GRC 関連マスター オブジェクト (リスクや調査スケジューラーなど) とそれらに割り当てられたオブジェクト (階層やユーザー グループなど) を ARIS から ARIS Risk and Compliance に転送できます。オブジェクトおよびモデルは、[データを ARCM へ転送する] 属性 (AT_AAM_EXPORT_RELEVANT) が [真] に設定されている場合のみ転送に含まれます。モデリング基準の詳細については、『ARCM – モデル作成の規則』マニュアルを参照してください。
ARIS データベースのデータは複数の ARIS Risk and Compliance 環境と同期可能ですが、ARIS Risk and Compliance 環境がデータを受け取ることができる ARIS データベースは 1 つのみです。詳細については、ARIS Risk and Compliance のオンライン ヘルプを参照してください。
オブジェクトの転送は元に戻すことはできませんので注意してください。
必要条件
ARIS 統合が ARIS Risk and Compliance で有効になっていること ( [管理]、[全般]、[システム管理]、[環境管理]、[環境]、[<環境名>]、[ARIS 統合設定] の順に選択)。
「ARCM 管理者」利用権限または「ARCM 同期管理者」利用権限と、「ARIS Risk and Compliance (Operate)」ライセンス権限を持っていること。
「ARIS Connect Designer」など、ARIS で必要な権限を持っていること。
転送で使用される ARIS データベースが ARIS Risk and Compliance で指定されていること ( [管理]、[環境管理]、[管理]、[<環境名>]、[概要]、[環境]、[ARIS データベース] の順に選択)。
「リスクおよびコンプライアンス データの転送」レポート ([ARIS Architect]、[ARIS]、 [管理]、
[評価]、[レポート]、[ARIS Risk and Compliance]、[リスクおよびコンプライアンス データの転送]、[プロパティ]、[全般]、[利用可能状況]、[ARIS Architect で使用可能] の順に選択) が ARIS で有効であり、スクリプトへのアクセス権があるメンバーのユーザー グループが指定されていること (さらに [アクセスの制限] を選択)。
このレポートは、実行に広範な知識が必要なためデフォルトでは無効化されています。 スクリプトの管理方法については、ARIS Architect オンライン ヘルプを参照してください ([ARIS 設定と管理] の [スクリプトの管理])。
デフォルトでは、ARIS でのデータベース、グループ、およびリスクと調査スケジューラーのファクトシートで転送を開始できます。スクリプトを開始できるデータベース アイテムを指定できます ([ARIS Architect]、[ARIS]、 [管理]、[評価]、[レポート]、[ARIS Risk and Compliance]、[リスク & コンプライアンス データの転送]、[コンテキスト] の順に選択)。
手順
ファクト シートでレポートを開始するには、 [アプリケーション起動ツール] の
[公開内容] をクリックして、転送を開始するアイテムの [概要] ファクト シートを開きます。データベースまたはグループでレポートを開始するには、
[アプリケーション起動ツール] の
[モデルとオブジェクト] をクリックして、転送を開始するデータベースまたはグループをクリックします。
[レポート] をクリックします。[レポート] バーが開きます。
ドロップダウン リストをクリックして、使用可能なレポートの一覧を表示します。
[リスク & コンプライアンス データの転送] をクリックします。
[開始] をクリックします。
データを転送する ARIS Risk and Compliance 環境を選択します。環境が表示されない場合や、表示された環境とは異なる環境を使用する場合は、ARIS Risk and Compliance の環境でデータベースを指定する必要があります ( [管理]、[環境管理]、[環境]、[<環境名>]、[ARIS データベース] の順に選択)。データベースに複数の環境が指定されている場合は、目的の環境を選択します。
転送によって発生する変更が適切であり、エラーなしで実行されるかどうかを検証するには、データを転送する前に、まず、シミュレーションを実行します。そのためには、[転送をシミュレーションする] を有効にしてから [OK] をクリックします。シミュレーションを実行しない場合は、この手順をスキップします。
シミュレーションが実行されます。[結果のダウンロード] をクリックし、ログ ファイルを開きます。エラーが発生した場合は、解決してください。それから、それまでのステップを繰り返します。
必要な場合は、[すぐに予定のワークフロー タスクを作成する] を有効にします。そうでない場合は、スケジュールが設定されたタスクが、指定された時間にトリガーされます。このオプションは、レポートをオブジェクトまたはモデルで開始した場合のみ表示されます。
転送を開始するには、[OK] をクリックします。
これで、関連するマスター データ オブジェクトが ARIS Risk and Compliance に転送されます。結果を確認するために、ログ ファイルを開きます。
ARIS から ARIS Risk and Compliance を開くには、 [アプリケーション起動ツール] の
[<ARCM>] をクリックします。