バージョン 8.1.3
 —  トリガとストアドプロシージャ  —

TRGUNLD と TRGLOAD ユーティリティ

Adabas トリガとストアドプロシージャ機能のアンロードとロードユーティリティは、オンライントリガメンテナンス機能の一部であり、Natural 環境で実行されます。

ユーティリティ 使用目的
TRGUNLD トリガ定義と、関連するファイル - フィールドテーブルエントリを Adabas トリガファイルからアンロードし、それらをワークファイルに書き込みます。
TRGLOAD トリガ定義と、関連するファイル - フィールドテーブルエントリを TRGUNLD ワークファイルからトリガファイルにロードします。

TRGUNLD のワークファイルは、Natural ワークファイル(ワークファイル 1)であり、次のいずれかで定義されます。

TRGUNLD ワークファイルは、TRGLOAD ユーティリティに対する入力として使用されます。

処理されたトリガについてまとめたレポートがアンロードまたはロードの最後に準備されます。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


ユーティリティの起動

Start of instruction setユーティリティを呼び出す手順

TRGUNLD

TRGULND ユーティリティがオンラインシステムからパラメータリストなしでコマンド行から呼び出されると、次のウィンドウが表示されます。

17:51:42          ***** A D A B A S TRIGGER MAINTENANCE *****       YYYY-MM-DD
User
     |--------------------------------------------------------------------|
     | 17:51:46  **** A D A B A S TRIGGER MAINTENANCE ****   YYYY-MM-DD   |
     | -----------------  Trigger  Unload  Utility  -------------------   |
     |                                                                    |
     |       Specify the following information to identify                |
     |       the Triggers to be unloaded to Work File 1:                  |
     |                                                                    |
     |        File Name ..... ________________________________            |
     |        Field ......... ________________________________            |
     |        Pre-triggers .. ____                                        |
     |        Command Type .. __                                          |
     |        Active State .. _                                           |
     |        Trigger Type .. _                                           |
     |                                                                    |
     |       Use 'PF3' to cancel or hit  Enter' when ready                |
     |--------------------------------------------------------------------|


Command ==> trgunld
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit  Field Trigr Admin Procs             FTRG  FDIC  Canc

必要に応じてパラメータの値を入力し、アンロードするトリガ定義を制限します。 パラメータが空白のままである場合は、デフォルト値を使用すると想定されます。

TRGUNLD でパラメータが指定されない場合、トリガファイルのすべてのトリガと、関連するファイル - フィールドテーブルエントリがアンロードされます。

TRGLOAD

TRGLOAD ユーティリティがオンラインシステムからパラメータリストなしでコマンド行から呼び出されると、次のウィンドウが表示されます。

18:13:43          ***** A D A B A S TRIGGER MAINTENANCE *****       YYYY-MM-DD
User DBAU |---------------------------------------------------------|nr 105
          |                                                         |
          |  ---------------  Trigger  Load  Utility  ------------- |
          |                                                         |
          |     Specify the following information to identify       |
          |     the Triggers to be loaded from Work File 1:         |
          |                                                         |
          |        File ...... ________________________________     |
          |        Field ..... ________________________________     |
          |        Replace ... ___                                  |
          |        With FFT .. ___                                  |
          |                                                         |
          |     Use 'PF3' to cancel or hit  Enter' when ready       |
          |                                                         |
          |---------------------------------------------------------|


Command ==> trgload
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit  Field Trigr Admin Procs             FTRG  FDIC  Canc

TRGLOAD でパラメータが指定されない場合、TRGUNLD ワークファイルで見つかったすべてのトリガおよび関連するファイル - フィールドテーブルエントリがトリガファイルにロードされます。

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ユーティリティのパラメータ

ワイルドカード表記

各ユーティリティでは、以降のセクションで説明する FILE と FIELD パラメータで、指定する値に次のワイルドカード(特殊文字)表記を使用できます。

文字 トリガをロードするファイルまたはフィールドの名前
* PERS* PERS で始まる名前
> PERS> PERS よりも大きい値が含まれる名前
< PERS< PERS よりも小さい値が含まれる名前

TRGUNLD パラメータ

次のパラメータを使用して、TRGUNLD の処理中にトリガファイルからワークファイルにアンロードされるトリガを制限できます(各パラメータのデフォルト値は "*" で、すべての可能性のあるトリガが含まれます)。

パラメータ 説明
FILE
トリガ定義で見つかったファイルの名前。 正しい値は次のとおりです。
ファイル名(ワイルドカード表記が可能)
* 全ファイル(デフォルト)
FIELD
トリガ定義にあるフィールド名。 正しい値は次のとおりです。
フィールド名(ワイルドカード表記は可能)
* 全フィールド(デフォルト)
PRE
プレトリガまたはポストトリガを指定します。 正しい値は次のとおりです。
Y プレトリガ
N ポストトリガ
* 両方
CMD
トリガを起動するコマンドタイプ。 正しい値は次のとおりです。
R 読み込み
F 検索
I 挿入
U 更新
D 削除
* すべてのコマンドタイプ(デフォルト)
ACT
処理されるトリガのステータス。 正しい値は次のとおりです。
A アクティブ
D アクティブでない(非アクティブ)
* 両方
TYPE
ユーザーの ET ロジックでのトリガの関与タイプ。 正しい値は次のとおりです。
A 非同期
N 非関与
P 関与
* すべての関与タイプ

