このユーザー出口は、Adabas ニュークリアスがコマンドを受け取った直後に Adabas から制御を受け取ります。 コマンドのタイプ(シンプルアクセス、コンプレックスアクセス、更新)の判別には使用されますが、コマンド自体は処理されません。
このユーザー出口の最も一般的な使用法としては、ACBX へのセキュリティパスワードやサイファコードの挿入があります。
このユーザー出口の機能は、従来のユーザー出口 1 とほぼ同じですが、CQX 構造と ACBX データ構造のコピーがユーザー出口 11 の処理中に使用される点が異なります。ユーザー出口 1 で使用される実際の構造は、ユーザー出口 11 では使用されません。 また、Adabas 8 以降ではユーザー出口 1 はサポートされません。
ACBX の特定フィールドのみが出口により変更される場合があります。この特定フィールドとしては、ACBXFNR(ファイル番号)、ACBXADD2(アディション 2)、ACBXADD3(アディション 3)および ACBXUSER(ユーザーエリア)が該当します。 他の ACBX フィールドを変更しても、CQX を変更しても、ニュークリアスからは無視されます。 DSECT EX11PARM は、ユーザー出口 11 のパラメータリストをマッピングします。
ユーザー出口が、標準の BASR 14,15 アセンブラ命令を使用してコールされます。 レジスタ 1 には、パラメータリストのアドレスが格納されます。 すべてのレジスタは、制御が受け取られときに保存され、Adabas に制御を返す直前にリストアされる必要があります。
注意:
1インジケータ:ユーザー出口 11 のコール前に、フルワードのインジケータエリアがゼロに設定されます。 ユーザー出口 11 コールの出力結果として、最初のインジケータバイトがゼロになった場合、コマンドが実行可能であることを表します。また、ゼロ以外になった場合は、コマンドが実行されないことを示し、レスポンスコード 22 が返されます。
2パラメータ長:EX11PARM パラメータリストの長さは 28 バイト以上です。
3ACB コピーのアドレス:コマンドが ACBX インターフェイスダイレクトコールを使用する場合は、このアドレスをゼロに設定する必要があります。