OLE サーバーまたはドキュメントを選択すると、[OLE サーバー]、[新規 OLE オブジェクト]、および[既存 OLE オブジェクト]の 3 つのオプションにより、Natural 使用時およびサーバーアプリケーション使用時におけるいくつかのの制限が暗黙的に指定されます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
エントリを選択する前に、目的のエントリであるかどうかを判断してください。
タイプ | 特徴 |
---|---|
OLE サーバー | OLE オブジェクトをネイティブフォームで作成します。 コンテンツのないサーバー([新規作成])またはコンテンツとして既存ファイルが存在するサーバー([ファイルから作成])。 |
新規 OLE オブジェクト | Natural 環境内に保存される新しい OLE 埋め込みオブジェクトを作成します(デフォルトのファイル拡張子は ".neo")。 [新規作成]のみが有効です。 |
既存 OLE オブジェクト | Natural 環境内に保存された既存の OLE 埋め込みオブジェクトを作成します(デフォルトのファイル拡張子は ".neo")。 [ファイルから作成]のみが有効です。 |
[OLEサーバー]エントリを選択した場合
ドロップダウンコンボボックスの右にある[...]ボタンを選択します。
[Select OLE Server or Document]ダイアログボックスが表示されます。 ここには 2 つのオプションがあります。
[新規作成]ラジオボタンを使用すると、エンドユーザーがランタイム時に OLE コンテナコントロールを起動するときに開始されるサーバーアプリケーションを選択できます。 この場合、サーバーアプリケーションは、ファイルがロードされずに開始されます。
[ファイルから作成]ラジオボタンを使用すると、ファイルのコンテンツを OLE オブジェクトとして挿入できます。 ファイルに対してブラウズが可能です。 エンドユーザーがランタイム時に OLE コンテナコントロールを起動すると、ファイルの作成に使用されるアプリケーションは、選択されたファイルがコンテンツとして含まれるサーバーアプリケーションとして開始されます。
[新規作成]を選択するか、
または[ファイルから作成]を選択します。
[新規作成]を選択した場合は、3a に進みます。
[ファイルから作成]を選択した場合は、3b に進みます。
3a. - [オブジェクトタイプ]リストボックスから、アプリケーション(Microsoft Word 6.0 Document など)を選択します。
3b. - ファイルテキストボックスに、選択するファイルのパスを入力します。
ファイルの場所が明確でない場合は、[ブラウズ]ボタンを選択して環境内を検索します。
[アイコンで表示]チェックボックスをオンまたはオフにします。 このようにすると、アプリケーションまたはファイルを OLE コンテナコントロール内でアプリケーションアイコンとして表示するか、あるいは <<applicationname>> または <<pathname>> というテキスト文字列として表示するかを指定できます。 どちらもサーバーアプリケーションのプレースホルダとして動作します。
アプリケーションまたはファイルをアイコンとして表示するように選択する場合、[アイコンの変更...]ボタンを選択してアイコンをカスタマイズできます。
設定を保存してダイアログボックスを終了するには、[OK]を選択します。
または、[キャンセル]を選択して保存せずに終了します。
OLE コンテナコントロール内の OLE オブジェクトをランタイム時に編集するには
前提条件:[OLE サーバー]が選択済み。
OLE コンテナコントロールの矩形内で右マウスボタンを押したままにします。
サーバーアプリケーションに固有の、次のようなポップアップメニューが表示されます。
object-typeObject; の編集、または
サブメニュー[編集]および[開く]が表示された object-type オブジェクト。
[開く]を選択すると、サーバーアプリケーションが別のウィンドウで起動し、オブジェクトの編集および保存が可能になります。 その後、サーバーアプリケーションを終了して、Natural に戻ることができます。 [編集]を選択すると、Natural ダイアログ内でサーバーアプリケーションを起動できます。
ポップアップメニューで選択します。
OLE サーバーアプリケーションに表示されるメニューエントリを使用して、オブジェクトを編集(および保存)します。
ランタイム時に OLE サーバーアプリケーションを終了するには
[編集]を選択した場合:
OLE コンテナコントロールの矩形外を選択します。
OLE サーバーアプリケーションは Natural ダイアログで非アクティブになりますが、オブジェクトは OLE コンテナコントロール内に表示されたままになります。
ランタイム時に OLE サーバーアプリケーションを終了するには
[開く]を選択した場合:
OLE サーバーアプリケーションのメニューから[ファイル]を選択し、[(アプリケーションが)クローズし(Natural)にアプリケーション、コンテナ名が戻されます]を選択します。
