マルチフェッチバッファは、ACBX ダイレクトコールインタフェースを使用して実行される一部の Adabas コマンドでのみ必要になります。ACB インターフェイスダイレクトコールには必要ありません。
マルチフェッチバッファは、Adabas がマルチフェッチしたレコードのレコードディスクリプタエレメント(RDE)を返すことができるストレージ内のエリアです。 このバッファは、(コマンドオプション 1 を "M" に設定して)マルチフェッチオプションをアクティブにした Adabas コマンドでのみ必要になります。 RDE の長さはどれも 16 バイトです。
ACBX コマンドのコマンドオプション 1 フィールドにマルチフェッチオプション M を設定すると、対応するフォーマットバッファセグメントのフォーマット指定に基づいて、読み込み中のレコードがすべて指定のレコードバッファセグメントに返されます。 レコードバッファセグメントごとに、対応するマルチフェッチバッファセグメントにはレコードバッファセグメントのレコードについて説明したマルチフェッチヘッダーが含まれています。
BT コマンドまたは ET コマンドの場合、コマンドオプション 1 を "M" に設定したときにはマルチフェッチバッファは必要ありません。 この場合、ISN バッファはホールドキューから削除する必要がある ISN を格納するのに使用されます。
マルチフェッチバッファが必要になる場合、対応するフォーマットバッファとレコードバッファも必要になると見なされます。 対応するバッファを指定しないと、マルチフェッチバッファのペアとなるダミーのフォーマットバッファおよびレコードバッファ(長さゼロ)が作成されます。 それぞれのタイプの ABD またはバッファ間の関係については、「バッファタイプ間の関係」を参照してください。
Adabas ダイレクトコールに複数のマルチフェッチバッファを指定できます。 マルチフェッチ処理の詳細については、「マルチフェッチ処理」を参照してください。