このセクションでは、次のトピックについて説明します。
Natural Web サーバーエクステンションは、初期化ファイルのランタイムパラメータを処理します。 実行可能ファイルは、現在の作業ディレクトリにある同名で拡張子が .ini の初期化ファイルを探します。
すべての変数は WWW で使用されるため、変数名の大文字と小文字は区別されません。 変数は最大 72 文字です。空白は文字として認識されるため、パラメータを複数回指定できます。
これらのパラメータは、EntireX RPC との通信に必要です。
パラメータ | 説明 |
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RPC_CLASS_NAME
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使用されるサービスのクラスを定義します。 |
RPC_ETB_ID_NAME
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呼び出される EntireX Broker の名前です。 |
RPC_NO_LOGON
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URL に指定されたライブラリにログオンします。 デフォルトは 0 です。 |
RPC_SERVER_NAME
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呼び出される Broker サービスの名前です。 |
RPC_SERVICE_NAME
|
呼び出されるサービスを定義します。 |
RPC_TIME_OUT
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呼び出しのタイムアウトを定義します。 |
RPC_USER_ID
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RPC で使用されるユーザー ID です。
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RPC_PASSWORD
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RPC で使用されるユーザーパスワードです。 |
RPC_SSL_PARAMETER
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SSL を使用する RPC の接続文字列です。 |
これらのパラメータは、SPoD(PAL)インターフェイスとの通信に必要です。
パラメータ | 説明 |
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PAL_SERVER_NODE
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呼び出される PAL サーバーノードの名前です。 |
PAL_SERVER_PORT
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呼び出される PAL サーバーポートの番号です。 |
PAL_SESSION_PARAMETER
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サーバーにダイナミックパラメータが必要な場合は、一重引用符(' ')を使用してセッションパラメータを指定します。 |
このパラメータは、DCOM との通信に必要です(Windows プラットフォームのみ)。
パラメータ | 説明 |
---|---|
DCOM_SERVER_NAME
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呼び出される DCOM サーバーの名前です。 |
このグループのパラメータは、Natural Web サーバーエクステンションの設定を定義します。
パラメータ | 説明 | ||||||||||||||||||
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ECHO_ENVIRONMENT
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このパラメータは、デフォルトエラーページを使用する場合のみ役立ちます。 このパラメータを 1(ユーザー定義エラーページの $NWW_ENVIRONMENT と同じ値)に設定すると、すべての環境変数がコメント行としてエラーページに書き込まれます。
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ERROR_LOG_FILE
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エラーログ用のファイルを定義します。 このパラメータを指定しなかった場合は、ログが無効になります。 ログエントリの例: |
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ERROR_STDERR
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このパラメータを 1 に設定すると、すべてのエラーが stderr 経由で記録されます。 ログファイルの場所は、使用する HTTP サーバーとパラメータ化の方法によって異なります。 |
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ERROR_TEMPLATE
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エラーテンプレートファイルを定義します。 このパラメータを指定しなかった場合は、デフォルトエラーページが生成されます。 後述の「エラーテンプレート」を参照してください。 | ||||||||||||||||||
注意: 転送データ量を定義します。 これらのパラメータは、IDL ファイルのパラメータ Out_Page の次元を定義します。 使用される IDL ファイル: DEFINE DATA PARAMETER 1 Version-Nr (A15) In 1 Log-Time (A30) In 1 Out_Page (A RPC_INOUT_FORMAT 1:RPC_INOUT_LENGTH) In Out 1 Out_Page_Count(I04) In Out 1 Result (I04) Out END-DEFINE SYSWEB3 インターフェイスのデフォルト値は以下のとおりです。
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NWW_PASSWORD
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ユーザー ID のパスワードを定義します。 | ||||||||||||||||||
NWW_PATH_INFO
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Natural Web サーバーエクステンションをスタンドアロンモード(テスト環境)でテストするには、このパラメータにライブラリとプログラム名を指定します。 Natural Web サーバーエクステンションを通常モード(HTTP サーバー)で使用する場合は、このパラメータを無効にする必要があります。
例: |
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NWW_PATHINFO_PREFIX
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このパラメータは、ISAPI インターフェイスを使用する場合のみ使用できます。 このインターフェイスがアプリケーションマッピング(ディレクトリ nww と拡張子 .nww など)として定義されている場合は、PATH_INFO 変数の値はディレクトリとファイル名を前置した URL になります(例:/nww/my.nww/sysweb/nat-env)。 この接頭辞(斜体)は削除する必要があります。 このパラメータを使用して、指定した接頭辞を削除できます。
例: |
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NWW_OUT_CSS
|
文字列を特定の文字に置換します。
この設定は、カスケードスタイルシートが使用されていて、EBCDIC コードを使用するコンピュータに RPC サーバーが配置されている場合に便利です。 デフォルトは 0 です。 1 を使用すると有効になります。 |
