SAP ソリューション マネージャ 7.2 接続設定の変更

ARIS Connector for SAP Solutions をインストールおよび設定したら、必要な場合は設定を変更できます。テスト システムへの接続を設定していた場合は、本稼働の SAP システムを追加できます。

警告

SAPConfiguration.json ファイルを手動で変更しないでください。このファイルは、コマンド ライン インターフェイスでの設定により、自動的に更新されます

  1. テキスト エディターで <ARIS Connector for SAP Solutions インストール ディレクトリ\conf\UpdateSAPConfiguration.json ファイルを開きます。パラメーターは UpdateSAPConfiguration.md ファイルに記述されています。

  2. 以下のように強調表示されている値をすべて指定します。

    "alias" : "SM01"

    関連する SAP システムの名前を入力します。

    複数の SAP システムを使用する場合は、各 SAP システムに一意のエイリアスを指定する必要があります

    "serverUrl" : "https://sapsolman72.us.co.abc:50001",

    SAP ソリューション マネージャ 7.2 への SAP サーバー URL を入力します。

    構文: https://<ソリューション マネージャ サーバー名>:<ポート> 例: https://sapsolman72.us.co.abc:50001)。

    SAP サーバー URL は、SCIF または SOLDOC 実行可能ファイルを使用して、当該の SAP システムから取得できます。URL をポート番号までコピーするだけです。

    "user" : "ARIS_SAP_SYNC_USER",

    SAP® システムへのログオンに使用するユーザー名です。

    "password" : "password_set_with_configure_connector",

    SAP パスワードは指定しないでください。コマンド ライン インターフェイスを使用して、暗号化された資格情報が生成され、指定されます。

    "client" : "",

    SAP® クライアントの数を入力します。この値は、SAP® 管理者から入手できます。

    オプションで、デフォルト クライアント以外の SAP クライアントに接続できます。数字を入力しないと、デフォルト クライアントに接続されます。

    "language" : "E",

    SAP® システムへのログオンに使用する言語のコードです。

    E = 英語、D = ドイツ語、F = フランス語

    "allowUntrusted" : "false",

    [信頼されていないサーバーへのアクセスを許可する] が有効か ([真]) 無効か ([偽]) を定義します。

    セキュリティ証明書のために接続がエラーになるが、信頼されたサーバーで https を使用する場合のみ、[信頼されていないサーバーへのアクセスを許可する] を有効にする必要があります。セキュリティ証明書エラーは、自己署名証明書を使用すると発生する可能性があります。

  3. 別の SAP システムを追加するには、以下の行を追加します。

    "alias" : "",

    "serverUrl" : "",

    "user" : "",

    "password" : "",

    "client" : "",

    "language" : "",

    "allowUntrusted" : "false",

    [信頼されていないサーバーへのアクセスを許可する] が有効か ([真]) 無効か ([偽]) を定義します。

    セキュリティ証明書のために接続がエラーになるが、信頼されたサーバーで https を使用する場合のみ、[信頼されていないサーバーへのアクセスを許可する] を有効にする必要があります。セキュリティ証明書エラーは、自己署名証明書を使用すると発生する可能性があります。

  4. 必要に応じて値を設定します。

  5. SAP パスワードを順次暗号化および入力します。

    SAP パスワードが変更された場合、あるいは別の SAP システムを ARIS Connector for SAP Solutions に追加した場合は、UpdateSAPConfiguration.json ファイルで不足する password 値を暗号化および送信する必要があります。

    1. <ARIS Connector for SAP Solutions インストール ディレクトリ\bin フォルダーで、コマンド プロンプト ボックスまたは Linux ターミナルを開きます。

    2. コマンド プロンプト ウィンドウまたは Linux ターミナルで不足している SAP パスワードを暗号化および入力するには、「

      ConfigureConnector.bat/.sh -sys <alias パラメーターの値> -usr <user パラメーターの値> -pwd <パスワード> <パスワードの確認>」と入力します。

      Windows の場合の例: .\ConfigureConnector.bat -sys SM01 -usr ARIS_SAP_SYNC_USER -pwd ******** ********

      入力中のパスワードは表示されます。

  6. 設定を更新します。

    SAP パスワードが変更された場合、あるいは別の SAP システムを ARIS Connector for SAP Solutions に追加した場合は、UpdateSAPConfiguration.json ファイルで不足する password 値を暗号化および送信する必要があります。

    1. <ARIS Connector for SAP Solutions インストール ディレクトリ\bin フォルダーで、コマンド プロンプト ボックスまたは Linux ターミナルを開きます。

    2. ARIS Connector for SAP Solutions で使用される ARISConfiguration.json ファイルを更新するには、オペレーティング システムに応じて「.\ConfigureConnector.bat -upd」または「./ConfigureConnector.sh -upd」と入力します。

  7. 設定が変更されます。 問題が発生した場合は、コマンド ライン インターフェイスにエラー メッセージが表示されます。リンクにより、問題の解決に誘導されます。

    問題が発生した場合は、コマンド ライン インターフェイスにエラー メッセージが表示されます。メッセージは ConnectorCLI.log ファイルに記録されます。

