SAP Fiori アプリの使用方法

SAP ソリューション マネージャ 7.2 からブランチをダウンロードした場合、SAP Fiori® アプリを使用できるようにできます。

SAP Fiori® アプリは、ブラウザーで稼働する実行可能ファイルです。高速かつ簡単な方法で特定のタスクを実行します。SAP® ソリューション マネージャ 7.2 では、SAP Fiori® Launchpad を使用して SAP Fiori® アプリを起動します。そのため、特別な URL が必要です。この URL には、SAP サーバー アドレス (ベース URL) と追加パラメーターが含まれます。

ブランチが ARIS に転送された場合、SAP Fiori® アプリは [Fiori アプリケーション] タイプの [画面] オブジェクトで表現されます。[Fiori アプリケーション] タイプは、[トランザクション コード] SAP ソリューション属性に設定されます。ベース URL が決定できないため、必要な URL はまだ使用できません。URL の 2 番目の部分が使用できます。パラメーターは [画面] オブジェクトの属性値として指定されます。

次の例は、SAP Fiori® Launchpad の URL を示します。

http://sapserver72.us.com:8000/sap/bc/ui5_ui5/ui2/ushell/shells/abap/FioriLaunchpad.html?sap-client=001&sap-language=EN#Action-cm_cockpit

強調されているベース URL は、まだ使用できません。プレーン テキストとして表示されている # に続くパラメーターが自動的に転送され、[パラメーター 1] システム属性 (ACTION) と [トランザクション コード] SAP ソリューション属性 (cm_cockpit) の値として設定されます。

SAP Fiori® アプリを ARIS で使用可能にするために、不足しているベース URL は簡単に用意できます。そのためには、SAP Fiori® Launchpad からベース URL をコピーし、ARIS Architect で目的のデータベースに対して [SAP Fiori® アプリ ベース URL の指定] レポートを実行する必要があります。関連する論理コンポーネントに応じて、各ブランチに対してこのレポートを実行する必要があります。この [SAP Fiori® アプリ ベース URL の指定] レポートは、ベース URL を指定し、選択したブランチの [Fiori アプリケーション] タイプの各 [画面] オブジェクトに必要な URL を組み立てます。

ベース URL が提供されていれば、[実行可能ファイル] ダイアログ ボックスから ARIS Architect と ARIS Designerで SAP Fiori® アプリを開始できます。ARIS では、ユーザーはファクトシート、実行可能ファイル テーブルで (実行可能ファイル [実行可能ファイルの実行])、[ステップ] ファクト シートで使用できる SAP Fiori® アプリを開始できます。 SAP® Enable Now を使用して、システムを適切に設定した場合は、SAP Fiori® アプリに関連するプロセス モデルの表示プロセス モデルをヘルプ用に開くことができます。

ARIS と SAP® Enable Now Producer の間のネイティブ インターフェイスでは、文書とシミュレーションやコースなどのその他の知識オブジェクトを、ARIS プロセス構造に素早く簡単に追加できます。

ARIS プロセスと下位構造を SAP® Enable Now Producer にインポートして、ラーニング コンテンツを追加することができます。その後、公開されたラーニング コンテンツへのリンクをエクスポートして、対応するプロセス ノードから ARIS で直接開始できます。

インポート プロセスは、BPMN や EPC などの共通する ARIS モデル タイプをサポートします。オプションで、カスタム モデル タイプを指定することもできます。プロセス モデルをメディア オブジェクトとしてさらにインポートして、ラーニング コンテンツで使用できます。

ARIS と SAP® Enable Now Producer の間のネイティブ インターフェイスを使用するには、ARIS で以下の必要条件を満たす必要があります。

必要条件

  • ARIS サーバーのインストール、バージョン 10.0.0.7 以降。

  • ARIS サーバー SAP ソリューション用拡張パック (YSPSA <YSPSA ARIS Enterprise - Ext:SAP Solution)。

  • ARIS と SAP Enable Now の間でデータを転送する ARIS ユーザーに必要なものは次のとおりです。

    • 「ARIS for SAP Enable Now」ライセンス権限、

    • ユーザーがモデルとオブジェクトを作成できる ARIS データベースとターゲット グループの [読取]、[書込]、[削除] (rwd-) アクセス権。

    • 必要なモデル、オブジェクト、接続線のタイプをすべて含むメソッド フィルター。

SAP® Enable Now を使用して、システムを適切に設定した場合は、SAP Fiori® アプリ用の関連する <F1> ヘルプにアクセスできます。ARIS インポートと ARIS エクスポートなど含む、SAP® Enable Now の設定と使用に関する詳細情報については、関連する SAP オンライン ヘルプを参照してください。

登録済みの SAP 顧客にはビデオ チュートリアルが用意されています。

SAP Enable Now との ARIS 統合