SAP R/3 導入

SAP 社の標準 R/3 ソフトウェアの実装における ARIS のサポート機能では、ASAP の実装アプローチのライフ サイクルに焦点が当てられています。また、ASAP のほかに、業務プロセスの最適化 (もっとも広義な意味で) を重視したアプローチもサポートしています。以下に説明する ARIS のサポートの一部は、ARIS Architect extension pack SAP® でのみ提供されます。

タスク: フェーズ分析、仕様 (プロジェクトの準備)

このタスクでは、企業独自のプロセスの SAP® システムによる導入度を明確にするとともに、潜在的な弱点を適時に認識できるようにします。

ARIS サポート: SAP R/3 リファレンス モデルによって直接分析されない場合は、サポートする「最適な業務プロセス」は ARIS を使用してモデル化できます (「一般的な文書化」の項を参照)。そのあとで、企業のモデルを SAP R/3 リファレンス モデルに対応させることにより、導入度の初期予測をレポートから得ることができます。

タスク: 設計フェーズ (業務の設計)

不足しているプロセスまたはファンクション、およびその両方はSAP R/3 リファレンス モデルで識別されています。

ARIS サポート: R/3 リファレンス モデルの既存のコンポーネントに基づいて、ARIS で新しいプロセスおよびシナリオのバリアントを作成できます。さらに、プロセスおよびシナリオのコンポーネントに、新しいファンクション、イベントおよびルールを (必要な場合は新しい SAP® ABAP ファンクションを作成して) 追加することもできます。

タスク: 設計フェーズ (業務の設計)

SAP® R/3 と非 SAP® アプリケーションとの間のインターフェイスを設計します。

ARIS サポート: 交換が必要な属性については、データまたはオブジェクトをファンクションおよびデータ モデルまたはオブジェクト モデルに割り当てることによって、ARIS リポジトリのプロセス モデルで詳しく文書化できます。これらの情報は、レポートとして出力することもでき、インターフェイス開発の基盤を形成します。

タスク: 設計フェーズ (業務の設計)

業務プロセスおよび SAP® システムの組織レベルの設計を作成します。

ARIS サポート: 企業の社会的構造および SAP® 組織構造は、組織図を使って説明し、並置することができます。