Adabas トリガとストアドプロシージャ機能のアンロードとロードユーティリティは、オンライントリガメンテナンス機能の一部であり、Natural 環境で実行されます。
ユーティリティ | 使用目的 |
---|---|
TRGUNLD | トリガ定義と、関連するファイル - フィールドテーブルエントリを Adabas トリガファイルからアンロードし、それらをワークファイルに書き込みます。 |
TRGLOAD | トリガ定義と、関連するファイル - フィールドテーブルエントリを TRGUNLD ワークファイルからトリガファイルにロードします。 |
TRGUNLD のワークファイルは、Natural ワークファイル(ワークファイル 1)であり、次のいずれかで定義されます。
バッチファイル内
アンロードユーティリティを実行している Natural 環境
TRGUNLD ワークファイルは、TRGLOAD ユーティリティに対する入力として使用されます。
処理されたトリガについてまとめたレポートがアンロードまたはロードの最後に準備されます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
ユーティリティを呼び出す手順
ユーティリティの名前(TRGUNLD または TRGLOAD)をコマンドとして発行します。任意で、パラメータリストを続けることもできます。
パラメータは、処理されるトリガを制限するときに使用します。
個々のパラメータの値は、入力デリミタ(ID)で区切る必要があります。デフォルトの ID はコンマ "," です。 入力モードパラメータ IM は、デリミタモード IM=D に設定します。
ユーティリティをバッチジョブとして実行するときは、選択したユーティリティとそのパラメータリストを実行する前に、バッチジョブが SYSTRG ライブラリにログオンする必要があります。
TRGULND ユーティリティがオンラインシステムからパラメータリストなしでコマンド行から呼び出されると、次のウィンドウが表示されます。
17:51:42 ***** A D A B A S TRIGGER MAINTENANCE ***** YYYY-MM-DD User |--------------------------------------------------------------------| | 17:51:46 **** A D A B A S TRIGGER MAINTENANCE **** YYYY-MM-DD | | ----------------- Trigger Unload Utility ------------------- | | | | Specify the following information to identify | | the Triggers to be unloaded to Work File 1: | | | | File Name ..... ________________________________ | | Field ......... ________________________________ | | Pre-triggers .. ____ | | Command Type .. __ | | Active State .. _ | | Trigger Type .. _ | | | | Use 'PF3' to cancel or hit Enter' when ready | |--------------------------------------------------------------------| Command ==> trgunld Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Field Trigr Admin Procs FTRG FDIC Canc |
必要に応じてパラメータの値を入力し、アンロードするトリガ定義を制限します。 パラメータが空白のままである場合は、デフォルト値を使用すると想定されます。
TRGUNLD でパラメータが指定されない場合、トリガファイルのすべてのトリガと、関連するファイル - フィールドテーブルエントリがアンロードされます。
TRGLOAD ユーティリティがオンラインシステムからパラメータリストなしでコマンド行から呼び出されると、次のウィンドウが表示されます。
18:13:43 ***** A D A B A S TRIGGER MAINTENANCE ***** YYYY-MM-DD User DBAU |---------------------------------------------------------|nr 105 | | | --------------- Trigger Load Utility ------------- | | | | Specify the following information to identify | | the Triggers to be loaded from Work File 1: | | | | File ...... ________________________________ | | Field ..... ________________________________ | | Replace ... ___ | | With FFT .. ___ | | | | Use 'PF3' to cancel or hit Enter' when ready | | | |---------------------------------------------------------| Command ==> trgload Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Field Trigr Admin Procs FTRG FDIC Canc |
TRGLOAD でパラメータが指定されない場合、TRGUNLD ワークファイルで見つかったすべてのトリガおよび関連するファイル - フィールドテーブルエントリがトリガファイルにロードされます。
各ユーティリティでは、以降のセクションで説明する FILE と FIELD パラメータで、指定する値に次のワイルドカード(特殊文字)表記を使用できます。
