションログ、アソシエータ、データストレージ、およびソートデータセットを選択します。 デフォルトは 1（最初のデータセット）です。 指定できる値：
アソシエータ（ASSO）またはデータストレージ（DATA）には 1 から 99 の値を指定できます。
プロテクションログ（PLOG）またはコマンドログ（CLOG）には 1 から 8 の値を指定できます。
リカバリログ（RLOG）には 1 だけを指定できます。
SORT には 1 または 2 を指定できます（VSE システムでは 1 のみ）。
WORK または TEMP には 1 またはデフォルト値を指定できます。
同じジョブで他の ADAFRM ステートメントによって FROMRABN の値が指定されている場合、ADAFRM ...FRM 機能ステートメントでは NUMBER 値を指定できません（また、NUMBER 値へのデフォルト設定も行われません）。
NUMBER は、関連するデータ定義（DD）ステートメントの接尾辞番号と一致する必要があります。 指定できるステートメントとその例については、「JCL/JCS の必要項目と指定例」を参照してください。
Adabas 8 以降を使用していて、PLOG 全体を再フォーマット化せずに PLOG から複数の PLOG ヘッダーをクリアする場合は、SIZE パラメータの値を "1" に設定し、FROMRABN および NUMBER パラメータの両方に値を指定します。
アソシエータ用に 50 シリンダ、データストレージ用に 200 シリンダ、WORK 用に 10 シリンダ、リカバリログ（RLOG）用に 2 シリンダをフォーマットします。
ADAFRM ASSOFRM SIZE=50,DEVICE=3380 ADAFRM DATAFRM SIZE=200,DEVICE=3380 ADAFRM WORKFRM SIZE=10,DEVICE=3380 ADAFRM RLOGFRM SIZE=2
非シーケンシャルコマンドログデータセット 1 用に 1 シリンダ、非シーケンシャルコマンドログデータセット 2 用に 1 シリンダをフォーマットします。
ADAFRM CLOGFRM SIZE=1,DEVICE=3350,NUMBER=1 ADAFRM CLOGFRM SIZE=1,DEVICE=3350,NUMBER=2
既存 WORK データセットの最初の 2 ブロックをバイナリ 0 にリセットします。
ADAFRM WORKRESET FROMRABN=1,SIZE=2B
データストレージデータセットが 3380 ディスク上にあるとした場合（9 ブロック／トラック、15 トラック／シリンダ）、データセットの先頭位置から見てシリンダ位置 201 に相当する位置から 100 シリンダがフォーマットされます。
ADAFRM DATAFRM SIZE=100,FROMRABN=26992
VSE、z/VM、または BS2000 では、データベースのアソシエータで 200 シリンダ拡張されたとみなし、このジョブによってデータベースで新しいスペースがフォーマットされます。 サポートされているすべてのプラットフォームに共通する詳細な例については、オペレーティングシステム固有のプロシージャのセクションにある ADADBS INCREASE の例を参照してください。
ADAFRM ASSOFRM SIZE=200,FROMRABN=NEXT
