Adabas ニュークリアスまたはユーティリティがディスク上に一時ワークスペースを必要とする場合、TEMP や SORT コンテナを使用することができます。つまり、スペースが割り当てられ、その後一時作業位置において解放されます。一時作業位置は、十分な空きスペースを含むディレクトリを指定する必要があります。
ディスク上の一時ワークスペースは次の規則に従ってアクセスされます。
TEMP コンテナ(ADAFRM ユーティリティで定義)だけが、ユーティリティ ADAINV と ADAMUP におけるディスクリプタ値の中間ストレージの一時ワークスペースとして使用することができます。
TEMP コンテナを見つけるための検索方法は次のとおりです。
TEMP1、TEMP2 などの環境変数が存在するかどうか確認します。このような環境変数が存在する場合、この環境変数には TEMP コンテナのファイル名が含まれています。
DBnnn.INI ファイルに該当するエントリがあるかどうか探してみます。該当するエントリが存在している場合、それは TEMP コンテナのファイル名を含んでいなければなりません。DBnnn.INI ファイルの詳細については、Adabas 拡張オペレーションのドキュメントを参照してください。
ファイル TEMPx.nnn を次のデータベースディレクトリで検索します(UNIX:$ADADATADIR/dbnnn、Windows:%ADADATADIR%\dbnnn)。ここで、x はエクステント番号、nnn は 3 桁のデータベース ID を表します。
ユーティリティ ADAINV と ADAMUP でソート作業スペースを見つけるための検索方法は次のとおりです。
SORT1、SORT2 などの環境変数が存在するかどうか確認します。このような環境変数が存在する場合、この環境変数には SORT コンテナのファイル名が含まれています。SORT は最高 50 までのエクステントを持つことができます。TEMP コンテナ(ADAFRM で作成したファイルのみ使用可能)の場合とは異なり、現在存在していないファイルは ADAINV/ADAMUP によって直接作成されます。
DBnnn.INI ファイルに該当するエントリがあるかどうか探してみます。該当するエントリが存在している場合、それは SORT コンテナのファイル名を含んでいなければなりません。DBnnn.INI ファイルの詳細については、Adabas 拡張オペレーションのドキュメントを参照してください。TEMP コンテナ(ADAFRM で作成したファイルのみ使用可能)の場合とは異なり、現在存在していないファイルは ADAINV/ADAMUP によって直接作成されます。
環境変数の TEMPLOC1 と TEMPLOC2 が存在するかどうか確認します。その環境変数が存在している場合、それらは、ユーティリティが SORT コンテナを作成しようとするディレクトリの名前を含んでいなければなりません。ファイル名は SORTpid.dbid になります。ユーティリティが処理を終了するときに、ソートファイルは削除されます。
DBnnn.INI ファイルに該当するエントリ(TEMPORARY_LOCATION)があるかどうか確認します。該当するエントリが存在している場合、それらは、ユーティリティが SORT コンテナを作成しようとするディレクトリの名前を含んでいなければなりません。DBnnn.INI ファイルの詳細については、Adabas 拡張オペレーションのドキュメントを参照してください。ファイル名は SORTpid.dbid になります。
データベースディレクトリにファイルを作成します(UNIX:$ADADATADIR/dbnnn、Windows:%ADADATADIR%\dbnnn)。ファイル名は SORTpid.dbid になります。
ユーティリティが処理を終了するとき、ユーティリティによって作成されたソートファイルは削除されます。ADAINV と ADAMUP は、ユーティリティの異常終了の結果として削除できなかったソートファイルを削除する、クリーンアップ処理も組み込んでいます。
ADAFRM による TEMP および SORT コンテナ作成用のファイル名検出のための検索方法は、ADAINV/ADAMUP での検索方法の手順 1~3 に対応しています。
ADANUC に必要なソートおよび他の一時ワークスペースは、次の検索方法に従って ADANUC 自身が直接作成します。
環境変数の TEMPLOC1 と TEMPLOC2 が存在するかどうか確認します。これらの環境変数が存在している場合は、ADANUC が一時コンテナを作成しようとするディレクトリまたは RAW セクションの名前が、環境変数に含まれている必要があります。
DBnnn.INI ファイルに該当するエントリ(TEMPORARY_LOCATION)があるかどうか確認します。該当するエントリが存在している場合、それらは、ADANUC が一時コンテナを作成しようとするディレクトリの名前を含んでいなければなりません。DBnnn.INI ファイルの詳細については、Adabas 拡張オペレーションのドキュメントを参照してください。
データベースディレクトリにファイルを作成します(UNIX:$ADADATADIR/dbnnn、Windows:%ADADATADIR%\dbnnn)。これは、Adanuc が読み取り専用モードで起動していない場合にのみ適用されます。
ファイル名は NUCSRTx.dbid および NUCTMPx.dbid になります。ADANUC のシャットダウン処理中に、これらのファイルは再度削除されます。
注意:
ユーティリティの一時的な場所には、RAW セクションを指定しないでください(UNIX プラットフォームのみ)。作成されたファイル名を一意にするために、一時的な場所に作成されたファイルのファイル名に PID が追加されます。これは、RAW セクションでは実行できません。一時的な作業スペースに
RAW セクションを使用する場合は、ADAFRM を使用して RAW セクションに TEMP コンテナと SORT コンテナを作成し、それらを SORTn および TEMPn 環境変数に割り当てます。SORT コンテナと TEMP コンテナが一度に
1 つのユーティリティのみで使用されるように注意する必要があります。