このユース ケースでは、バランス スコアカードの導入方法および企業戦略の計画および監視にバランス スコアカードを使用する方法を示します。これは BSC プロシージャ モデルでグラフィック表示されます。
シナリオ
パーフェクト銀行は、e-ビジネスを導入することで、個人顧客取引の拡大を国内レベルで計画しています。バランス スコアカードを使用してこの目標を計画および監視します。BSC の共同ワークショップでは、銀行の取締役と管理職が共に作業を行い、戦略、視点、目標、因果関係、KPI および KPI ソース、戦略的具体的プログラムとプロセス、KPI の分担率、具体的プログラムとプロセス、組織の割り当てを定義します。
管理職は、ARIS Architect ワークショップの結果を報告するように指示しました。同時に、バランス スコアカードを評価し、管理職に意志決定の基として使用できるような形式で目標達成度のデータを提示する必要があります。
手順
[エクスプローラー] タブで、パーフェクト銀行のデータベースを作成します。
「バランス スコアカード」メソッド フィルターを使用してデータベースを開きます。
メイン グループの名前を変更して、[バランス スコアカード システム] にします。
[バランス スコアカード システム] グループに次のような下位グループを作成します。
01 戦略
02 視点
03 組織
04 プロセス
05 その他のオブジェクト定義
BSC - パーフェクト銀行
[BSC - パーフェクト銀行] グループに次のような下位グループを作成します。
01 目標/成功要因
02 KPI
03 具体的プログラム
04 割当図
BSC - 個人顧客取引
[BSC - 個人顧客取引] グループに次のような下位グループを作成します。
01 目標/成功要因
02 KPI
03 具体的プログラム
04 割当図
[パーフェクト銀行] という名前の組織図を作成し、[03 組織] グループに保存します。
[バランス スコアカード システム] グループに、組織図のモデル ショートカットを作成します ([エクスプローラー] タブ)。
モデルのショートカットを [BSC - パーフェクト銀行] に変更します。
[01 戦略] グループに [e-ビジネスによる個人顧客取り引きの拡大] (オブジェクト タイプは [戦略]) オブジェクトを作成します。
[02 視点] グループには、次の視点オブジェクト ([視点] オブジェクト タイプ) を作成します。
01 財政
02 顧客
03 プロセス
04 従業員
05 パートナーとイノベーション
BSC 因果関係図 [BSC - パーフェクト銀行] を [BSC - パーフェクト銀行] グループに作成します。
関連する属性を設定します。 既存の戦略と視点オブジェクトは、オカレンス コピーとして使用します。
目標 [効率的なマーケティング/販売プロセス] のアサインメントとして、[04 割当図] グループに [マーケティング/販売プロセス] という名前で KPI 割当図を生成します。
[測定方法である] 接続線の場合は、[バランス スコアカード] 属性タイプ グループの [分担率] 属性を設定します。
[関連するマーケティング/販売プロセスを導入]、[e-プロセスを最適化]、[オンライン販売の処理]、および [マーケティング処理] オブジェクトの場合は、[開始日] および [終了日] 属性を設定します。
[サポートする] タイプの接続線の場合は (タスクから [効率的なマーケティング/販売プロセス] オブジェクトまで)、[バランス スコアカード] 属性タイプ グループの [影響力] 属性を設定します。
[オンライン販売の処理] ファンクションのアサインメントとして、内容を説明するモデル、たとえば、[04 プロセス] グループの e-ビジネス シナリオ図のようなモデルを作成します。
[タスク] タイプのオブジェクトの場合は、[バランス スコアカード] 属性タイプ グループの [平均総費用] 属性を設定します。
BSC 因果関係図である [BSC - パーフェクト銀行] の目標に、次の KPI 割当図を割り当てます。
[04 割当図] グループの次のオブジェクトを移動します。
[KPI インスタンス] タイプのオブジェクトを、[02 KPI] グループに移動します。
[タスク] タイプのオブジェクトは、[03 具体的プログラム] グループに移動します。
[アプリケーション システム タイプ] タイプおよび [情報媒体] タイプのオブジェクトを [05 その他のオブジェクト定義] グループに移動します。
BSC 因果関係図 [BSC - 個人顧客取引] を [BSC - 個人顧客取引] グループに作成します。 ただし、[目標] タイプの既存オブジェクトのオカレンス コピーは使用しないでください。その代わり、定義コピーを作成します。このコピーでは、独立したオブジェクト定義が可能です。
[目標] タイプのオブジェクトを [BSC - 個人顧客取引] グループから [01 目標/成功要因] グループに移動します。
[KPI インスタンス] タイプのオブジェクトを、[02 KPI] グループに移動します。
BSC 因果関係図である [BSC - 個人顧客取引] の全目標に、KPI 割当図を割り当てます。 企業スコアカードの定義と同じ手順を実行します。 ただし、[KPI インスタンス] または [タスク] タイプの既存オブジェクトのオカレンス コピーは使用しないでください。その代わり、定義コピーを作成します。このコピーでは、独立したオブジェクト定義が可能です。
[BSC - パーフェクト銀行] BSC 因果関係図に対して、[BSC 管理ビュー] レポートを実行します。 出力設定を指定して [次へ] をクリックすると、[BSC 管理ビュー] ダイアログ ボックスが表示されます。
[具体的プログラムのある戦略目標と成功要因/ファンクションの出力] チェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。 レポート出力が作成されます。
[エクスポート - パーフェクト銀行] BSC 因果関係図 に対して、[BSC KPI のエクスポート] レポートを実行します。
出力設定の名前として「BSC - パーフェクト銀行の KPI」を指定します。
エクスポート ID として「Q4」を入力します。
Excel ファイルにある企業スコアカードの KPI 属性を入力します。
[BSC KPI のインポート] レポートを実行して、入力したデータを [パーフェクト銀行] データベースに転送します。
[BSC – パーフェクト銀行] BSC 因果関係図に対して、[BSC 計画・実績比較の実行] レポートを実行します。
[目標達成度の計算と色表示] オプションを選択し、[目標と KPI の目標達成度を色表示] チェック ボックスをオンにします。
[BSC - パーフェクト銀行] BSC 因果関係図に対して、[BSC 管理ビュー] レポートを実行します。 出力設定を指定して [次へ] をクリックすると、[BSC 管理ビュー] ダイアログ ボックスが表示されます。
[KPI のある戦略目標と成功要因] オプション ボタンをオンにします。 レポート出力が作成されます。
たとえば、ARIS Publisher を使用して Publisher エクスポートを作成することで、バランス スコアカードのモデルと管理ビューをイントラネットで使用できるようにします。
バランス スコアカードが評価され、目標の達成度のデータが経営陣に提供されます。