包括的な知識管理の設計の出発点となるのは、企業において知識が事実上もっとも有力な生産要因になった、あるいはなりつつあるという認識です。このため、知識を従来の生産要因と同じように制御可能な要素として理解することが必要となってきました。
その結果、知識管理の焦点は、知識の取得、表現および分布に置かれています。知識管理とは、組織が知識を開発し、時間、人、場所に関係なく透過的に利用できるようにするためのあらゆる手法、手段、システムの集合です。知識管理の目的は、知識を増やし、企業の既存の知識を最適な方法で活用することにあります。
タスク: 知識マップまたはイエロー ページ
社内で利用できる知識とその場所を示します。
ARIS サポート: [知識マップ] のモデル タイプを使って、さまざまな知識カテゴリの組織内での分布を表示できます。ここでは、特定の知識カテゴリのノウハウを所有している組織ユニット、役職または従業員、およびそのコンピテンス レベルを表すことができます。
タスク: 知識の分類
組織の知的資本を分析的に分類します。たとえば、知識の保存構造の設計などを行うために、知識のさまざまなタイプおよびグループを説明します。
ARIS サポート: 知識構造図を使って、組織の知識基盤がさまざまな知識カテゴリに分類され、これらがさらに知識カテゴリおよび有形知識に分割される様子を表すことができます。有形知識の場合は、この知識が保存されている情報媒体を示すこともできます。
タスク: 業務プロセスにおける知識処理
業務プロセスのどこで知識が生成、変更、および必要とされているかを示し、知識リソースをできるだけ有効に活用できるようにします。
ARIS サポート: [EPC]、[プロセス連鎖図]、および [ファンクション割当図] の各モデル タイプでは、[知識カテゴリ] および [有形知識] のオブジェクトを使用できます。知識の構造および組織内での分布については、それぞれ知識構造図および知識マップを使って個別に説明できます。