マテリアル フロー モデリング - 技術的リソース

プロセス モデル (EPC (マテリアル フロー付き)、PCD (マテリアル フロー付き)) でマテリアル フローを図示できるようにするため、材料タイプは、ファンクションの入力または出力という形式で、業務プロセスの個々のファンクションに割り当てられます。情報オブジェクトのファンクションへの割り当て (情報の変換はファンクションを使用して表現) と同様に、この割り当ては入力材料タイプの出力材料タイプへの変換を表します。さらに、材料の変換に必要な技術的リソースをプロセス連鎖に記録できます。このコンテキストでは、運用リソース、倉庫設備、運搬システム、および機材を区別できます。

[技術的リソース] モデル タイプでは、技術的リソースを階層的に配置したり、それらにタイプを割り当てたり、分類したりできます。次のオブジェクト タイプをこの目的に使用できます。

運用リソース

運用リソースとは、業務を実行するために企業が利用できるさまざまな運用リソース タイプの具体例です。運用リソースは、通常、資産番号 (製造工場の番号など) によって識別します。

運用リソース タイプ

運用リソースとは、まったく同じ技術に基づいた個々の運用リソースを類型化したものです。

運用リソース クラス

類似の運用リソース タイプが集合して運用リソース クラスを形成します。異なる分類基準に基づいて、類似性を定義できます。そのため、1 つの運用リソース タイプを複数の運用リソース クラスに割り当てることができます。

倉庫設備

倉庫設備アイテムとは、企業が職務を行うために利用できるさまざまな倉庫設備タイプの具体例です。倉庫設備アイテムは、資産番号を使用して識別されることがよくあります。

倉庫設備タイプ

倉庫設備タイプは、まったく同じ技術に基づいた個々の倉庫設備アイテムを類型化したものです。

倉庫設備クラス

類似の倉庫設備タイプが集合して倉庫設備クラスを形成します。異なる分類基準に基づいて、類似性を定義できます。そのため、1 つの倉庫設備タイプを複数の倉庫設備クラスに割り当てることができます。

機材

機材とは、さまざまな機材タイプの具体例です。一般に、これは資産番号によって識別できます。

機材タイプ

機材タイプとは、まったく同じ技術に基づいた個々の機材品目を類型化したものです。

機材クラス

類似の機材タイプが集合して、機材クラスを形成します。異なる分類基準に基づいて、類似性を定義できます。そのため、1 つの機材タイプを複数の機材クラスに割り当てることができます。

運搬システム

運搬システムは、運搬システム タイプのそれぞれの具体例です。運搬システムの識別には資産番号や工場番号などを使用できます。

運搬システム タイプ

運搬システム タイプとは、まったく同じ技術に基づいた個々の運搬 システムを類型化したものです。

運搬システム クラス

類似の運搬システム タイプが集合して、運搬システム クラスを形成します。異なる分類基準に基づいて、類似性を定義できます。そのため、1 つの運搬システム タイプを複数の運搬システム クラスに割り当てることができます。

[技術的リソース] モデル タイプを階層的に作成するさまざまな機能により、複雑な技術的設備の構成を記述できます。たとえば、これによって、複雑な製造工場の構成要素や構成要素間の関係を表現できます。

上述したモデリングのオプションのほかに、技術的リソースに対する場所の割り当ておよび組織上の責任を定義できます。この場合、[組織図] モデル タイプに既出のオブジェクト タイプ [場所]、[組織ユニット]、[グループ]、[役職] および [要員] が利用できます。これらのオブジェクト タイプは、[運用リソース]、[倉庫設備]、[機材] および [運搬システム] オブジェクト タイプに接続できます。

次の図に、[技術的リソース] モデル タイプの例を示します。

技術的リソース