OMT 法のまとめ

OMT 法は、さまざまな観点からのシステム記述を提供するために設計されました。 この目的のために、次の方法が使われます。

これら 3 つのビューは互いに直交していますが、全く独立に表示できるわけではありません。

「オブジェクト モデリング」は、システムの静的かつ構造的なデータ関連のビューを表します。 ここでは、オブジェクトの構造、ほかのオブジェクトとの関係、およびそれらの属性を表現します。

「動的モデリング」は、システムの時間、振る舞い、制御に関連したビューを表します。 ここでは、操作の順序をイベントの順序を表すことによって記述します。

「機能モデリング」は、システムの一時的かつ機能的なビューを表します。 ここでは、値の変換を記述します。

これらのモデルには、ほかのモデルへのリファレンスが含まれます。 たとえば、オブジェクト モデルでは、動的モデルや機能モデルで使用するデータ構造を記述します。 機能モデルのプロセスは、オブジェクト モデルの操作に対応します。 動的モデルのステートチャート図は、オブジェクト モデルのクラス オブジェクトの振る舞い全体、または一部を記述します。