ARIS には、サービス ビューを記述できる次のモデル タイプが含まれます。
この 2 つのサービス アーキテクチャ モデルにより、情報システムの構造要素が階層的に配置されます。
IS 階層には、次のレベルが含まれます。
[ゾーン]、[エリア]、[構築クラスタ]、および [機能ブロック] は、[サービス タイプ] のオブジェクト タイプです。[サービス タイプ] は、情報システムを機能ごとに独立したユニット/ブロックに整理するために使用されます。
各サービス タイプは、それにより使用されるデータの「所有者」であり、関連する処理方法です。その他のサービス タイプは、「所有者サービス タイプ」のサービスが呼び出される場合にのみ、これらのデータと処理方法にアクセスできます。
サービス タイプ内では、類似データが使用され、同一アクティビティおよび業務ファンクションが実行されます。
情報システムは、最上レベルでゾーンに分割されます。[ゾーン] は、たとえば、業務および開発分野に対応します。
次の図は、企業の情報システムをどのように細分化できるかを示しています。
各 [ゾーン] には、1 つまたは複数の [エリア] が含まれます。
[ゾーン] 内の [エリア] は、プロセスと時間的特性 (たとえば、類似したライフサイクルおよび情報処理サイクル) に関して、多くの類似点により特徴付けられます。エリアには、支払い条件または価格条件、人材管理、出張ガイドラインなどがあります。
[リソース] ゾーンには、[人材] エリアと [財務] エリアが含まれます。
エリア内には、給料の支払いまたは請求書の処理など、機能目的を持つ 1 つまたは複数の構築クラスターが存在します。
[人材] エリアには、[ビジネス ユニット管理]、[採用]、[人材開発]、[人材サービス] といった構築クラスタが含まれます。
各 [構築クラスター] は、1 つ以上の [機能ブロック] を含むことができます。[機能ブロック] は、それにより管理されるビジネス オブジェクトとイベントに関して、多くの類似点により特徴付けられます。
[機能ブロック] は、独立した再利用可能な機能コンポーネントです。機能と IS サービスは結合して、次のルールに従った機能ブロックを形成します:
上の例の構築クラスタ [人材サービス] には、機能ブロックの [マスタ データ管理]、[評価]、[管理]、[給与] が含まれます。
能力は、システム内の基本的なファンクションです。プロセス内のアクティビティの実現がサポートされます。
IS サービスは、サービス タイプまたは能力のインターフェイスです。また、[IS サービス] によって、サービスを提供する IS 要素のデータおよび処理方法に対する、ほかの IS 要素からのアクセスを制御できるようになります。
これらのインターフェイスは、IS ビューのほかの要素とのメッセージの交換に使用できます。
次の図は、[給与] 機能ブロックの能力と IS サービスを示しています。
IS 階層の記述に関しては、ここに記述されるすべてのレベルを完全にモデル化する必要はありません。[能力] および [IS サービス] IS 要素は、IT 都市計画では、都市計画の要素とは見なされません。都市計画担当者のタスクは、構築ブロック レベルまでです。能力および IS サービスは、設計者の担当です (Longépé, Christoph 著: 『Le projet d'urbanisation du système d'information』、18 ページ参照)。