オブジェクトは、別のウィンドウの OLE サーバーアプリケーションからアンロードされますが、OLE コンテナコントロール内には表示されたままになります。
新規 OLE オブジェクト
[新規 OLE オブジェクト]エントリを選択した場合は、次の操作を実行します。
ドロップダウンコンボボックスの右にある[...]ボタンを選択します。
[Select OLE Server or Document]ダイアログボックスが表示されます。 重要:他のオプションが無効になっていなくても、ここでは[新規作成]のみが選択可能です。
[新規作成]を選択します。
[オブジェクトタイプ]リストボックスから、アプリケーション(Microsoft Word 6.0 Document など)を選択します。
[アイコンで表示]チェックボックスをオンまたはオフにします。 このようにすると、オブジェクトを OLE コンテナコントロール内でアプリケーションアイコンとして表示するか、<<applicationname>> というテキスト文字列として表示するかを指定できます。
アプリケーションまたはファイルをアイコンとして表示するように選択する場合、[アイコンの変更...]ボタンを選択してアイコンをカスタマイズできます。
設定を保存してダイアログボックスを終了するには、[OK]を選択します。
または、[キャンセル]を選択して保存せずに終了します。
属性ウィンドウに戻りました。 サーバー名の前に "@" が付加されて[名前]テキストボックスに表示されます。 これは、SERVER-PROGID 属性の現在の値です。 [OK]ボタンは無効になります。 代わりに、[OK & サーバースタート]ボタンが有効になります。
属性ウィンドウですべての選択を行ったことを確認してください。
[OK & サーバースタート]を選択します。
属性ウィンドウ設定が保存され、サーバーアプリケーションが開始されます。
OLE オブジェクトを作成します。
サーバーアプリケーションを終了します。 通常、サーバーアプリケーションには、メニューエントリ[ファイル]、[(アプリケーションが)クローズし(Natural)にアプリケーション、コンテナ名が戻されます]があります。
[名前をつけて保存]ファイルリストボックスが表示されます。
ファイルを Natural 埋め込みオブジェクトとしてデフォルトのファイル拡張子 ".neo" で保存します。
エンドユーザーがランタイム時に新しい OLE オブジェクトを編集した場合
インプレース編集を行うため、サーバーアプリケーションで、Natural アプリケーションのメニューバーに追加エントリが表示されます。
サーバーアプリケーションを終了するため、サーバーアプリケーションには、通常、メニューエントリ[ファイル]に[(アプリケーションが)クローズし(Natural)にアプリケーション、コンテナ名が戻されます]が表示されます。
注意:
サーバーアプリケーションは通常アクティブのまま残るため、サーバーアプリケーションによっては、フォーカスを Natural に戻さなければならない場合があります。
[名前をつけて保存]ファイルリストボックスが表示されます。
エンドユーザーは、ファイルを Natural 埋め込みオブジェクトとしてデフォルトのファイル拡張子 ".neo" で保存する必要があります。
既存 OLE オブジェクト
[既存 OLE オブジェクト]エントリを選択した場合:
ドロップダウンコンボボックスの右にある[...]ボタンを選択します。
[Select existing Natural Embedded Object]ダイアログボックスが表示されます。 デフォルトディレクトリにあるデフォルトファイル拡張子 ".neo" のすべての Natural 埋め込みオブジェクトが表示されます。
ファイルを選択します。
[OK]および[OK & サーバースタート]の両方のボタンが有効です。 ここには 2 つのオプションがあります。
[OK]を選択して属性ウィンドウを終了すると、埋め込みオブジェクトはコンテナに表示されますが、修正はできません(読み取り専用)。
[OK & サーバースタート]を選択して属性ウィンドウを終了すると、対応するサーバーアプリケーションが開始され、選択されたオブジェクトを修正できます(読み込み/書き込み)。
[OK & サーバースタート]を選択します。
または[OK]を選択します。
属性ウィンドウ設定が保存され、サーバーアプリケーションが開始されます。
OLE オブジェクトを修正します([OK & サーバースタート]を選択しており、オブジェクトが読み込み/書き込みの場合)。
または、OLE オブジェクトを参照します([OK]を選択しており、オブジェクトが読み取り専用の場合)。
サーバーアプリケーションを終了します。 通常、サーバーアプリケーションには、メニューエントリ[ファイル]、[(アプリケーションが)クローズし(Natural)にアプリケーション、コンテナ名が戻されます]があります。
[名前をつけて保存]ファイルリストボックスが表示されます。
デフォルトを確認すると、Natural 埋め込みオブジェクトとしてファイルがデフォルトのファイル拡張子 ".neo" で自動的に保存されます。