原価要素図は、(ARIS Optimizer を使用するなどして) プロセス原価管理で使用されます。これらは、原価要素の階層を表します。
原価要素は、原価オブジェクトの作成と使用から生じるすべての費用を体系的に構成するのに役立ちます。問題は、どんな原価が発生したかです。
たとえば、材料費は材料の使用に関する原価要素であり、減価償却は資産額の減少を記録する原価要素です。
総費用は、異なる基準に従って構成することができます。使用された製造要因のタイプに従って費用を分配すると、労務費 (給与、コミッションなど)、材料費 (原材料費、機械の減価償却費など)、資本的支出、外部業者への支払い (運搬費、電力費など)、税金、手数料、および寄付などになります。原価要素は、調達費、保管費、製造費、管理費、および販売費といった主要な運用ファンクションに沿って、さらに分割することができます。いずれの構造も詳細化が可能です。
原価要素の階層は、[上位にある] タイプの有向接続線によって原価要素図で表されます。
原価要素の重要な属性は [パフォーマンス指標] です。パフォーマンス指標は、原価要素パフォーマンスを測定する単位を表します (賃金時間、設備費の平方メートルなど)。
次の図に、使用される製造要因のタイプに基づく、前述の分類に対応する原価要素図の例を示します。これはまた、労務費の下位構造も表しています。
原価要素図により、原価要素間の依存関係が視覚化されます。この階層の配置は、ARIS Optimizer では計算の一部になることがあります。たとえば、各原価要素の算出された費用が原価要素図の階層に従って集約されるよう、ARIS Optimizer を設定できます。