    リンクにより、問題の解決に誘導されます。

    SAP_CONFIGURATION_DIFFERENT_USERS

    SAP パスワードを暗号化し、UpdateSAPConfiguration.json ファイルに入力しようとしたが、コマンドで指定されたユーザーがファイルでは指定されていません。暗号化に関する UpdateSAPConfiguration.json ファイルで指定されている 関連 user パラメーターの値の使用を確認します。

    CONFIG_FILE_MISSING_P_CFG_NAME

    必要な設定が、<ARIS Connector for SAP Solutions インストール ディレクトリ>/conf フォルダーで不足しています。

    CONFIG_FILE_INVALID_P_CFG_NAME

    対応する設定ファイルに関係するファイル操作がエラーになりました。例外がログ ファイルに追加されました。

    CONFIG_VALUE_OUT_OF_BOUNDS_P_CFG_NAME_P_NAME_P_VALUE_P_MIN_P_MAX

    適切でない最小値または最大値を使用して設定パラメーターを指定しました。エラー メッセージには有効な範囲が含まれます。すべてのパラメーターの使用に関する詳細情報を得るには関連する *.md ファイルを開きます。

    CONFIG_VALUE_NOT_SET_P_CFG_NAME_P_NAME

    必須の設定パラメーターが不足しています。エラー メッセージには不足しているパラメーターが含まれます。

    SAP_CONFIG_ALIAS_NOT_UNIQUE_P_CFG_NAME_P_ALIAS

    同一の alias 値を使用して複数の SAP システムを設定しました。各 SAP システムには、一意の alias 値を指定する必要があります。

    CONFIG_FILE_COULD_NOT_PERSIST

    対応する設定ファイルに関係するファイルの保存操作がエラーになりました。例外がログ ファイルに追加されました。

    SAP_CONFIG_CONNECTION_PARAMETERS_NOT_CORRECT

    serverUrl パラメーターの値として有効な SAP サーバー URL を、language パラメーターの値には大文字を指定する必要があります。値は、ARIS Connector for SAP Solutions を使用して alias として指定される SAP システムへの接続に使用されます。 すべてのパラメーターの使用に関する詳細情報を得るには、UpdateSAPConfiguration.md ファイルを開きます。

    SAP_CONFIG_AUTHENTICATION_PARAMETERS_NOT_CORRECT

    有効でない SAP 接続パラメーターを指定しました。

    SAP_CONFIG_LANGUAGE_PARAMETER_NOT_CORRECT

    不適切な言語パラメーターの値を指定しました。大文字 1 文字の使用を確認します。 すべてのパラメーターの使用に関する詳細情報を得るには、UpdateSAPConfiguration.md ファイルを開きます。

    ARIS_CONFIG_URL_NOT_VALID

    不適切な arisCloudUrl パラメーターの値を指定しました。URL の構文が不適切です。すべてのパラメーターの使用に関する詳細情報を得るには、UpdateARISConfiguration.md ファイルを開きます。

    ARIS_CONFIG_CLIENT_CREDENTIALS_NOT_VALID

    clientCredentials パラメーターの値が有効ではありません。関連する ARIS Connector for SAP Solutions の資格情報を ARIS Architect からコピーします。値の構文は <クライアント ID>/<クライアント シークレット> である必要があります。値は、クライアント ID とクライアント シークレットで構成され、フォワード スラッシュ (/) で区切られます。

    ENCRYPTION_GENERAL

    保存された暗号化済みパスワードは、<ARIS Connector for SAP Solutions インストール ディレクトリ>/conf/ フォルダーにある key.secret ファイルを使用しても復号できなくなりました。最も可能性があるのは、シークレット キーが変更されたためです。これは、key.secret ファイルを削除してから ARIS Connector for SAP Solutions を再起動すると発生します。この場合、新しいキーを使用して新しい key.secret ファイルを作成し、すべての資格情報をもう一度暗号化する必要があります。そのためには、以下のコマンドを使用します。ConfigureConnector.bat -crd <ARIS Architect からコピーした資格情報>, ConfigureConnector.bat -sys <エイリアス> -usr <ユーザー> -pwd <パスワード> <パスワードの繰り返し>, ConfigureConnector.bat -upd

    SAP_INSTALLATION_CHECK_ERROR

    SAP システムとの接続が、認証以外の問題でエラーになりました。

    ARIS_AUTHORIZATION_ERROR and ARIS_AUTHENTICATION_FAILED_ERROR

    ARIS への接続がエラーになりました。考えられる原因には、不適切な arisCloudUrl、不適切な clientCredentials、不適切な証明書 (<ARIS Connector for SAP Solutions インストール/jre/lib/security フォルダーにある cacerts)、ネットワークの問題があります。

    ログ ファイルは <ARIS Connector for SAP Solutions インストール ディレクトリ>\logs にあります。

    • Connector.log には、ARIS Connector for SAP Solutions のスタートアップ時と、接続されている SAP システムに関する情報が記録されます。

    • ConnectorCLI.log には、コマンド ライン インターフェイスによって記録されたメッセージが含まれます。

    • ConnectorCommunication.log には、ARIS Connector for SAP Solutions と ARIS との間の通信に関するメッセージが含まれます。

    • SCCService.log にはスタートアップ プロセスによって記録されたメッセージが含まれます。