ARIS 文書格納には、管理操作の実行に使用できるコマンドライン ツールのセットが用意されています。
ARIS が稼動中である必要があります。
コマンドライン ツールは以下のパスで実行する必要があります。
Windows® オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/server/bin/work/work_adsadmin_<s、m、または l などのインストール サイズ>/tools/bin
および
Linux オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/cloudagent/bin/work/work_adsadmin_<s、m、または l などのインストール サイズ>/tools/bin
Windows オペレーティング システムには y-admintool.bat を、Unix オペレーティング システムには y-admintool.sh を使用してください。 UNIX オペレーティング システムの場合、コマンドライン ツール (sh ファイル) を開始できるのは aris10 ユーザーのみです。たとえば、以下のように入力します。su -c y-admintool.sh aris10
全般用途
オプション |
説明 |
---|---|
-?、-h、--help |
ヘルプを表示します。デフォルト: false |
-s、--server |
ARIS 文書格納の URL |
-t、--tenant |
テナントの ID。デフォルト値は「default」です。 |
-umc、--umcserver |
ユーザー管理の URL |
コマンド |
説明 |
パラメーター |
---|---|---|
adjustTimestamps |
文書とフォルダーを作成または更新する際に設定されるタイム スタンプを変更します。 テナントのすべての文書とフォルダーのタイム スタンプが変更されます。 使用: adjustTimestamps [options] |
--password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 * -offset 分単位で増 (+) 減 (-) させるオフセットです (例: "-210")。デフォルト値は "0" です。 |
anonymize |
文書とフォルダーのユーザー情報を匿名化します 使用: anonymize [options] これは GDPR 準拠です。 EU 一般データ保護規則 (General Data Protection R、GDPR) は欧州連合内の個人データを保護します。また、EU 外への個人データの持ち出しも規制します。GDPR は欧州議会、欧州連合理事会、欧州委員会による規制です。 |
--password (-p) <パスワード> 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「manager」です。 デフォルトでは、ARIS 文書格納にアクセス権は定義されていません。すべてのユーザーは、ルート フォルダーを含むすべてのフォルダーと文書にアクセスできます。ARIS 文書格納の各フォルダーへのアクセスを制限して、すべての ARIS 文書格納ユーザーがすべてのフォルダーとその内容にアクセスすることがないようにできます。 注意: ユーザー一覧またはフォルダーのアクセス権を持つユーザー グループから 1 人のユーザーのみを削除してからフォルダー データを匿名化すると、フォルダー データに関連するすべてのアクションが匿名化されます。つまり、匿名化は削除されたユーザーのデータに影響を与えるだけではありません。 ユーザーを削除する前に、ユーザー管理のユーザーの詳細から特定のユーザーのユーザー ID を取得してください。 * -n、--name ユーザーまたはユーザー グループの名前 * -type、--type ユーザーまたはユーザー グループのタイプ -u、--user ユーザー名 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「system」です。 ユーザー名は anonymous の文字列で置き換えられます。 |
bulkimport |
指定されたディレクトリのすべてのファイルとフォルダーを、ARIS 文書格納にインポートします。ソースのフォルダー構造は維持されます。 使用: bulkimport [options] また、レポートを使用して大きなデータセットを ARIS 文書格納にインポートすることもできます。そのためには、Software AG の営業担当までご連絡ください。 |
-a、--attributes すべてのアップロードされた文書にメタデータを作成します (例: "description:initial upload for migration step|labels:big data,external,draft|source:sharepoint")。 この例は、[説明] 属性の指定方法と、デフォルトで必要な属性がない場合にカスタム属性が作成されることを示します (タイトル、説明、タグ、所有者)。「|」(縦線) は、値を区切るのに使用されます。ただし、値には使用できません。 --password (-p) <パスワード> 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「manager」です。 --repository (-r) <リポジトリ名> デフォルト リポジトリは、ARIS 文書格納または ARIS のリポジトリ ビューで使用されるポータル リポジトリです。デフォルト値は portal です。 デフォルト リポジトリを使用しない場合のみ、ターゲット リポジトリを指定する必要があります。 別のリポジトリには、ARIS Risk and Compliance リポジトリなどが考えられます。 -sw、--stopwatch 文書とフォルダーの一括インポートのベンチマーキングを有効にします。 デフォルト値は false です。 --user (-u) <ユーザー名> 実行者のユーザー名。デフォルトのユーザー名は system です。 -deltaimportfile デルタ インポート: インポート中にエラーが発生すると importerrors.log ファイルが現在の作業ディレクトリに作成されます (例: ../tools/bin/importerrors.log)。ログ ファイルに一覧が記載された文書をインポートするには、次のように指定します。 |
