適合チェックは、ファンクションの順序がリファレンス モデルに適合しない理由を識別します。非適合の理由は [適合に関する問題] と呼ばれます。
適合に関する問題には 4 つの異なるタイプがあります。
例
次の図は、開始ファンクションが [S]、終了ファンクションが [E] の図式的な EPC を示したものです。この EPC は、以下に説明する非適合タイプの例のリファレンス モデルです。
ファンクションの特定のペアが、正しくない順序で発生する。
この問題は、次元値 [ShouldNotFollow] で示されます。
例
プロセス ステップ A はプロセス ステップ C の後に続くことはできません。
非適合ファンクションの順序: S、C、A、B、D、E
プロセス インスタンスが正しくないファンクションで開始する。
この問題は、次元値 [ShouldNotStartProcess] で示されます。
例
プロセス インスタンスはプロセス ステップ E で開始できません。
非適合ファンクションの順序: E、A、C、B、D、E
プロセス インスタンスのすべてのステップが終了しましたが、どの終了イベントにも達していません。これは不完全なプロセスを示します。
この問題は、次元値 [ShouldNotEndProcess] で示されます。
例
プロセス インスタンスはプロセス ステップ D で終了できません。
非適合ファンクションの順序: S、A、C、B、D
プロセス インスタンスのファンクションが、ファンクション マッピングの一部でないため、モデル ファンクションと適合できません。
この問題は、次元値 [ShouldNotOccur] で示されます。
例
プロセス タイプ Z が発生します。Z はモデルの一部でないため、Z を含むプロセスはこのカテゴリに当てはまりません。
非適合ファンクションの順序: S、A、C、B、Z、D、E
アルゴリズムが複雑なため、適合に関する問題は最も妥当とされる推測を基に報告されます。つまり、PPM レポート以外に多くの非適合性の理由がある可能性があります。
適合に関する問題のタイプは、[適合に関する問題のタイプ] 次元に含まれます。適合に関する問題自体の特徴は、タイプと、[非適合ファンクション] 次元と [先行ファンクション] 次元 (ShouldNotFollow の場合のみ) に含まれる 1 つまたは 2 つの PPM ファンクション名によって決まります。
例
以下の例では、2 つの適合に関する問題があります。両方とも、プロセスが違う順序でモデル化されましたが、プロセス インスタンスにある [契約を作成する] ファンクションの後に起きる [支払いを承認する] ファンクションが原因です。
非適合ファンクション |
適合に関する問題のタイプ |
先行ファンクション |
適合に関する問題の数 |
---|---|---|---|
支払いを承認する |
ShouldNotFollow |
契約を作成する |
2 |