CD 図

CD 図 (原価作用因図) は、(ARIS Optimizer を使用するなどして) プロセス原価管理で使用されます。CD 図は、原価作用因階層を表します。

原価作用因は、特定プロセスの原価を見積るための情報となる指標/参照値です。参照値は、利用可能な情報源から容易に取り出せる操作可能な値で、原価見積りに比例している必要があります。

原価作用因は、パフォーマンス量変数型プロセスまたはパフォーマンス量誘発型プロセスに対してのみ定義することができます。原価作用因は、[部門を管理する] などのパフォーマンス量中立型プロセスに対して定義することはできません。原価作用因の例として、[通りをアスファルト舗装する] プロセスの [通りの長さ] が挙げられます。

CD 図において、原価作用因の階層は [量を決定する] タイプの有向接続線によって表されます。[原価作用因比例分子] および [原価作用因比例分母] 属性を、これらの接続線に指定する必要があります。[原価作用因比例分母] が指定されていない場合は、値 [1] が使用されます。これらの 2 つの属性から商を求めることによって、2 つの原価作用因間における量的な比率が決まり、これがプロセス計算に使用されます。

次の図に、[乗用車数 (リムジン)] および [ドア数] という 2 つの原価作用因を使用した、上記の例を示します。リムジンにはドアが 4 つあることを表すには、[乗用車数 (リムジン)] 原価作用因から [ドア数] 原価作用因への接続線で [原価作用因比例分子] 属性を [4] に設定します。

CD 図

原価作用因はプロセス ビュー テーブル内の個々のプロセスに割り当てられます。プロセス内の各ファンクションの利用度は原価作用因の階層から自動的に決定されます。