モデリング手法の多くでは、ファンクションをほかの ARIS ビューのオブジェクトのコンテキストにおいて参照することがよくあります。たとえば、データとファンクションの関係によって、入出力データがそのファンクションの変換処理に及ぼす影響が表されます。
一方、ARIS アーキテクチャは、さまざまな考慮する領域を厳密に分離しています (Scheer著『Architecture of Integrated Information Systems』(1992 年)、62 ページを参照)。この結果、ファンクション ビュー内では、ファンクション間の相互関係を表す表現手段のみが使われます。ファンクションとデータの関係は、ARIS プロセス ビューに示されます。
ファンクションとは、1 つ以上のビジネスの目標を支援するために、オブジェクトに対して実行される技術的なタスクまたはアクティビティです (Scheer 著『Architecture of Integrated Information Systems』(1992 年)、63 ページを参照)。
ファンクションは、角の丸い長方形で表します。
通常、このようなファンクションは、顧客からの引合や生産注文などの情報オブジェクトに基づいて作成されます。これは、ファンクションの名前で表します。上の図に、これを示します。[顧客引合] はオブジェクトを定義し、[確認] はこのオブジェクトに対して実行される操作を定義します。ただし、より上位のレベルでは、ほとんどの場合、名詞がファンクション名に使用されます (たとえば、構内輸送、生産、販売など)。