-deltaimportfile "./importerrors.log". この場合、path パラメーターは無視され、importerrors.log ファイルで指定されたファイルのみがインポートされます。 -logfile loglevel パラメーターが設定されている場合、ログ ファイルに使用される名前を指定します (例: %LOGS%adsimport.log)。 何も指定されていないが、loglevel パラメーターを使用したログ出力が有効な場合は、現在の作業ディレクトリに adsimport.log ファイルが保存されます。デフォルト値は adsimport.log です。 -loglevel 文書の一括インポートについてログ レベルを指定します。standard が設定されている場合は、文書の名前と ID のみがログに記録されます。hyperlinks が設定されている場合は、文書の HTTP リンクもログに記録されます。デフォルト値は none です。 * -path 文書の一括インポートに使用されるディレクトリ パスです (例: C:/import/documents/)。指定された最後のフォルダーから、ARIS 文書格納のリポジトリ構造にフォルダー構造が再成されます。 例: ソース フォルダーの構造が C:/import/documents/folder1/folder2 の場合、-path オプションを使用してこのコマンドライン ツールを実行すると、ARIS 文書格納に documents/folder1/folder2 構造が生成されます。 |
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-overwrite このオプションが有効な場合 (-overwrite true)、既存の文書とフォルダーが削除され、指定されたディレクトリ構造に従って新しく作成されます。 * -path 文書の一括インポートに使用されるディレクトリ パスです (例: C:/import/documents/)。指定された最後のフォルダーから、ARIS 文書格納のリポジトリ構造にフォルダー構造が再成されます。例: 文書がインポートされるソース フォルダーの構造が C:/import/documents/folder1/folder2 の場合、-path オプションを使用してこのコマンドライン ツールを実行すると、ARIS 文書格納に documents/folder1/folder2 構造が生成されます。 -toplevelfolder このプロパティが設定されていると、-path パラメーターで指定されているトップレベル フォルダーはインポート中に無視されます。たとえば、インポートされる文書が mydocs フォルダーの下位レベルに配置されていて、このオプションとともに /mydocs/folder1/folder2 パスが使用された場合、インポート中に mydocs レベルの下位フォルダーの構造のみがミラーされ、ARIS 文書格納のルート ディレクトリの直下に作成されます。このプロパティが設定されていない場合 (それがデフォルトです)、トップレベル フォルダーが ARIS 文書格納リポジトリにミラーされます。つまり、/mydocs/folder1/folder2 の全体構造がルート ディレクトリの下に作成されます。 デフォルト値は false です。 |
||
deleteAccessPrivileges |
すべてのアクセス制限を指定したフォルダーから削除します。 使用: deleteAccessPrivileges [options] |
--folderId (* -f) すべてのアクセス権を削除するには、フォルダー ID が必要です。 --password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 --user (-u) <ユーザー名> 実行者のユーザー名。デフォルトのユーザー名は system です。 -orphandata 削除済みのユーザー グループに割り当てられているアクセス権を削除します。デフォルト値は false です。 -passon フォルダーから階層的にアクセス権を削除します。 デフォルト値は false です。 |
exportConfig |
ARIS 文書格納の設定をエクスポートします。 使用: exportConfig [options] |
--file (-f) 設定ファイル。デフォルト値は adsConfig.properties です。 --password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 |
importConfig |
このテナントの ARIS 文書格納の設定を更新します。 使用: importConfig [options] |
--file ( -f) インポートされる設定ファイル。デフォルト値は adsConfig.properties です。 --password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 |
reindex |
ARIS 文書格納データベースのインデックスを再付与します。 使用: reindex [options] |
--password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 |
thumbnails |
画像のサムネイルを作成します。 使用: thumbnails [options] |
--password (-p) <パスワード> 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「manager」です。 --repository (-r) <リポジトリ名> デフォルト リポジトリは、ARIS 文書格納または ARIS のリポジトリ ビューで使用されるポータル リポジトリです。デフォルト値は portal です。 デフォルト リポジトリを使用しない場合のみ、ターゲット リポジトリを指定する必要があります。 別のリポジトリには、ARIS Risk and Compliance リポジトリなどが考えられます。 --user (-u) <ユーザー名> 実行者のユーザー名。デフォルトのユーザー名は system です。 |
例
y-admintool.bat -s http://my_aris_host.com:1080 -umc http://my_aris_host.com:1080 -t default bulkimport -u system -p manager -path d:\my_documents