文字 | 例 | トリガをロードするファイルまたはフィールドの名前 |
---|---|---|
* | PERS* | PERS で始まる名前 |
> | PERS> | PERS よりも大きい値が含まれる名前 |
< | PERS< | PERS よりも小さい値が含まれる名前 |
次のパラメータを使用して、TRGUNLD の処理中にトリガファイルからワークファイルにアンロードされるトリガを制限できます(各パラメータのデフォルト値は "*" で、すべての可能性のあるトリガが含まれます)。
パラメータ | 説明 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FILE |
|
||||||||||||||
FIELD |
|
||||||||||||||
PRE |
|
||||||||||||||
CMD |
|
||||||||||||||
ACT |
|
||||||||||||||
TYPE |
|
TRGUNLD FILE=EMPLOYEES
FILE パラメータを指定すると、アンロードされるトリガが指定されたファイル(この場合は EMPLOYEES ファイル)で定義されたトリガに制限されます。
TRGUNLD FILE=VEHICLES,PRE=Y,ACT=A,TYPE=N
パラメータを組み合わせると、アンロードされるトリガを細かく制限できます。 この場合では、VEHICLES ファイルに定義されたアクティブで非関与のプレトリガだけがアンロードされます。 パラメータは、Natural 環境の ID パラメータで定義した入力デリミタで区切る必要があります。
次のパラメータを使用して、TRGLOAD の処理中に TRGUNLD ワークファイルからトリガファイルにロードされるトリガを制限できます。
パラメータ | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
FILE |
|
||||||
FIELD |
|
||||||
FFT |
|
||||||
REPLACE |
|
TRGLOAD FILE=EMP*
EMP で始まるファイルについて、TRGUNLD 入力ワークファイルで見つかったすべてのファイル - フィールドテーブルエントリとトリガをトリガファイルにロードします。
TRGLOAD FFT=N,REPLACE=Y
ワークファイルから読み込まれたすべてのファイル - フィールドテーブルを無視します。 ワークファイルから読み込まれたトリガ定義に既存のトリガ定義と同じ指定がされている場合は、既存の定義をワークファイルからの定義で置き換えます。
アンロード処理の終了時にレポートが作成され、アンロードされたトリガ定義の数とファイル - フィールドテーブルの数が通知されます。
レポートの 1 ページ目には、トリガをアンロードするソースファイルとデータベースが示され、選択条件の概要が表示されます。 その後、ワークファイルにアンロードされている各レコードのリストが続きます。
18:12:00 ***** TRIGGERS UNLOAD UTILITY ***** YYYY-MM-DD DBAUSER Unloading from Trigger File 12 on Database 105 Rec File Details --- ----- ----------------------------------------------------------- Unloading Pre and Post Triggers for file(s) * and field name(s) * for all command types FFT 45 ZB-FIELD (ZB,2,A) FFT 45 ZF-FIELD (ZF,2,A) FFT 45 ZZ-FIELD (ZZ,4,P) TRG 45 CMD=R FLD=ZB PRTY=01 PGM=RBEGIMU PRE=S TYP=P PRM=C RB=U GRP 4 Group Record FFT 4 ADDRESS-LINE (AI,20,A) FFT 4 AREA-CODE (AN,6,A) FFT 4 BIRTH (AH,6,U) . . . |
レポートの最後には、ワークファイルに書き込まれたレコード数の概要がリストされます。 書き込まれた物理ワークファイルには、これらのレコードと、内部使用された追加レコード 2 つが含まれます。
18:13:04 ***** TRIGGERS UNLOAD UTILITY ***** YYYY-MM-DD DBAUSER Unloading from Trigger File 12 on Database 105 Rec File Details --- ----- ----------------------------------------------------------- FFT 7 NA-FIELD (NA,40,A) FFT 7 NT-SUPER (NT,110,A) FFT 7 TI-FIELD (TI,70,A) FFT 7 TY-FIELD (TY,10,A) TRG 7 CMD=R FLD=** PRTY=90 PGM=NACNN200 PRE=S TYP=A PRM=C RB=N Total records written to Work File 1 File-Field Table Entries: ... 141 Group Control Records: ...... 2 Trigger Definitions: ........ 13 Total Records: .............. 156 *** TRGUNLD completed successfully. *** |
レポートの最後のページでは、アンロードされたトリガをカテゴリ別に要約します。 このレポートは、TRGLOAD ユーティリティで照合を行うときに便利です。
