マクロは、一連のステートメントまたは宣言を含むスクリプトです。マクロは、頻繁に使用されるコマンドの連続を、1 回呼び出すだけで実行し、作業をスピード アップおよび簡素化します。たとえば、レポートまたは意味論分析を自動的に実行するためにマクロを使用できます。
マクロは、包括的なアクションを自動的に実行するために使用できます。クライアント側でアクションを自動化するためのマクロを使用します。マクロを使用する場合は、開いているモデルでのみ変更できます。通常、マクロ コマンドはサーバー コールをトリガーします。複合マクロの場合は、大幅なランタイム遅延の原因となることがあります。この場合は、マクロを使用する代わりに独自のレポート スクリプトを作成することを推奨します。
ARIS には多数の標準マクロが含まれます。マクロは、[管理] の [評価] にある
[マクロ] タブのカテゴリに一覧が表示されます。マクロ スクリプトの [全般] プロパティ ダイアログ ボックスにある [ユーザーが使用できるようにする] オプションがオンになっていると、実行のためのマクロ
ウィザードでそのマクロを選択できます。
モデルを保存したあと、たとえば、会社の整合性ルールが遵守されていることを自動的に確認できます。マクロは、次の作業を実行する場合も役に立ちます。
データベース アイテムの自動作成
XML エクスポート/インポートの実行
データベース内容の検索
オブジェクトのコンソリデーション
データベース内容のマージ
イベント駆動のマクロ (vetoable) を使用して、関連する標準機能を抑制できます。たとえば、ユーザーがモデルを保存すると意味論分析を自動的に開始するマクロを定義できます。この意味論分析は、[モデルが保存される(vetoable)] イベントによってトリガーされます。準拠しないモデルの保存操作を抑制するには、「Context.setProperty("event.veto", "1")」行を対応するステートメント ブロックに含める必要があります。モデルは、意味論分析ルールが満たされた場合のみ保存されます。Process Governance プロセスを開始することもできます。事前定義されたイベント駆動のマクロがあります。これらは Governance Automation Models リファレンス データベース内で実行可能プロセスにリンクさせるだけで利用できます。
マクロは、メニュー項目またはボタンを使用して実行します。
JavaScript および ARIS Script プログラム言語の知識がある場合は、独自のマクロ スクリプトを作成したり、 したりすることができます。
ARIS では、多くの標準スクリプトが提供されます。スクリプトに対する変更は外部に記録し、更新プロセス中にその記録を使用して正しく組み込めるようにすることを推奨します。
レポート/マクロ/レポート テンプレートおよびファイル
提供される標準スクリプトは変更しないでください。 レポート、マクロ、JS ファイル、その他のファイルはコピーを常に変更してください。 atsall<言語コード>.js ファイルなどの例外はあります。
ARIS の更新中に、すべての ARIS 標準スクリプトとファイルが上書きされ、これらのファイルに対する顧客固有の変更は破棄されます。コピーされたスクリプトとファイル、そしてユーザーが自身で作成したファイルは上書きされません。
提供されたファイルをコピーせずに変更した場合は、更新 (updatesystemdb) する前にエクスポートし、更新後にインポートしてください。これで、以前のバージョンから変更した標準スクリプトを保持できます。ただし、この場合は、ファイルの修正や更新が提供されていても受け取らないことになります。
意味論分析
ARIS の標準ルール タイプとルールが参照される意味論分析には独自のルール タイプとプロファイルを作成することを推奨します。
これは、設定可能なルール タイプ (関係属性ルール、モデル属性ルール、オブジェクト属性ルール、存在ルール、および割り当てのルール) では不可能です。これらのルール タイプにルールを追加した場合は、更新前にルール タイプをエクスポートしてから、更新後にそれらをインポートする必要があります。
このテナントの[管理] タブを使用して、マクロ スクリプトの分類に使用されるカテゴリを管理します。購入したパッケージによって、さまざまなカテゴリおよびスクリプトを使用できます。
は、以下で説明される管理者ロールは、サーバーおよびデータベースのレベルでさまざまな権限によって定義されます。管理者に割り当てられたロールに応じて、特定のファンクションを実行できます。
superuser
ユーザー「superuser」は自動的に作成されます。デフォルトでは、このユーザーには、「ユーザー管理」、「ライセンス管理」、および「設定管理者」利用権限が割り当てられます。このユーザーは、ほかのユーザーに対して、この利用権限を有効にすることもできます。「superuser」タイプのユーザーは、ライセンスで許可されているユーザー数にはカウントされません。「superuser」はシステム管理を担当しますが、ライセンスの制限のため ARIS を使用することはできません。デフォルト パスワードは「superuser」です。 不正なアクセスを防止するために、デフォルト パスワードを変更する必要があります。 「superuser」は削除できない唯一のユーザーなので、そのパスワードはとても重要です。 ユーザー名以外のすべてのユーザー データを変更できます。 superuser は、その他のデフォルト ユーザー (system、arisservice、guest) が削除された場合、それらを再作成できます。
system
システム ユーザー「system」は、システム管理者のLDAP システムなどの外部システムを使用している場合でも、認証されたユーザーは、この非常時用のユーザー名でデータベースにログオンできます。
を担い、テナントのすべてのデータベースで、すべての利用権限とアクセス権を持ちます。認証に名前「system」は変更できません。このユーザーの [システム ユーザー] チェック ボックス (ARIS Design Server の [利用権限] プロパティ ページ) をオフにすることもできません。不正なアクセスを防ぐために、「manager」というパスワードはただちに変更してください。
問題を回避するためには、追加のシステム ユーザーを作成してください。 複数のシステム ユーザーがいれば、ひとりしかいないシステム ユーザーがパスワードを忘れた場合などの問題を回避できます。すべてのシステム ユーザーのパスワードを忘れた場合は、すべての機能が利用できず、データへのアクセスが完全に不可能になります。
次の管理者ロールが定義されます。
データベース管理者
[ARIS 管理] では、データベース管理者には「データベース管理者」利用権限が必要です。このロールを持つユーザーは、すべての利用権限とアクセス権限を持ち、クライアントのすべてのデータベースのデータを編集できます。
データベース管理者は、サーバー レベルで以下の作業を行います。
定義されている利用権限を持つユーザーは、データベース レベルでその他のアクションを実行できます。
設定管理者
[ARIS 管理] では、設定管理者には「設定管理者」利用権限が必要です。
以下のタスクを実行します。
モデル作成の規則を定義し、自社の企業設計に合わせてモデルの表示設定を調整する
データベースで使用できる ARIS メソッドの内容を定義する
スクリプト管理者
[ARIS 管理] では、スクリプト管理者には「スクリプト管理者」利用権限が必要です。
スクリプト管理者は、以下の作業を行います。
レポート スクリプトの記述
スクリプトの削除
ARIS の以前のバージョンのカスタムまたは変更されたスクリプトの転送
Publisher 管理者
[ARIS 管理] では、Publisher 管理者には「Publisher 管理者」利用権限が必要です。
Publisher 管理者は、以下の作業を行います。
Publisher エクスポートの作成
Publisher エクスポートの更新
Publisher エクスポートの削除
分析公開者
分析公開者には、[ARIS 管理] で分析公開者の利用権限が必要です。
分析公開者は、以下のアクションを行います。
分析管理者
分析管理者には、[ARIS 管理] で分析管理者の利用権限が必要です。
分析管理者は、以下のアクションを行います。
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