ヘルス情報を提供する各ランナブルごとに、チェックのさまざまなセットが実行されます。ここでは abs ランナブルに対して実行されるセットを例に挙げて説明します。
読み取りロック
このチェックは、同期されたリソースへのアクセスにかかる平均時間と、システムに同期されていないリソースへのアクセスにかかる平均時間を比較します。測定された時間から、比率を計算します。高い比率は、同期されたリソースへのアクセスが比較的遅く、ARIS の計算速度に悪影響を与えた可能性を意味します。
この比率が 30 よりも大きい場合、チェックは失敗します。結果を正確に計算するためにテスト データ オブジェクトの大きなセットが必要であるため、このチェックはバックグラウンドで 1 時間に 1 回しか実行されません。
スレッド
このチェックは、5 分より長く実行されているスレッドを検出します。これは、無限ループを示している可能性があります。現在実行中のすべての AJP スレッドと HTTP スレッドは、常に監視されます。
JIT コンパイラー
このチェックは JIT コンパイラーがアクティブであるかどうかを検出します。JIT コンパイラーがアクティブな場合、このチェックは、使用されたコード キャッシュ ボリュームの状態も監視します。
JIT コンパイラーがアクティブでない場合、あるいは使用されたコード キャッシュ ボリュームが最大の 90% である場合、このチェックは失敗します。
CPU ループ
このチェックは、JIT と VM のパフォーマンス問題の識別に役立ちます。このチェックは、短いが広範な計算を実行し、結果の計算に必要な時間を測定します。
計算に 2.5 秒よりも長くかかると、チェックは失敗します。
文書
このチェックは、使用中のライセンスを利用して ARIS 文書格納コンパイルに格納されている文書数 (改訂を含む) を検出します。
緑: 文書数は 40,000 未満です。
黄: 文書数は 40,000 以上です。
赤: 文書数が 10,000,000 を超えると、チェックは失敗します。
セルフ ホスト ルックアップ
このチェックは、マシンのホスト名をその IP アドレスを使用して識別します。
ホスト名が解決できない場合、あるいはコールが 30 ミリ秒より長くかかる場合、チェックは失敗します。
ZooKeeper 接続
サーバーが ZooKeeper に接続されているかどうかをチェックします。サーバーが接続されていない場合、チェックは失敗します。
ZooKeeper リーダー
ZooKeeper に登録された abs アプリケーション タイプに対応するリーディング abs ランナブル インスタンスがあることを確認します。
DB クエリ
データベース接続の作成が可能かどうかをチェックし、標準データベース クエリのセットの実行時間を測定します。
データベース接続を作成できない場合、あるいは平均実行時間が計算されたしきい値よりも長い場合、テストは失敗します。
DB レイテンシ
このチェックは、有効なデータベース接続の作成が可能かどうかをテストし、複数の ping 要求を使用して、ARIS システムとデータベース バックエンドの間のレイテンシを測定します。
データベースに到達できない場合、あるいは平均応答時間が 300 ミリ秒を超える場合、チェックは失敗します。
データベース接続プール
このチェックは、アクティブなデータベース接続数と、システムのアクティブなデータベース接続の最大数を検出します。
アクティブな接続数が最大値の 95% 以上であれば、チェックは失敗します。
CloudSearch アクセス
このチェックは、システムのすべての登録済み CloudSearch インスタンスを取得し、インスタンスに ping 要求を送信します。
CloudSearch インスタンスが登録されていない場合、あるいは CloudSearch に到達できない場合、チェックは失敗します。