企業で使用する用語のモデリング - 用語モデル

モデリング、特にデータのモデリングの際、規模の大きな企業では、情報オブジェクトを定義する用語が統一されていないという問題がしばしば起こります。たとえば、購買部門と生産部門では [注文] という語の定義が異なります。社内および部門内で一貫した用語を使うことによって、情報の理解度が高まります。このような理由から、ARIS メソッドでは、いわゆる用語モデルが提供されています。これは、同義語の管理という意味で異なる用語の管理ができるだけでなく、データ モデルのオブジェクト (エンティティ タイプ、関係タイプ) 間に存在する関係や、その企業内で使用される用語を指定できます。

このような関係を表すために、[用語] オブジェクトが導入されています。このようにして、データ モデルのすべての情報オブジェクトに複数の用語を割り当てることができます。次の図に例を示します。

用語 (1)

用語を相互に関連付け、階層構造を作成することができます。次に、用語間で接続線タイプがどのように使用されるかを図示します。

用語 (2)

用語モデルで定義された用語は、情報オブジェクトを含むほかのモデル タイプでも利用できます。たとえば、プロセス連鎖図で、ファンクションの入出力データを表すために利用できます。