**** Trigger Unload Statistics **** Number of Triggers Unloaded by Categories Pre or Post : Pre: 7 Post: 6 Trigger Type: Asynchronous: 6 Participating: 3 Non-Participating: 4 Command Type: READ: 6 FIND: 0 INSERT: 0 DELETE: 2 UPDATE: 1 *ANY*: 4 Field Criteria: *ANY*: 4 Specific: 9 |
レポートがロード処理の終了時に作成され、ロードされたトリガ定義の数とファイル - フィールドテーブルの数が通知されます。
レポートの 1 ページ目には、トリガをロードするデータベース、ワークファイルが作成されたソースデータベース、および選択条件の概要が表示されます。 その後、ワークファイルにロードされている各レコードのリストが続きます。
20:05:05 ***** TRIGGERS LOAD UTILITY ***** YYYY-MM-DD DBAUSER Rec File Details --- ----- ----------------------------------------------------------- Loading Trigger Definitions into database 106 file 14 from data set unloaded from database 105 file 12 created on 1999-07-26 20:04 from version 711 FFT 50 AA-FIELD (AA,8,A) FFT 50 AC-FIELD (AC,20,A) FFT 50 AD-FIELD (AD,20,A) FFT 50 AE-FIELD (AE,20,A) FFT 50 AF-FIELD (AF,1,A) FFT 50 AG-FIELD (AG,1,A) FFT 50 AH-FIELD (AH,6,U) FFT 50 AI-FIELD (AI,20,A) FFT 50 AJ-FIELD (AJ,20,A) FFT 50 AK-FIELD (AK,10,A) . . . |
レポートの最後は、ワークファイルから読み込まれたレコード数の集計と、データベースにロードされた方法です。
20:08:43 ***** TRIGGERS LOAD UTILITY ***** YYYY-MM-DD DBAUSER Rec File Details --- ----- ----------------------------------------------------------- TRG 5 CMD=R FLD=AA PGM=CAROL PRE=P TYP=A PRM=C RB=N Total records loaded from Work File 1 File-Field Table Entries: ... 109 Group Control Records: ...... 1 Trigger Definitions: ........ 65 Total Records Loaded: ....... 175 Records found with errors ... 0 Total Records Read: ......... 178 *** TRGLOAD completed successfully. *** |
レポートの最後のページでは、ロードされたトリガをカテゴリ別に要約します。 このレポートは、TRGUNLD ユーティリティで照合を行うときに便利です。
******* Trigger Load Statistics ******* Number of Triggers Loaded by Categories Pre or Post : Pre: 34 Post: 31 Trigger Type: Asynchronous: 23 Participating: 32 Non-Participating: 10 Command Type: READ: 25 FIND: 6 INSERT: 14 DELETE: 2 UPDATE: 3 *ANY*: 15 Field Criteria: *ANY*: 19 Specific: 46 |
コード | 説明 |
---|---|
000 | 機能は正常に終了しました。 |
013 | 無効なファイル - フィールドテーブルエントリが指定されました。 トリガでは、ファイル - フィールドテーブルへのアクセスが必要です。ファイル - フィールドテーブルは、ロングファイル名からファイル番号へ、およびフィールド名から 2 文字の Adabas フィールド ID へのマッピングを行います。 詳細については、「ファイル - フィールドテーブル」を参照してください。 |
016 | この条件のトリガ定義は見つかりませんでした。 |
023 | このファイルのフィールド名は見つかりませんでした。 指定されたフィールド名はこのファイルのファイル - フィールドテーブルに存在しません。 詳細については、「ファイル - フィールドテーブル」を参照してください。 |
025 | コマンドの種類が無効です。 有効な値については上記のリストを参照してください。 |
027 | このファイルおよびコマンドの種類のフィールドが見つかりませんでした。 |
029 | このファイル、コマンド、およびフィールドの条件のトリガが見つかりませんでした。 |
039 | Natural サブプログラム名が無効です。 |
041 | トリガタイプは A、N、または P のみです。 |
042 | CALLNAT タイプは C、E、または N のみです。 |
043 | レコードバッファの使用は A、N、または U のみです。 |
047 | トリガはこの条件ですでに存在します。 |
103 | ファイル名を空白にできません。 |
110 | ファイルでファイル - フィールドテーブルエントリはすでに存在します。 |
1xxx | Adabas レスポンスコード 22 が返されました。xxx は、サブコードを表します。 |
3xxx | ゼロ以外の Adabas レスポンスコードが返されました。xxx は実際の Adabas レスポンスコードです。 |
9999 | 機能は成功しませんでした。 パラメータおよび既存のトリガ定義を確認してください。 詳細については、Software AG 技術サポートに連絡してください。 |