TRGUNLD パラメータの例

TRGUNLD FILE=EMPLOYEES

FILE パラメータを指定すると、アンロードされるトリガが指定されたファイル(この場合は EMPLOYEES ファイル)で定義されたトリガに制限されます。

TRGUNLD FILE=VEHICLES,PRE=Y,ACT=A,TYPE=N

パラメータを組み合わせると、アンロードされるトリガを細かく制限できます。 この場合では、VEHICLES ファイルに定義されたアクティブで非関与のプレトリガだけがアンロードされます。 パラメータは、Natural 環境の ID パラメータで定義した入力デリミタで区切る必要があります。

TRGLOAD パラメータ

次のパラメータを使用して、TRGLOAD の処理中に TRGUNLD ワークファイルからトリガファイルにロードされるトリガを制限できます。

パラメータ 説明
FILE
トリガ定義で見つかったファイルの名前。 正しい値は次のとおりです。
ファイル名(ワイルドカード表記が可能)
* 全ファイル(デフォルト)
FIELD
トリガ定義にあるフィールド名。 正しい値は次のとおりです。
フィールド名(ワイルドカード表記は可能)
* 全フィールド(デフォルト)
FFT
TRGUNLD 入力データセットで見つかったファイル - フィールドテーブルエントリをトリガでロードするように要求します。 正しい値は次のとおりです。
Y はい(デフォルト)
N ×
REPLACE
データベースにすでに存在するロードされているトリガ定義で古いトリガ定義を置換するように要求します。 正しい値は次のとおりです。
Y はい。既存の定義を新しい定義で置き換えます。
N いいえ(デフォルト)。既存の定義を置き換えず、エラーメッセージを返します

TRGLOAD パラメータの例

TRGLOAD FILE=EMP*

EMP で始まるファイルについて、TRGUNLD 入力ワークファイルで見つかったすべてのファイル - フィールドテーブルエントリとトリガをトリガファイルにロードします。

TRGLOAD FFT=N,REPLACE=Y

ワークファイルから読み込まれたすべてのファイル - フィールドテーブルを無視します。 ワークファイルから読み込まれたトリガ定義に既存のトリガ定義と同じ指定がされている場合は、既存の定義をワークファイルからの定義で置き換えます。

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処理終了レポート

アンロードレポート(TRGUNLD)

アンロード処理の終了時にレポートが作成され、アンロードされたトリガ定義の数とファイル - フィールドテーブルの数が通知されます。

レポートの 1 ページ目には、トリガをアンロードするソースファイルとデータベースが示され、選択条件の概要が表示されます。 その後、ワークファイルにアンロードされている各レコードのリストが続きます。

18:12:00            *****  TRIGGERS UNLOAD UTILITY *****            YYYY-MM-DD
DBAUSER
Unloading from Trigger File     12 on Database    105 
Rec  File  Details
---  ----- -----------------------------------------------------------
Unloading Pre and Post Triggers for file(s) *
and field name(s) * for all command types

FFT     45 ZB-FIELD (ZB,2,A)
FFT     45 ZF-FIELD (ZF,2,A)
FFT     45 ZZ-FIELD (ZZ,4,P)
TRG     45 CMD=R FLD=ZB PRTY=01 PGM=RBEGIMU PRE=S TYP=P PRM=C RB=U
GRP      4 Group Record
FFT      4 ADDRESS-LINE (AI,20,A)
FFT      4 AREA-CODE (AN,6,A)
FFT      4 BIRTH (AH,6,U)
.
.
.

レポートの最後には、ワークファイルに書き込まれたレコード数の概要がリストされます。 書き込まれた物理ワークファイルには、これらのレコードと、内部使用された追加レコード 2 つが含まれます。

18:13:04            *****  TRIGGERS UNLOAD UTILITY *****            YYYY-MM-DD
 DBAUSER
 Unloading from Trigger File     12 on Database    105
 Rec  File  Details
 ---  ----- -----------------------------------------------------------
 FFT      7 NA-FIELD (NA,40,A)
 FFT      7 NT-SUPER (NT,110,A)
 FFT      7 TI-FIELD (TI,70,A)
 FFT      7 TY-FIELD (TY,10,A)
 TRG      7 CMD=R FLD=** PRTY=90 PGM=NACNN200 PRE=S TYP=A PRM=C RB=N

 Total records written to Work File 1

 File-Field Table Entries: ...    141
 Group Control Records: ......      2
 Trigger Definitions: ........     13

