コスト会計は、製品やサービスの商業的な提供から発生するコストを記録し、その発生源を明らかにすることによって、スケジュール作成の基盤と制御の手段を提供するものです。原価構造の変化、特に諸経費の増加により、従来のコスト会計手法にかわってプロセス原価管理が使用されるようになってきています。プロセス原価管理では、原価センタにわたってプロセスの原価を決定します。プロセス原価管理の主な利点としては、予算作成、間接費のパフォーマンスにおける原価の透明度、価格設定、「make-or-buy」の決定の支援などがあります。
以下に説明する ARIS のサポートの一部は、ARIS Optimizer でのみ提供されます。
タスク: プロセス構造および組織構造の説明
プロセス原価管理が適用されるプロセスを指定し、原価センタについて説明します。
ARIS サポート: プロセスは、EPC や PCD などの標準のモデル タイプを使って図示されます。時間属性の指定と組織ユニットの割り当ては、プロセス原価管理において重要なステップです。
会社の組織は組織図で記述されます。この図では、組織ユニットが ([原価率] および [製品/サービス] 属性を持つ) 原価センタに対応します。
タスク: 原価センタ分析
ARIS サポート: CD 図で定義される原価作用因を原価センタの運用率の中で使用できます。
計算は、任意の数の原価要素に対して実行できます。原価要素の構造は、原価要素図で表現されます。
さらに、分析するオブジェクトを記述するための原価要素テーブルとファンクション テーブルを作成する必要があります。
タスク: プロセス計算
ARIS サポート: プロセス原価率の決定を含む、完全な原価センタ分析が実行されていることが前提となります。プロセス計算を実行するために、別のモデルは必要はありません。結果は計算テーブルに示されます。