EPC と PCD は同じ事実を表します。
これまでは、2 つのビューだけを扱ってきましたが、ここでは 3 つめのビューを紹介します。 プロセス連鎖の部分ビューを連結して全体ビューを構成して、ARIS 概念のすべてのコンポーネント間のインタラクションを考察することができます。 すると、プロセス連鎖 (当初の対象オブジェクト) がふたたび詳細に示されます。 ただし、ここでの考察は、考察するオブジェクトに関して個々のビューに表示される詳細にではなく、これらのオブジェクト間の接続線に焦点を当てます。
次の図は、すべてのビューを含むプロセス連鎖を表しています。 データ ビュー オブジェクトのイベントは、第 1 列に配置されます。 矢印は、一覧されたプロセス連鎖のファンクションを含むプロセス列に向かいます。 このように、第1 および 第 2 列は、イベント制御を定義します。 第 3 列にはデータ オブジェクトが一覧され、各ファンクションに対する関係が示されます。 PCD の第 2 列および第 3 列のビューは、プロセス連鎖内のデータ フローを定義します。 「プロセス連鎖図」の章で述べた PCD と異なり、要件定義の PCD には、プロセスの種類や IT システムを定義するための列はありません。 これらは、会社の実際の状況を記録するためには必要ですが、業務プロセスのテーマに関連した記述には含まれません。 プロセス連鎖の個々のファンクションの実行に責任を持つ組織ビューの組織ユニットは、第 4 列に定義します。
次の図のプロセス連鎖は、EPC 形式で表すこともできます。