このドキュメントでは、BS2000/OSD での RPC バッチサーバー環境の出力ファイル/ワークファイルサーバー NATPWSV2
について説明します。このサーバーは、RPC サーバーフロントエンドによって起動されます。
以下のトピックについて説明します。
『メッセージおよびコード』ドキュメントの「出力ファイル/ワークファイルサーバー NATPWSV2 のエラーメッセージ」も参照してください。
出力ファイル/ワークファイルサーバー NATPWSV2
は、前方イベントメソッドを使用して RPC バッチサーバー NATFSTB2
と通信します。
出力ファイル/ワークファイルサーバーをセットアップするには、次の手順に従います。
モジュール NATFSTB2
を Natural ニュークリアスにリンクします。 NATWKFB2
プログラムが NATFSTB2
モジュールに置き換えられます。
新しいプールタイプ PWK
(出力ファイル/ワークファイル制御プール)の共通メモリプールのために、モジュール NATPWSV2
を ADDON
パラメータ定義とともに BS2STUB
プログラムでリンクする必要があります。 この共通メモリプールは、定義済みの固定アドレスを使用してセットアップする必要があります。以下に例を示します。
PWKSTUB BS2STUB PARMOD=31,PROGMOD=ANY,UNRES=*DBLOPT ADDON NAME=PWK#POOL, NAME OF CONTROL POOL - TYPE=PWK, TYPE OF CONTROL POOL - SIZE=1MB, POOL SIZE IN MB - STAT=LOCAL, POOL STATUS IS LOCAL - SCOP=GLOBAL, SCOPE IS GLOBAL - POSI=ABOVE, POOL POSITION IS ABOVE - ADDR=19, ADDRESS IS X'1300000' - PFIX=YES, POOL ADDRESS IS FIXED - ACCS=WRITE NO POOL PROTECTION ADDEND
同じ ADDON
パラメータ定義(ADDR=
を除く)が、RPC バッチサーバーのフロントエンド部分にリンクされる BS2STUB
プログラムに含まれている必要があります。
出力ファイル/ワークファイルサーバーのリンクの例:
/EXEC $TSOSLNK PROG PWKSRV,FILENAM=E.NATPWSV2,LOADPT=X'1000000',XREF=YES TRAITS RMODE=ANY,AMODE=31 INCLUDE NATPWSV2,NATURAL.NATvrs.MOD INCLUDE PWKSTUB,USERLIB BIND
上記の意味は以下のとおりです。
vrs |
Natural for Mainframes の現在のバージョンです。 |
USERLIB |
ユーザー固有のライブラリです。 |
出力ファイル/ワークファイルサーバーと RPC バッチサーバーの間のデータ交換は、出力ファイル/ワークファイル制御プール(TYPE=PWK
)で行われます。
出力ファイル/ワークファイルサーバーは、RPC バッチサーバーの前に起動しておく必要があります。
RPC バッチサーバーでは、初期化された出力ファイル/ワークファイル制御プールが存在していると想定します。 この初期化は、出力ファイル/ワークファイルサーバーの起動時に行われます。
Natural RPC バッチサーバーと出力ファイル/ワークファイルサーバーは相互に 1 対 1 でのみ通信します(TSN1 ⇔ TSN2)。
使用されるすべての出力ファイル/ワークファイル(リンク名 P01~P32 および W01~W32)は、出力ファイル/ワークファイルサーバーのジョブ制御に FILE
コマンドを使用して定義されている必要があります。
開始ジョブの例:
/.PWKSRV LOGON /ER LST.PWKSERVER. /STEP /OPTION DUMP=YES /FILE WORK.W01,LINK=W01 /FILE WORK.W02,LINK=W02 . . /FILE PRINT.P01,LINK=P01 /FILE PRINT.P02,LINK=P02 . . /EXEC (NATPWSV2,NATURAL.NATvrs.MOD) /LOGOFF N
出力ファイル/ワークファイルサーバーは、CMPEND
プログラムを使用して P1
イベントという方法で終了できます。 出力ファイル/ワークファイルサーバーを終了するイベント名は、出力ファイル/ワークファイル制御プールの名前です。
出力ファイル/ワークファイルサーバーの終了手順の例:
/BEGIN-PROCEDURE LOGGING COMMANDS /ASSIGN-SYSDTA TO=*SYSCMD /SET-JOB-STEP /START-PROGRAM FROM-FILE=*MODULE(LIBRARY=NATURAL.NATvrs.MOD,- / ELEMENT=CMPEND) PWK#POOL <== name of the print file/work file control pool /SET-JOB-STEP /ASSIGN-SYSDTA TO=*PRIMARY /EXIT-PROCEDURE
すべてのエラーメッセージ(出力ファイル/ワークファイルサーバーの異常終了)は、SYSLST99
のファイル LST.PWKSERVER.tsnn
に書き込まれます。