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NWW_OUT_CSS_TRANSLATE
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指定された文字を対応する 16 進値に置換します。
英語 EBCDIC(コードページ 37)の例: |
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NWW_USER_ID
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RPC で使用されるユーザー ID です。 | ||||||||||||||||||
NWW_RETRY
|
このパラメータは、NAT3009 エラー(トランザクションのバックアウト)が発生した場合に、プログラムを再度呼び出す回数を定義します。 |
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INI_RELOAD
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最初の呼び出し中に初期化ファイルを 1 回だけロードします。 CGI インターフェイス用ではありません。 デフォルトは 1 です。 | ||||||||||||||||||
REMOVE_USER_DOMAIN
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NT 上の IIS サーバーは、REMOTE_USER として、ユーザーが属するドメインの名前を前置したユーザー名を渡します。 Natural が処理できるユーザー名は最大 8 文字です。 USE_REMOTE_USER を 1 に設定し、REMOVE_USER_DOMAIN も 1 に設定した場合は、指定した REMOTE_USER 名の使用ドメイン名が削除されます。 つまり、最後の "/" 以降の情報がユーザー名として Natural に渡されます。
|
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TRACE_FILE
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ファイル名を指定した場合は、HTTP サーバーに返された最後のページがこのファイルに保存されます。 このパラメータを指定した場合は、出力は書き込まれません。 | ||||||||||||||||||
USE_REMOTE_USER
|
RPC_USER_ID を REMOTE_USER に置き換えます。 1 に設定すると有効になります。
|
注意:
このグループのパラメータは、SYSWEB3 でのみ使用できます。
このグループのパラメータは、Natural サーバーへのデータ転送を定義します。
パラメータ | 説明 |
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SETMIMETYPE
|
このパラメータは、受信 MIME タイプの転送タイプを定義します。 以下のいずれかの転送タイプを指定できます。 例 注意: |
呼び出したプログラムに転送されるすべての HTTP サーバー変数を指定する必要があります。 これを行うには、変数 ENV
に、転送する変数の名前を指定します。 ENV
変数は複数回指定できます。
よく使用される変数の一部を示します。
ENV=REMOTE_HOST
ENV=REMOTE_ADDR
ENV=SCRIPT_NAME
ENV=HTTP_REFERER
ENV=HTTP_HOST
ENV=HTTP_COOKIE
変数の詳細については、http://hoohoo.ncsa.uiuc.edu/cgi/env.html を参照してください。
Natural Web サーバーエクステンションでは、呼び出したプログラムに追加の変数を転送できます。 これを行うには、変数 SETENV に、転送する変数の名前、:=、および値を指定します。 SETENV 変数は複数回指定できます。
例:
SETENV=PICTURES:=/pictures
パラメータ ERROR TEMPLATE が指定されていない場合は、デフォルトが使用されます。
以下にデフォルトエラーレポートの例を示します。
|
独自のエラーテンプレートを指定することもできます。 エラーテンプレートは、基本的に通常の戻りページです。 他の戻りページと同様に、コンテンツタイプを設定する必要があります。 唯一の追加事項は変数の置き換えです。 これを行うには、$ 記号で始まる環境変数を指定します。 下記の「エラーテンプレートの例」を参照してください。
次の "環環変数" はエラーテンプレートに追加できる変数です。
環境変数 | 説明 |
---|---|
NWW_LOGTIME
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エラーが記録される日時(ERROR_LOG_FILE が指定されている場合)。
|
NWW_VERSION
|
Natural Web サーバーエクステンションのバージョン番号。 |
NWW_RUN
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呼び出されたプログラムの名前。 |
NWW_ERROR
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発生したエラーの件数。 |
|
呼び出されたライブラリ/クラスの名前。 |
|
呼び出されたサブプログラム/メソッドの名前。 |
NWW_ENVIRONMENT
|
すべての環境変数がコメント行としてエラーページに書き込まれます。 |
<!DOCTYPE HTML PUBLIC '-//W3C//DTD HTML 3.2//EN'> <HTML> <HEAD> <META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=iso-8859-1"> <TITLE>$NWW_RUN Error Report - $NWW_LOGTIME</TITLE> </HEAD> <BODY bgcolor="#FFFFFF" text="#000000"> <TABLE border="0" width="100%" cellspacing="0" cellpadding="5"> <TR bgcolor="#CCFFCC"> <TD><H2 align="center"> $NWW_RUN Error Report </H2> <P align="center"> <I><SMALL>Natural Web Server Extension Interface: $NWW_VERSION</SMALL></I></TD> </TR> <TR> <TD><B>The following error has been logged in the error log file:</B></TD> </TR> </TABLE> <TABLE border="0" width="100%" cellspacing="15" cellpadding="0"> <TR valign="top"> <TD align="right"><B>$SCRIPT_NAME:</B></TD> <TD><TT>processing of subprogram/method <B>$RPC_SUBPROGRAM</B><BR> at library/class <B>$RPC_LIBRARY</B> failed.</TT></TD> </TR> <TR valign="top"> <TD align="right"><B>reason:</B></TD> <TD><PRE>$RPC_ERROR </PRE> </TD> </TR> <TR valign="top"> <TD align="right"><B>for:</B></TD> <TD><TT>$SERVER_NAME:$SERVER_PORT</TT></TD> </TR> <TR valign="top"> <TD align="right"><B>path:</B></TD> <TD><TT>$PATH_INFO</TT></TD> </TR> </TABLE> <TABLE border="0" width="100%" cellspacing="0" cellpadding="5"> <TR bgcolor="#CCFFCC"> <TD>NWW Error Template - $NWW_LOGTIME</TD> <TD align="right">Natural</TD> </TR> </TABLE> <P> $NWW_ENVIRONMENT </BODY></HTML> |