マクロの作成

マクロを作成して、この ARIS サーバー に接続しているすべてのユーザーが使用できるようにします。 これが製品に関連する文書で推奨および説明されている場合のみ、標準マクロを変更します。そうでない場合、変更はプログラム エラーの原因となる可能性があります。

標準マクロ スクリプトを基づいてカスタム マクロを作成する場合は、コピーを変更します。標準スクリプトと JS ファイルは、プログラムが更新されるたびに上書きされます。元のファイルに対する変更は失われます。

マクロは、包括的なアクションを自動的に実行するために使用できます。クライアント側でアクションを自動化するためのマクロを使用します。マクロを使用する場合は、開いているモデルでのみ変更できます。通常、マクロ コマンドはサーバー コールをトリガーします。複合マクロの場合は、大幅なランタイム遅延の原因となることがあります。この場合は、マクロを使用する代わりに独自のレポート スクリプトを作成することを推奨します。

必要条件

このテナントのスクリプト管理者であること。

以下で説明される管理者ロールは、サーバーおよびデータベースのレベルでさまざまな権限によって定義されます。管理者に割り当てられたロールに応じて、特定のファンクションを実行できます。

superuser

ユーザー「superuser」は自動的に作成されます。デフォルトでは、このユーザーには、「ユーザー管理」、「ライセンス管理」、および「設定管理者」利用権限が割り当てられます。このユーザーは、ほかのユーザーに対して、この利用権限を有効にすることもできます。「superuser」タイプのユーザーは、ライセンスで許可されているユーザー数にはカウントされません。「superuser」はシステム管理を担当しますが、ライセンスの制限のため ARIS を使用することはできません。デフォルト パスワードは「superuser」です。 不正なアクセスを防止するために、デフォルト パスワードを変更する必要があります。 「superuser」は削除できない唯一のユーザーなので、そのパスワードはとても重要です。 ユーザー名以外のすべてのユーザー データを変更できます。 superuser は、その他のデフォルト ユーザー (system、arisservice、guest) が削除された場合、それらを再作成できます。

system

システム ユーザー「system」は、システム管理者の管理者ロールを担い、テナントのすべてのデータベースで、すべての利用権限とアクセス権を持ちます。認証に LDAP システムなどの外部システムを使用している場合でも、認証されたユーザーは、この非常時用のユーザー名でデータベースにログオンできます。

名前「system」は変更できません。このユーザーの [システム ユーザー] チェック ボックス (ARIS Design Server の [利用権限] プロパティ ページ) をオフにすることもできません。不正なアクセスを防ぐために、「manager」というパスワードはただちに変更してください。

問題を回避するためには、追加のシステム ユーザーを作成してください。 複数のシステム ユーザーがいれば、ひとりしかいないシステム ユーザーがパスワードを忘れた場合などの問題を回避できます。すべてのシステム ユーザーのパスワードを忘れた場合は、すべての機能が利用できず、データへのアクセスが完全に不可能になります。

次の管理者ロールが定義されます。

データベース管理者

[ARIS 管理] では、データベース管理者には「データベース管理者」利用権限が必要です。このロールを持つユーザーは、すべての利用権限とアクセス権限を持ち、クライアントのすべてのデータベースのデータを編集できます。

データベース管理者は、サーバー レベルで以下の作業を行います。

定義されている利用権限を持つユーザーは、データベース レベルでその他のアクションを実行できます。

設定管理者

[ARIS 管理] では、設定管理者には「設定管理者」利用権限が必要です。

以下のタスクを実行します。

スクリプト管理者

[ARIS 管理] では、スクリプト管理者には「スクリプト管理者」利用権限が必要です。

スクリプト管理者は、以下の作業を行います。

分析公開者

分析公開者には、[ARIS 管理] で分析公開者の利用権限が必要です。

分析公開者は、以下のアクションを行います。

分析管理者

分析管理者には、[ARIS 管理] で分析管理者の利用権限が必要です。

分析管理者は、以下のアクションを行います。

手順

  1. ARIS Architect で、[ARIS] から 管理の表示 [管理] をクリックします。

  2. [ナビゲーション] バーがまだアクティブでない場合は、バー パネルで ナビゲーション [ナビゲーション] をクリックします。

  3. エクスプローラー ツリーで、評価 [評価] フォルダーをタブルクリックします。

  4. [マクロ] をダブルクリックします。マクロのカテゴリが表示されます。

  5. マクロを追加するカテゴリをクリックするか、新しいカテゴリを作成します。

  6. [新規作成]、マクロ [マクロ] の順にクリックします。[スクリプト ウィザード] が開きます。

  7. 使用する言語でエントリを指定します。スクリプトに文字列テーブルが設定されているエントリは、すべての言語で設定する必要があります。[名前] と [説明] は特に重要です。

