OPRB - データベースのオープン/クローズ処理

この Natural プロファイルパラメータでは、Natural セッション中の Adabas C オープン/クローズコマンドの使用を制御します。

可能な設定 OFF OPRB パラメータを OFF に設定した場合、Natural システムファイルに UPD(アクセス/更新)を要求する Adabas OP コマンドを発行して Natural セッションが開始されます。Natural でも、すべての ISN リストを解放するために RELEASE CID(Adabas RC)コマンドが発行されます(Natural FIND ステートメントの RETAIN 節で指定された ISN リストは解放されません)。
OPRB=(string) 下記の構文に従ってオープン要求を指定できます。リストの例も参照してください。
デフォルト設定 OFF  
ダイナミックな指定 ×  
セッション内の指定 ×  

Natural プロファイルパラメータは、次のいずれかの条件が当てはまる場合に必要となります。

  • アクセス/更新対象の Adabas ファイルの明示的なリストが提供される。例えば、Adabas クラスタの更新または排他ファイル制御が要求された場合、これが必要になります。

  • 初期の Adabas OP コマンドで使用される Adabas レコードバッファは、明示的に提供することが可能です。データベースにアクセスするには、DBID とファイル番号をその対応するアクセス権とともに OPRB 文字列で指定する必要があります。

  • Adabas フォーマット W の文字セットを指定します。データベースにアクセスするには、DBID と必要なエンコード名を指定する必要があります。

値に空白があってはならず、全体をカッコで囲む必要があります。関連する Adabas ドキュメントに定義されている規則に従います。

Adabas 構文に加えて、内部ファイル番号は x-y 表記で指定できます(つまり、xy の間のすべての番号)。


OPRB 文字列の構文

DBID=(x) では、次のアクセス権に対するデータベースを指定します。

ACC=(file-list) ファイルリストのファイルに対してアクセス権限(読み取り)を指定します。
UPD=(file-list) ファイルリストのファイルに対して更新権限(読み取り/書き込み)を指定します。
EXU=(file-list) ファイルリストのファイルに対して排他的な更新権限(排他的読み取り/書き込み)を指定します。
WCODE=encoding Adabas ユーザーセッションでの W フィールドのエンコードを指定します(メインフレーム向け Adabas)。

メインフレーム上の Adabas に必要なエンコードコードは 4095 です。

WCHARSET=charset Adabas ユーザーセッションのレコードバッファおよびバリューバッファの W フィールドに使用されるデフォルトの文字セットを指定します(UNIX、OpenVMS、および Windows 向け Adabas)。

UNIX、OpenVMS、および Windows 上の Adabas に必要なエンコード名:

UTF-16LE(リトルエンディアンマシン用)
UTF-16BE(ビッグエンディアンマシン用)
UTF-16ADALNK は、LE を使用するか BE を使用するかを決定します)

レコードバッファの最後のドット(.)は、OPRB 文字列に自動的に追加されるため、省略できます。

DBID=0 では、デフォルトのレコードバッファのエントリを指定します。これが OPRB 文字列の最初の DBID である場合は省略できます。このデフォルトのレコードバッファは、要求されたデータベースに対する特定のエントリがない場合に使用されます。

キーワード ACCUPDEXU および WCODE または WCHARSET を組み合わせる場合、関連する Adabas ドキュメントに定義されている規則に従う必要があります。Natural では、Natural セッションの開始時に OP コマンドを発行し、セッションの終了時に CL コマンドを発行します。Natural プログラムの最後で、保持された ISN リストを解放するために必要な RC コマンドのみが発行されます。

例 1

(ACC=2,3,4,DBID=15,UPD=3,4,ACC=5)

次のエントリが定義されました。

'UPD=3,4,ACC=5.' for DB 15 
'ACC=2,3,4.' for other databases (DB 0)

例 2

(DBID=15,ACC=2-7)

次のエントリが定義されました。

'ACC=2,3,4,5,6,7.' for DB 15; access to other databases is not permitted

例 3:

(DBID=0,ACC=2,3,4,5.)

次のエントリが定義されました。

'ACC=2,3,4,5.' for all databases (DB 0)

注意:
Natural Security がインストールされている場合、オープン/クローズ処理は Natural Security を使用しない場合と同様に動作します。セキュリティプロファイルの OPRB パラメータは将来の使用のためにのみ用意されています。

例 4

(DBID=0,ACC=2,3,4,5,DBID=12,WCHARSET='UTF-16LE',UPD=3-10)

次のエントリが定義されました。

'ACC=2,3,4,5.' for all databases (DB 0)
WCHARSET='UTF-16LE',UPD=3,4,5,6,7,8,9,10. for DB 12