仕様設計レベルでデータ ビューと組織ビューを関連付けるときに実行する必要のあるタスクは、組織ユニットが企業データ オブジェクトに対して持つ責任を定義することと、組織ユニットが特定の企業データにアクセスできることを定義するアクセス権を決定することです。
組織ビューの技術オブジェクト (組織ユニット、役職、ロール、要員など) と、仕様設計レベルでのリレーション図のデータ オブジェクト (リレーション、属性、ビュー) の関係は、このようにして確立されます。 したがって、これらの関係はプロセス ビューの仕様設計レベルに割り当てられます。
リレーションや個別フィールドに対するアクセス権を定義するために、関連するデータ オブジェクトを役職とロールのいずれかに割り当てることができます。 これにより、特定の役職が特定のフィールドへのアクセス権限を持つことを規定できるだけではなく、ロールを割り当てることによって、「このフィールドは部署長のみがアクセスできる」などのビジネス ルールを定義することができます。 次の図に例を示します。
フィールドの内容やリレーション全体に対する責任の定義も、アクセス権の割り当てと同様に重要です。 このため、[責任を持つ] という 2 番目の接続線を、リレーション図の組織ユニットとデータ オブジェクト間に描画できます。 アクセス権とは異なり、データ オブジェクトに対する責任は、多くの場合、企業内の 1 つの役職にのみ割り当てられます。 ここでも、ロールを割り当てることによって、前述のものと同様のビジネス ルールを定義できます。 これらのルールは、データ オブジェクトに対する責任に関連付けられます。
次の図に例を示します。