  8. マクロを作成したけれどもまだ未確認である場合、必要であれば [ユーザーが使用できるようにする] チェック ボックスをオフにします。スクリプトはスクリプト エディターを使用して編集することもできます (ARIS Architect)。 [次へ] をクリックします。

  9. 次のページで、マクロを開始できるデータベース アイテムを指定するか、マクロを自動的に実行した後のイベントを選択します。

    レポートまたは意味論分析をマクロで開始することもできます。このマクロを使用できるユーザーの数が限られている場合は、その制限がそのマクロで開始するレポートまたは意味論分析プロファイルの制限と完全に一致していることを確認します。

    必要に応じて、追加の設定を指定して [完了] をクリックします。 マクロを自分で作成する場合、スクリプト エディターが開きます。

  10. スクリプト エディターでスクリプトを作成します。 編集には、[開始] タブ バーおよび [デバッグ] タブ バーのコマンドを使用します。

    マクロと変換スクリプトには、オブジェクト モデルのメソッドのみを使用してください。

    スクリプト コードはいつでも調整でき、独自のヘルプ ページを作成することもできます。スクリプトを白紙状態から作成したくない場合は、既存のスクリプトのコピーを要件に適合するようにカスタマイズします。マウス ポインターを ARIS Scriptのコマンドに移動して <F1> キーを押すと、ARIS Script コマンドの説明が表示されます。

    ARIS では、多くの標準スクリプトが提供されます。スクリプトに対する変更は外部に記録し、更新プロセス中にその記録を使用して正しく組み込めるようにすることを推奨します。

    レポート/マクロ/レポート テンプレートおよびファイル

    提供される標準スクリプトは変更しないでください。 レポート、マクロ、JS ファイル、その他のファイルはコピーを常に変更してください。 atsall<言語コード>.js ファイルなどの例外はあります。

    ARIS の更新中に、すべての ARIS 標準スクリプトとファイルが上書きされ、これらのファイルに対する顧客固有の変更は破棄されます。コピーされたスクリプトとファイル、そしてユーザーが自身で作成したファイルは上書きされません。

    提供されたファイルをコピーせずに変更した場合は、更新 (updatesystemdb) する前にエクスポートし、更新後にインポートしてください。これで、以前のバージョンから変更した標準スクリプトを保持できます。ただし、この場合は、ファイルの修正や更新が提供されていても受け取らないことになります。

    意味論分析

    ARIS の標準ルール タイプとルールが参照される意味論分析には独自のルール タイプとプロファイルを作成することを推奨します。

    これは、設定可能なルール タイプ (関係属性ルール、モデル属性ルール、オブジェクト属性ルール、存在ルール、および割り当てのルール) では不可能です。これらのルール タイプにルールを追加した場合は、更新前にルール タイプをエクスポートしてから、更新後にそれらをインポートする必要があります。

  11. メニュー バーで、[デバッグ]、[構文のチェック] の順にクリックします。スクリプトに構文エラーが発生した場合は、一覧出力を使用してすばやく修正できます。

  12. マクロを保存します。

  13. 公開する前にスクリプトを確認してください。 それには、スクリプトを開いて、実行 [実行] をクリックします (<F9>)。

マクロが作成されました。すべてのユーザーに対して使用可能にした場合は、ユーザーはテナント上の [マクロ ウィザード] でマクロを選択できます。

関連項目

マクロについて

頻繁に使用されるレポートのクイックスタートの設定

頻繁に使用される意味論分析のクイックスタートの設定

特定のユーザー グループにスクリプトのアクセスを制限する