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シミュレーション におけるシミュレーション実験の最適化は、要素変分を使用した実験に基づきます。 要素変分を使用した実験では、シミュレーションに含まれるオブジェクトの属性値を変化させることができます。 設定に応じて、さまざまなシナリオが作成されます。 最適なプロセスとリソースを見つけるために、可能なシナリオをすべてシミュレーションする必要なく、ファンクションの最適化を指定できます。
ターゲット ファンクションの計算
各結果 KPI に、指定された分担率をかけてから、その結果を加算することで、最適化のターゲット ファンクションが計算されます。
例
結果に、次の分担率が指定されているとします。
分担率 |
結果 |
値 |
0,5 |
平均スループット時間 |
3,600 |
-1,000 |
動的待機状態のプロセス フォルダー |
10 |
0 |
平均処理時間 |
300 |
計算:
0.5 x 3,600 - 1,000 x 10 + 0 x 300 = -8,200
このターゲット ファンクションの値は -8.200 です。この値が出力ファイルの [ターゲット] 列に表示されます。
シミュレーション実行数の計算
最適化の目標は、可能なすべてのシナリオを確認せずに、シミュレーションを所定の回数実行することにより、最適な結果を見つけることです。可能な設定の数は、指定されている要素の数、その上限と下限、および項目単位で決まります。実行するシミュレーションの回数は次の表により決定されます。
設定とシミュレーション実行の数
可能な設定の数 |
シミュレーション実行回数 |
101 ~ 1,000 |
100 |
1,001 ~ 5,000 |
200 |
5,001 ~ 100,000 |
200 + (5,001 を超える 5,000 設定ごとに 20) |
100,001 ~ 1,000,000 |
380 + (100,001 を超える 10,000 設定ごとに 20) |
1,000,001 ~ 100,000,000 |
560 + (1,000,001 を超える 1,000,000 設定ごとに 20) |
100,000,001 以上 |
2,540 + (10,000,001 を超える 10,000,000 設定ごとに 20) |
最適化は、設定が 101 個以上の場合にのみアクティブになります。
例
2 つの要素 (最初の要素は 1~100 の間で変化し、2 番目の要素は 1~120 の間で変化します) が指定されます。項目単位は 1 です。この場合、100 x 120 = 12,000 個の設定が可能です。テーブルによると、シミュレーション実行は 240 になります。