戦略的管理プロセスおよびバランス スコアカード

バランス スコアカード メソッドにおける戦略的管理プロセスには、次の 2 つの段階があります。
- 第 1 段階では、戦略的な分析に基づいて企業の戦略を確立する必要があります。この分析の範囲内では、競争に関するすべてのデータを記録します。この分析の目的は、ビジネス環境の展開にともなうトレンド、機会、リスクに関する情報を収集して評価し、自社の競争力を確定することにあります。この段階の最後で、自社の企業戦略を定義します。
- 第 2 段階では、企業戦略を導入します。この段階では、BSC メソッドを活用します。第 1 段階で策定した企業戦略は、局所戦略 (たとえば、事業分野個別の戦略) を作成する過程で詳細化します。これにより、詳細な戦略目標が策定されます。測定カテゴリの目標を定めて、戦略を具体化します。この目標の達成方法は、進め方に関する手順形式のアクション プログラムを作成して規定します。業務計画の範囲内で、このアクション プログラムを企業のさまざまな部署や部門に細分化します。そして、予算を付けて個々のアクションをより具体化します。個々の戦略に関連するスコアカードを使用し、作成した KPI に基づいて目標達成度を測定します。定義済みのスコアカードに基づいてフィードバック プロセスを実施し、生じる可能性がある偏差により、具体的プログラムを追加したり、戦略を「作り直し」たりします。