クエリ アイテムのオブジェクトと接続線に関して、クエリがオブジェクト定義に関連するかどうか、それともオブジェクト オカレンスに関連するかどうかを指定できます。選択したレベルに応じて、クエリは異なる結果を返します。
定義レベル
デフォルトでは、クエリはオブジェクト定義に関連します。そのため、すべてのクエリ アイテムに [定義レベル] アイコンが付きます。クエリ結果は、オブジェクト定義で指定されたオブジェクト シンボルを表示します。
オブジェクト定義はデータベースに保存されます。オブジェクトの定義に関するすべての属性は、そこで管理されます。オブジェクト定義は、選択されているデフォルト シンボルを使用したオブジェクト オカレンスとしてモデルに表示されます。定義用のオブジェクト シンボルを変更することができます。オブジェクト定義は、モデリングの際にモデルが保存されるグループに自動的に作成されます。
オカレンス レベル
クエリ アイテムを選択して、[開始] タブ バーで [オカレンス レベル] をクリックすると、アイテムに関するすべてのオブジェクト オカレンスが対象となります。クエリ アイテムに [オカレンス レベル] アイコンが付きます。クエリ結果は、さまざまなオカレンスで指定された指定されたオブジェクト シンボルを表示します。
オカレンスは、オブジェクト、接続線、フリー テキストのグラフィック表示です。モデル内のアイテムを表示するために使用されます。オカレンス コピーを使用すると、オブジェクトのオカレンスを複数作成できます。オブジェクト シンボル、サイズ、色、属性表示設定などは、1 つのモデル内または複数のモデル、あるいはその両方で異なる場合があります。 オカレンスの配置したテキスト属性が変更されると、そのテキスト属性が配置されているすべてのオカレンスに対して変更が適用されます。 たとえば、オブジェクトの名前が変更されると、すべてのオカレンスでその変更が表示されます。
オカレンス レベルが選択されているクエリ アイテムについては、さらにクエリを挿入することはできません。これを実行するには、定義レベルを選択する必要があります。
次の例で、定義レベルのクエリとオカレンス レベルのクエリの違いを示します。
このサンプル モデルに基づいて表示されるクエリを開始すると、異なる結果が得られます。
このモデルには、ファンクションのオカレンスが 4 つあります。
このオブジェクト定義には 1 つのオカレンスがあります。オブジェクト定義に設定された [ファンクション] のデフォルト オブジェクト シンボルが表示されます。
このオブジェクト定義には 2 つのオカレンスがあります。
最初のパスでは、オブジェクト定義からのデフォルトのオブジェクト シンボルが使用されます。
2 番目のパスでは、[ファンクション (現状)] オブジェクト シンボルがオカレンス コピーに定義されています。
このオブジェクト定義には 1 つのオカレンスがあります。オブジェクト定義からの [ファンクション] デフォルト オブジェクト シンボルは、オカレンス コピーで [SAP ファンクション] に変更されました。
クエリ |
結果 |
---|---|
定義レベル: |
モデルにオカレンスがあるファンクションのオブジェクト定義は、デフォルト シンボルを使用して表示されます。 |
オカレンス レベル: |
ファンクションのすべてのオブジェクト オカレンスが、異なるシンボルで表示されます。 |