テナントのバックアップ

ARIS Cloud Controller (ACC) を使用して、テナント データのバックアップを作成できます。 ユーザー統計を含める場合は、[バックアップのユーザー統計] プロパティ (com.aris.umc.user.statistics.backup) が設定で有効化されている必要があります (ARIS ヘルプ: [ARIS 管理]、設定 [設定]、[ユーザー管理]、[セキュリティ]、[詳細設定] の順に選択して参照してください)。 バックアップ プロセス中は、ユーザーはそのテナントで作業できませんので注意してください。

必要条件

警告

ARIS 文書格納 にバックアップ ファイルを保存しないでください。

コマンドを実行するユーザーがすべてのテナントのすべてのコンポーネントに対して十分な権限を持っていなければ、そしてすべてのコンポーネントがバックアップの対象として選択されていなければ、テナント データは完全にバックアップされません

ユーザー管理監査イベントはテナントのバックアップに含まれません。

ACC コマンドの「enhance」を使用して追加された拡張 (SSL 証明書、SAP® Java Connector、JCDB ドライバーなど) はバックアップされません。

データの不一致とデータ損失の可能性を回避するために、手動であれ、スケジュールされた場合であれ、以下のアクティビティを同時に実行してはいけません。

- Process Governance プロセス インスタンス、プロセス バージョンまたはプロセスの削除

- Process Governanceプロセス インスタンスの保管

- テナントのバックアップ/復元 (Process Governance または ARIS 文書格納のデータを含む)

手順

  1. ARIS Cloud Controller (ACC) を起動します。
  2. 次のコマンドを入力します。backup tenant <テナント名> to <pathToBackUpFile> encryption.key <暗号化パスワードまたは暗号キー> username=<必要な権限を持つユーザーのユーザー名>password=<そのユーザーのパスワード>

    例: backup tenant default to "f:\\backupDefault.acbcrypt" encryption.key=str3ngG3h31m username=y1234 password=managery1234.

    NAS やファイル サーバーなどの外部メディアにバックアップ ファイルを保存してください。2 つのバックスラッシュに注意してください。または、シングル フォワード スラッシュを使用します。ファイル名が指定されていない場合、暗号化されていないファイルにファイル名が生成されますが、ファイルの拡張子は acd ではなく acbcrypt になります。暗号化パスワードは、長さが 8 文字以上で、4 つの文字クラス(大文字、小文字、数字、特殊文字 (非空白類、文字以外、数字以外のいずれかなど)) のうち 3 つ以上を含む必要があります。

バックアップが開始されます。完全なバックアップが 1 つの acb アーカイブ ファイルに書き込まれます。バックアップ ファイルを暗号化した場合、ファイルの拡張子は acbcrypt になります。

Process Governance データを含むテナントのバックアップの完了に時間がかかりすぎる場合は、Process Governance のダウンタイムが長くなる可能性があります。バックアップの処理中の Process Governance ダウンタイムを短縮するには、Process Governance 設定で [スナップショット ベースのバックアップ モードを使用] プロパティを設定します。 詳細については、ARIS Connect オンライン ヘルプ ([ARIS Connect の管理]、[Process Governance の設定]、[重要情報]、[使用できるインフラストラクチャのプロパティ] の順に選択) を参照してください。.

目的のアーカイブ ファイルを使用して、テナントを復元できます。restore tenant コマンドを使用して、既存のテナントに内容をコピーできます。 Process Governance バックアップ アーカイブが 2GB より大きい場合は、Oracle バック エンドを使用して ARIS に復元する際に、TEMP 領域が不十分になる問題が起きる可能性があります。そのような大きなバックアップの場合、復元操作を実行する前に temp 表領域のサイズを拡張してください。

また、ARIS 管理のコマンド ライン ツールあるいはテナント管理ツールを使用しても、テナントを管理できます。