用語および略語

ビジョン: ビジョンとは、企業の将来に関する戦略的な方向性および使命のことで、さまざまな戦略を使用して実現します。

戦略: 戦略は、ビジョンに基づいて作成します。戦略は、局所的な戦略に分割されます。

戦略目標: 個々の戦略は、複数の戦略目標で構成します。一般的に、戦略目標は経営陣がワークショップを開いて策定します。決定した目標は、因果関係に従って時系列に相互に接続されます。

成功要因: 成功要因は企業の業務の成功に影響を与えます。ほかの成功要因との相互作用があり、特定の効果のある特定の動作に向かわせることができます。

視点/展望: 視点とは、自社の展望をより具体的に表現したものです。原則として、視点を選択する場合、企業の要員指向の観点、内部の観点、プロセス指向の観点、外部の観点といった観点を含める必要があります。

KPI: 戦略目標または成功要因にはそれぞれ KPI を割り当て、パフォーマンスおよび目標の達成度を測定します。

実績値: KPI、戦略目標、または成功要因の現在の値です。実績値に基づいて、計画と実績の比較を行って、現在の目標達成度を導き出すことができます。

計画値: 計画値は、KPI、戦略目標、成功要因に対し、特定の期間における目標として設定します。戦略目標の場合、各 KPI の目標達成度の分担率から導出するパーセンテージとして設定します。計画値は個々の期間に分割したり、期間的な変動を含めたりできます。計画値は、全体を 100% とした場合の目標達成度として表します。

目標値: 将来の特定の期間の目標として設定された値のことです。通常、目標期間になるとこの値が計画値になります。

最小値: 目標、重要成功要因、または KPI が取り得る最小の値です。ARIS では、最小値はデフォルトでゼロに設定されます。この値は変更できます。

最大値: 戦略目標、成功要因、または KPI が取り得る最大の値 (上限) です。ARIS では一般に、複数の KPI が取る値を標準化して相互に比較できるようにするために使用します。

警告限度: 警告限度は、計画値と連動しています。つまり、計画値は KPI、戦略目標、成功要因の値が、予期されている目標に達しない場合の限度に対応します。

値許容範囲: 値許容範囲とは、計画値に対する負の偏差で、この範囲内にある戦略目標、KPI、成功要因は許容されます。

警報限度: 警報限度は、値許容範囲を差し引いた計画値を示します。警報限度を超えた戦略目標、KPI、成功要因の値はすべて、許容されなくなります。

具体的プログラム: 具体的プログラムは、単一の目標または複数の戦略目標の達成に影響します。一般に、具体的プログラムには責任者が割り当てられ、開始日、終了日、リソースなどが含まれます。

指標タイプ: KPI は、[事前的指標] または [事後的指標] のいずれかのタイプです。事前的指標は、パフォーマンス作用因を計測し、将来をポイントします。事後的指標は、結果を計測し (結果指標)、遡及的に動作します。経済/財務目標を一般的に事後的指標とし、プロセスならびに学習および成長の視点における目標を事前的指標とするケースが増えてきました。KPI 間の因果関係を表すには、事後的指標も視点の中に含めることをお勧めします。

データ ソース: 各 KPI にはデータ ソースがあり、そこからバランス スコアカード システムにデータを転送できます。