 Total Records: ..............    156

 ***  TRGUNLD completed successfully.  ***

レポートの最後のページでは、アンロードされたトリガをカテゴリ別に要約します。 このレポートは、TRGLOAD ユーティリティで照合を行うときに便利です。

**** Trigger Unload Statistics ****

Number of Triggers Unloaded by Categories

Pre or Post :           Pre:      7
                       Post:      6

Trigger Type:  Asynchronous:      6
              Participating:      3
          Non-Participating:      4

Command Type:          READ:      6
                       FIND:      0
                     INSERT:      0
                     DELETE:      2
                     UPDATE:      1
                      *ANY*:      4

Field Criteria:       *ANY*:      4
                   Specific:      9

ロードレポート(TRGLOAD)

レポートがロード処理の終了時に作成され、ロードされたトリガ定義の数とファイル - フィールドテーブルの数が通知されます。

レポートの 1 ページ目には、トリガをロードするデータベース、ワークファイルが作成されたソースデータベース、および選択条件の概要が表示されます。 その後、ワークファイルにロードされている各レコードのリストが続きます。

20:05:05            *****  TRIGGERS LOAD UTILITY  *****           YYYY-MM-DD
DBAUSER
Rec  File  Details
---  ----- -----------------------------------------------------------

Loading Trigger Definitions into database    106 file     14
from data set unloaded from database    105 file     12
created on 1999-07-26 20:04 from version  711

FFT     50 AA-FIELD (AA,8,A)
FFT     50 AC-FIELD (AC,20,A)
FFT     50 AD-FIELD (AD,20,A)
FFT     50 AE-FIELD (AE,20,A)
FFT     50 AF-FIELD (AF,1,A)
FFT     50 AG-FIELD (AG,1,A)
FFT     50 AH-FIELD (AH,6,U)
FFT     50 AI-FIELD (AI,20,A)
FFT     50 AJ-FIELD (AJ,20,A)
FFT     50 AK-FIELD (AK,10,A)
.
.
.

レポートの最後は、ワークファイルから読み込まれたレコード数の集計と、データベースにロードされた方法です。

20:08:43            *****  TRIGGERS LOAD UTILITY  *****           YYYY-MM-DD
 DBAUSER
 Rec  File  Details
 ---  ----- -----------------------------------------------------------
 TRG      5 CMD=R FLD=AA PGM=CAROL PRE=P TYP=A PRM=C RB=N

 Total records loaded from Work File 1

 File-Field Table Entries: ...    109
 Group Control Records: ......      1
 Trigger Definitions: ........     65

 Total Records Loaded: .......    175
 Records found with errors ...      0
 Total Records Read: .........    178

 ***  TRGLOAD completed successfully.  ***

レポートの最後のページでは、ロードされたトリガをカテゴリ別に要約します。 このレポートは、TRGUNLD ユーティリティで照合を行うときに便利です。

******* Trigger Load Statistics *******

Number of Triggers Loaded by Categories

Pre or Post :           Pre:     34
                       Post:     31

Trigger Type:  Asynchronous:     23
              Participating:     32
          Non-Participating:     10

Command Type:          READ:     25
                       FIND:      6
                     INSERT:     14
                     DELETE:      2
                     UPDATE:      3
                      *ANY*:     15

Field Criteria:       *ANY*:     19
                   Specific:     46

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ユーティリティのレスポンスコード

コード 説明
000 機能は正常に終了しました。
013 無効なファイル - フィールドテーブルエントリが指定されました。 トリガでは、ファイル - フィールドテーブルへのアクセスが必要です。ファイル - フィールドテーブルは、ロングファイル名からファイル番号へ、およびフィールド名から 2 文字の Adabas フィールド ID へのマッピングを行います。 詳細については、「ファイル - フィールドテーブル」を参照してください。
016 この条件のトリガ定義は見つかりませんでした。
023 このファイルのフィールド名は見つかりませんでした。 指定されたフィールド名はこのファイルのファイル - フィールドテーブルに存在しません。 詳細については、「ファイル - フィールドテーブル」を参照してください。
025 コマンドの種類が無効です。 有効な値については上記のリストを参照してください。
027 このファイルおよびコマンドの種類のフィールドが見つかりませんでした。
029 このファイル、コマンド、およびフィールドの条件のトリガが見つかりませんでした。
039 Natural サブプログラム名が無効です。
041 トリガタイプは A、N、または P のみです。
042 CALLNAT タイプは C、E、または N のみです。
043 レコードバッファの使用は A、N、または U のみです。
047 トリガはこの条件ですでに存在します。
103 ファイル名を空白にできません。
110 ファイルでファイル - フィールドテーブルエントリはすでに存在します。
1xxx Adabas レスポンスコード 22 が返されました。xxx は、サブコードを表します。
3xxx ゼロ以外の Adabas レスポンスコードが返されました。xxx は実際の Adabas レスポンスコードです。
9999 機能は成功しませんでした。 パラメータおよび既存のトリガ定義を確認してください。 詳細については、Software AG 技術サポートに連絡してください。

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