事業区分マトリクスでは、企業が活動するさまざまな市場の概要が示され、企業の成功にとっての市場の重要性を視覚的に表わされます。
市場は次の要素によって表されます。
提供する製品またはサービス
対象とする顧客グループ
製品およびサービス ([製品/サービス] タイプのオブジェクト) は、事業区分マトリクスの 1 列目のセルに配置されます。ターゲット グループ (さまざまな組織要素) は、1 行目のセルに配置されます。市場を定義するには、製品の行とターゲット グループの列が交わるセルに、事業区分オブジェクトを配置します。[事業区分に属する] タイプの非表示の関係が、製品/サービスと組織要素の間に形成されます。
事業区分の重要度を強調するために、[あまり重要でない] から [非常に重要] まで、重要度を表す 5 つのシンボルを使用できます。
モデリングの際には、事業区分はそれぞれ 1 つしかマトリクスに配置できません。
各事業区分について、企業戦略の観点からの重要度を示すことができます。戦略とは、企業が目標の達成および競争力の獲得のために採用する長期的な計画です。
次の図は、医薬品分野における事業区分マトリクスを示したものです。
事業区分は、目標図にアサインすることもできます。目標図には、事業区分の目標設定、および目標の達成を助けるプロセスと成功要因が含まれます。
目標図の成功要因は、[成功 - 実績]、[成功 - 目標]、[成功 - 競合] 属性が同じ名前の属性タイプ グループに指定される場合、成功要因分析の基礎となります。成功は [非常に低い] から [非常に高い] の 5 段階で評価できます。
手順
成功要因分析は、次の手順で実行します。
事業区分のコンテキスト メニューを使用して、ARIS レポート ([評価] の [レポート]) を実行します。
レポート ウィザードのデフォルトのパスで [BPM] グループの MSF_Analysis(Object).rso レポート スクリプトを選択します。
レポートは HTML 形式で出力されます。
または、目標図のポップアップ メニューを使用して成功要因分析を実行することもできます。その場合は、MSF_Analysis(Model).rsm レポート スクリプトを選択します。