このドキュメントでは、インターネットおよび XML にアクセスするためのステートメントの機能概要、メインフレーム環境でこれらのステートメントを使用するための全般的な前提条件、制限事項、およびその他の参照情報について説明します。これらのステートメントを最大限に活用するには、通信規格に関する深い知識が必要です。
以下のトピックについて説明します。
次の Natural ステートメントを使用して、インターネットおよび XML ドキュメントにアクセスできます。
このステートメントを使用すると、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、および Hypertext Transfer Protocol Secure(HTTPS)を使用して、与えられた Uniform Resource Identifier(URI)または Uniform Resource Locator(URL)を持つ Web 上のドキュメントにアクセスできます。URI および URL は、Web サイトのインターネットアドレスまたはイントラネットアドレスです。
REQUEST DOCUMENT
では HTTP クライアントを Natural ステートメントレベルで実装します。これにより、アプリケーションはイントラネットまたはインターネット上の任意の HTTP サーバーにアクセスできます。このステートメントにはオペランドのセットがあり、このオペランドを使用してユーザーアプリケーションの要件に沿った
HTTP 要求を作成できます。例えば、送信オペランドを使用すると、ユーザー定義 HTTP ヘッダー、フォームデータ、またはドキュメント全体を HTTP サーバーに送信できます。受信オペランドを使用すると、サーバーからドキュメントを取得したり、サーバーから返された
HTTP ヘッダーブロック全体を表示したり、専用のヘッダーの値を戻したりできます。バイナリフォーマットオペランドを使用すると、gif ファイルなどのバイナリオブジェクトを HTTP サーバーと交換できます。基本認証用として、ユーザー ID やパスワードのオペランドを指定できます。このオペランドの内容は、HTTP
標準に従って回線上を base64 エンコーディングを使用して送信されます。
Natural では次の REQUEST-METHOD
がサポートされています。
GET
- ドキュメントと HTTP ヘッダーの取得
HEAD
- HTTP ヘッダーのみの取得
POST
- フォームデータの HTTP サーバーへの転送
PUT
- ファイルの HTTP サーバーへの転送
REQUEST-METHOD
は、通常、実行される REQUEST DOCUMENT
ステートメントにコーディングされているオペランドに基づいて、自動的に評価されます。ただし、あらかじめ設定されている REQUEST-METHOD
は、REQUEST-METHOD
ヘッダーをユーザーが明示的に指定することによって上書きできます。
上記の標準 REQUEST-METHOD
に加えて、REQUEST-METHOD
ヘッダーには次のメソッドを指定できます。
DELETE
- HTTP サーバーからドキュメントを削除する,
PATCH
- HTTP サーバー上のドキュメントを修正する
OPTIONS
- HTTP サーバーでサポートされている REQUEST-METHOD
を取得する
TRACE
- HTTP サーバーが受信したメッセージを取得する
以下の例は、REQUEST DOCUMENT
ステートメントを使用して、外部に保管されているドキュメントにアクセスする方法を示しています。
REQUEST DOCUMENT FROM "http://bolsap1:5555/invoke/sap.demo/handle_RFC_XML_POST" WITH USER #User PASSWORD #Password DATA NAME 'XMLData' VALUE #Queryxml NAME 'repServerName' VALUE 'NT2' RETURN PAGE #Resultxml RESPONSE #rc
REQUEST
DOCUMENT
ステートメントの構文と詳細なアプリケーションヒントについては、『ステートメント』ドキュメントを参照してください。
PARSE XML
ステートメントを使用すると、Natural プログラム内で XML ドキュメントを解析できるようになります。
PARSE XML
ステートメントではフル XML パーサを Natural に統合します。これにより、Natural アプリケーションで XML ドキュメントを解析できるようになり、コンテンツの処理が容易になります。PARSE XML
ステートメントでは処理ループを開き、解析プロセス中にリストのイベントのいずれかが発生するたびに、それぞれのドキュメントのパス、解析された要素の名前と値、およびいくつかのパーサステータスシステム変数を返します。
PARSE
XML
ステートメントの構文と詳細なアプリケーションヒントについては、『ステートメント』ドキュメントを参照してください。
役立つリソースのリストを以下に示します。
役立つリンクを以下に示します。
World Wide Web Consortium (W3C): http://www.w3.org/
Extensible Markup Language (XML): http://www.w3.org/XML/
ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)ホームページ: http://www.w3.org/MarkUp/
W3 Schools: https://www.w3schools.com/