バックアップ テナントの内容を別の ARIS サーバー にコピーできます。この手順は、アップグレード インストールでデータを移行する際にも使用できます。テナントのデータを含む対象のバックアップ アーカイブ ファイルへのアクセス権が必要です。
すべてのデータベース
すべてのユーザー データ (ユーザー、権限、ライセンス)
すべてのアクセス権を含むすべての ARIS 文書格納データ
すべての Process Governance データ
すべてのアドホック分析とクエリ
ACC コマンドの「enhance」を使用して追加された拡張 (TLS/SSL 証明書、SAP® Java Connector、JCDB ドライバーなど) はバックアップされません。
必要条件
目的のバックアップ zip ファイルへのアクセス権があること。
ARIS サーバー のインストール
ユーザーは、次の利用権限が必要です。利用権限はライセンスによって異なります。そのため、表示された利用権限のすべてを割り当てることができない場合があります。
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手順
テナントのコピー先の ARIS サーバー でテナントを作成し、ライセンスをインポートします。
Process Governance データを復元するには、まず、Process Governance ランナブルを停止します。そのための入力例は次のとおりです。stop apg_m
次のコマンドを入力します。restore tenant <テナント名> to <pathToBackUpFile> encryption.key <暗号化パスワードまたは暗号キー> username=<必要な権限を持つユーザーのユーザー名> password=<そのユーザーのパスワード>
暗号化されていない acb ファイルの使用例: restore tenant default from "f:\\backupDefault.acb" username=y1234 password=managery1234
2 つのバックスラッシュに注意してください。または、シングル フォワード スラッシュを使用します。値に特殊文字が含まれる場合は、その文字列と特殊文字を引用符で囲む必要があります。たとえばパスワードが User&12345 の場合、「password=\"User\&12345\"」と入力する必要があります。.新しいテナントを作成したサーバーの ARIS 管理のユーザー資格情報を入力する必要があります。データを移行する場合は、標準の名前とパスワード (system/manager) を使用できます。
Process Governance データを復元した場合は、Process Governance ランナブルを再開始します。そのための入力例は次のとおりです。start apg_m
バックアップ ファイルのすべてのデータが新しいテナントにコピーされます。現在のデータは、新しいテナントの名前とユーザー資格情報を除いて削除されます。現在のユーザー データは変わりません。テナントのバックアップを作成した後にユーザーが削除された場合、そのユーザーは再び使用できるようになります。そのようなユーザーを忘れずに削除してください。
移行プロセスでは、デフォルトの資格情報が自動的に使用されます。 ARIS システムへの不正アクセスを防止するため、インストールまたはデータ移行の後には、すべての運用テナントとインフラストラクチャ テナント (マスター) で (arisservice ユーザー、guest ユーザー、system ユーザー、superuser ユーザー) のデフォルト パスワードを必ず変更してください。
警告
ARIS システムへの不正アクセスを防止するため、インストールまたはデータ移行の後には、すべての運用テナントとインフラストラクチャ テナント (マスター) で (arisservice ユーザー、guest ユーザー、system ユーザー、superuser ユーザー) のデフォルト パスワードを必ず変更してください。
「system」ユーザー
ユーザー「system」は自動的に作成されます。デフォルトでは、システム ユーザーはすべての利用権限を持ちます。 このユーザーは、[プロセス管理]、[ARIS 管理]、[ユーザー管理]、[ARIS プロセス ボード] にログオンできます。ARIS Architect および ARIS Designer において、このユーザーは、全データベースの全データベース グループに対するすべてのアクセス権を持ちます。 ユーザーのライセンス権限がアクティブになっている場合は、ライセンスは 1 つのみ使用されます。 デフォルト パスワードは「manager」です。 不正なアクセスを防止するために、デフォルト パスワードを変更する必要があります。 ユーザー名以外のすべてのユーザー データを変更できます。
複数のシステム ユーザーがいれば、ひとりしかいないシステム ユーザーがパスワードを忘れた場合などの問題を回避できます。 追加のシステム ユーザーを作成することも、既存のシステム ユーザーをコピーすることもできます。 誤って system ユーザーのみ削除された場合は、superuser を使用して新しく作成します。 ユーザーの削除は個別にするしかありません。 [ない場合は生成する] オプション ([アプリケーション起動ツール]、 [管理]、[設定]、[ユーザー管理]、[ユーザー] の順に選択) を有効にして、最後に保存したパスワードを使用して起動すると、ユーザーが自動的に生成されます。
「superuser」
ユーザー「superuser」は自動的に作成されます。デフォルトでは、このユーザーには、「ユーザー管理」、「ライセンス管理」、および「設定管理者」利用権限が割り当てられます。このユーザーは、ほかのユーザーに対して、この利用権限を有効にすることもできます。「superuser」タイプのユーザーは、ライセンスで許可されているユーザー数にはカウントされません。「superuser」はシステム管理を担当しますが、ライセンスの制限のため ARIS を使用することはできません。デフォルト パスワードは「superuser」です。 不正なアクセスを防止するために、デフォルト パスワードを変更する必要があります。 「superuser」は削除できない唯一のユーザーなので、そのパスワードはとても重要です。 ユーザー名以外のすべてのユーザー データを変更できます。 superuser は、その他のデフォルト ユーザー (system、arisservice、guest) が削除された場合、それらを再作成できます。
「arisservice」ユーザー
ユーザー「arisservice」は自動的に作成されます。デフォルトでは、このユーザーには、「データベース管理者」および「Process Governance 管理者」利用権限が割り当てられます。 ユーザーのライセンス権限がアクティブになっている場合は、ライセンスは 1 つのみ使用されます。 デフォルト パスワードは「arisservice」です。 不正なアクセスを防止するために、デフォルト パスワードを変更する必要があります。 ユーザー名以外のすべてのユーザー データを変更できます。 ユーザーの削除は個別にするしかありません。 [ない場合は生成する] オプション ([アプリケーション起動ツール]、 [管理]、[設定]、[ユーザー管理]、[ユーザー] の順に選択) を有効にして、最後に保存したパスワードを使用して起動すると、ユーザーが自動的に生成されます。
「guest」ユーザー
ユーザー「guest」は自動的に作成されます。デフォルトでは、このユーザーには利用権限またはライセンス権限は割り当てられません。このユーザーは技術的な目的のみで役割を果たします。エンド
ユーザーによる使用には適しません。ARIS またはその他の Software AG 製品にこのユーザーを使用してログオンすることはできません。詳細情報は、Software AG ライセンス条項 (http://softwareag.com/licenses) をご覧ください。 ユーザーの削除は個別にするしかありません。 [ない場合は生成する] オプション ([アプリケーション起動ツール]、 [管理]、[設定]、[ユーザー管理]、[ユーザー] の順に選択) を有効にして、最後に保存したパスワードを使用して起動すると、ユーザーが自動的に生成されます。
また、ARIS 管理のコマンド ライン ツールあるいはテナント管理を使用して、テナントを作成することもできます。