製品割当図

グラフィック モデルに属する全般的な製品/サービス図のほかに、抽象的な表現を実現するために製品モデルを使用できます。製品割当図は、主に公共機関における製品の生産を分析するために使用します。製品/サービス交換図と同様に、このモデル タイプを使用して、組織ユニットが提供または使用している製品、製品の生産に必要なファンクション、製品が入力を提供しているファンクションを表すことができます。さらに、ここには各製品の (法的な) 注文根拠を示します。さまざまな製品を使って達成すべき目標を表すこともできます。

次の図は、政府機関向けの製品割当図の一部を示します。

製品割当図 (1)

このモデル タイプを使用して、製品のマーケティングに関係する情報を表すこともできます。

次に、銀行商品の簡単な例でこれらの側面を説明します。

過去 10 年間におけるインターネットの発展と個人インターネット ユーザーの増加により、オンライン バンキングが急速に普及しました。同時に、青少年の財力も増加し、ターゲット層として重要な位置を占めるようになりました。

この結果、[当座預金口座] サービスは、以前とは異なる形態で提供されるようになり ました。

たとえば、銀行の支店のスタッフが預金者の応対を行うような [シニア口座] を提供することができます。この商品は、通常、新しい技術に詳しくなく、担当者の応対やアドバイスを重視し、高齢のために行動範囲がそれほど広くない方を対象者とします。そのような口座に請求される料金は平均以上であることがあります。

当座預金口座の別の種類として、低料金でオンラインの [ジュニア口座] が考えられます。この商品は、インターネット技術を使って口座を利用する、利用額が少ない 12 ~ 20 才のティーンエージャを対象者とします。このため、口座の利用料金を安価に設定する必要があります。

これらの 2 つの商品の製品割当図を以下に示します。

製品割当図 (2)

製品割当図 (3)

[ジュニア口座] サービスと [シニア口座] サービスは、当座預金口座のオブジェクト バリアントとして作成され、[販売品] 属性によって識別されます。販売品とは、ある会社により提供される製品またはサービスです。市場区分によって異なる名前で提供されます。一般的に、販売品ごとに異なるマーケティング手段が使用されます。

ARIS バリアント コンポーネントを使用して、ある製品から販売品を必要な数だけ作成できます。