ARIS でスコープされたソリューションの使用方法

SAP ソリューション マネージャ 7.2 では、スコープ情報を使用して内容を定義されたビューに限定できます。複数のスコープを指定して、ソリューションを ARIS で別々に処理できるさまざまな部分に分割できます。

SAP ソリューション マネージャの各スコープは、ARIS のブランチとして表現されます。たとえば、SAP ソリューションで販売シナリオなどのスコープを定義すると、このソリューションの個別ブランチとしてその内容を ARIS にダウンロードできます。

ソリューションの各スコープにソリューション設定内のブランチ設定が必要です。ARIS にソリューション設定を作成する際に、管理者は必要なスコープを選択できます。ソリューションにスコープが定義されていない場合は、デフォルト スコープが使用されます。デフォルト スコープは、ソリューションの完全な内容を表します。

ユーザーがスコープを ARIS にダウンロードすると、その内容はソリューションの追加ブランチのように処理されます。スコープ名が、スコープされた内容を示すためにソリューション名に追加されます。この組み合わせは、ARIS のプロジェクト名として使用されます。文書、実行可能プログラム、ロールなどの割り当ては再利用できません。ARIS のブランチは独立しているため、スコープされた各ブランチでは独自の割り当てが使用されます。[スコープ A] のロール定義の内容はそこで使用されるため、削除しても、そのアクションは [スコープ B] に影響を与えません。ただし、[スコープ A] と [スコープ B] で使用される文書の内容を変更すると、変更内容は [スコープ B] でも使用できます。

複数のスコープで同じ構造を共有し、[スコープ B] でまだ使用されている構造を [スコープ A] で削除すると、データの同期時に問題になります。SAP® 同期では複数の構造を区別できません。最初のデータ転送は正常に実行され、2 つめの転送はエラーになります。

警告

ソリューションのスコープが SAP ソリューション マネージャで変更された場合は、必ず [データを ARIS へ転送する] オプションを使用して SAP® 同期を開始してください。そうでない場合、スコープに追加されたフォルダーが削除される可能性があります。