バージョン 4.2.5
 —  Natural システムアーキテクチャ  —

出力ファイル - ワークファイル

出力ファイルとワークファイルは、Natural オブジェクトで処理されるデータの永続ストレージまたは中間ストレージのためのデータコンテナです。 このようなデータコンテナには、物理シーケンシャルファイル、パーティション分割されたデータセットのメンバ、オペレーティングシステムまたは TP モニタが提供するテープデータセットなどがあります。 Natural は、出力ファイルとワークファイルに順番にアクセスします。

出力ファイルには、レポートをプリンタに出力するために必要なレポートデータとプリンタ制御文字が保存されます。

ワークファイルには、Natural オブジェクト間で交換可能なデータ、または Natural オブジェクトと COBOL などの他のプログラミング言語で記述されたオブジェクトとの間で交換可能なデータが保存されます。

出力ファイルとワークファイルは、バッチ処理またはオンライン処理において、インストールされているオペレーティングシステムまたは TP モニタの規則に従って使用できます。

これ以降のセクションでは、次の項目について説明します。


ワークファイルを使用したオブジェクトの転送

次の図は、ワークファイルに保存されているデータを使用して、各種プラットフォーム上のさまざまな Natural 環境間で Natural オブジェクトを転送する仕組みを示しています。 このためには、Natural ユーティリティ(オブジェクトハンドラなど)を使用して、ソース環境のオブジェクトをワークファイルにアンロードし、それをワークファイルからターゲット環境にロードします。 必要に応じて、FTP などのアプリケーションプロトコルを使用して、ワークファイルをソース環境からターゲット環境に転送します。

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出力ファイルとワークファイルの定義とアクセス

出力ファイルとワークファイルは、Natural 環境用に論理的に定義されており、Natural パラメータや基盤となるオペレーティングシステムの制御ステートメントまたは TP モニタを使用して、ファイルまたはプリンタに物理的に割り当てることができます。 割り当ては、ランタイムに現在のセッション用に変更できます。

適切な Natural ステートメントを使用することで、ワークファイルへのデータの書き込み、ワークファイルからのデータの読み取り、または出力ファイルへのデータの書き込みを行うことができます。

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