グラフィックに 4 つのすべてのタイプのイベントを示します。
これらのイベントに関して、BPMN ファイルに以下の要素が生成されます。
[Event] タイプのオブジェクトのサブタイプは、特定の [eventDefinition] 要素を使用して定義されます。[messageEventDefinition] 要素は、[Message event] タイプの各オブジェクトに生成されます。ARIS では接続されるメッセージは使用されないため、空のメッセージが生成されます。
有効な下位要素 [timeDate]、[timeDuration]、[timeCycle] のいずれかを含む [timerEventDefinition] 要素が [Timer event] タイプのオブジェクトに生成されます。
[Timer event] タイプのオブジェクトが開始されるまでの経過時間を指定することができます。これにより、[timerEventDefinition] 要素内に下位要素が生成されます。例では、これは 20 日です。
3 番目のオプションでは、時間サイクル、つまり反復インターバルを定義します。例では、これは 10 時間です。
[escalationEventDefinition] タイプの要素が、[Escalation event] タイプのオブジェクトに生成されます。
[compensateEventDefinition] タイプの要素が、[Compensation event] タイプのオブジェクトに生成されます。
条件を含む下位要素を持つ [conditionalEventDefinition] の要素が、[Escalation event] タイプのオブジェクトに生成されます。この要素は、条件が ARIS に定義されている場合にのみ生成されます。
[linkEventDefinition] 要素が、[Link event] タイプのオブジェクトに生成されます。ARIS では、同じオブジェクト定義のオカレンス コピーを使用して、2 つのリンクされたイベント間の関係を表します。そのため、ソース要素とターゲット要素は [linkDefinition] 要素で作成できません。
[ignalEventDefinition] 要素は、[Signal event] タイプのオブジェクトに生成されます。
[terminateEventDefinition] 要素が、[Terminate event] タイプのオブジェクトに生成されます。
ARIS では、複数のイベント定義をシンボルとして追加できます。ただし、これらのイベントには含まれるすべてのイベントの説明が含まれるわけではないので、BPMN2 のシリアル化によって無視されます。
[errorEventDefinition] が、[Error] イベント タイプのオブジェクトに生成されます。ARIS はエラー参照を考慮しないので、この参照は BPMN ファイルに存在しません。
[Cancel event] タイプのオブジェクトはトランザクション サブプロセスで使用され、タスクに埋め込まれている [Intermediate boundary event] や [End event] タイプのオブジェクトとしてモデル化できます。
[Boundary event] タイプのオブジェクトの場合、トランザクションへの参照を含む [boundaryEvent] 要素が生成されます。 埋め込み終了イベントの場合、下位の [endEvent] イベントがトランザクション要素内に生成されます。
グラフィックに [Boundary event] タイプのオブジェクトの組み合わせを示します。
[boundaryEvent] 要素が、シリアル化のあいだ、[Terminate event] タイプのオブジェクトのすべてのタイプに生成されます。この要素には、この要素が配置された線のオブジェクトへの参照を含む [attachedToRef] 属性が含まれます。[eventDefinition] タイプの要素は、前述のように生成されます。
[Subprocess] タイプの要素に配置される [Event] タイプのオブジェクトがこのオブジェクトを制御します。グラフィックに、イベント タイプと [Event subprocess] タイプのオブジェクトのすべての可能な組み合わせを示します。
[Event] 要素は関連する [subProcess] 要素に埋め込まれます。[subProcess] 要素には、値が「true」の [triggeredByEvent] 属性が含まれます。この属性は、イベントがサブプロセスに埋め込まれている場合にのみ使用できます。イベントが [非中断] タイプの場合は、[Event] 要素には値が「false」の [isInterrupting] 属性が含まれます。
グラフィックに簡単なタスクをすべて示します。
[Task] タイプのこれらのオブジェクトはそれぞれ、各タイプの [Task] 要素を BPMN ファイルに生成します。
グラフィックに、グローバル プロセスがアサインされている [Call activity] タイプのオブジェクトを示します。
次のグラフィックに、グローバルな、呼び出されたプロセスを示します。
[Process] タイプの要素は、BPMN ファイルへのエクスポート中に両方のプロセスの同一レベルに生成されます。 最初の要素には、呼び出されるグローバル プロセスへの参照を含む [Call activity] 要素が含まれます。 呼び出されたプロセスに複数のプールが含まれる場合、最初のプール (左上のプール) が呼び出されたプロセスとして受け入れられます。
[Task] タイプのグローバル オブジェクトは [Call activity] タイプのオブジェクトによって呼び出せます。グラフィックに、[Task] タイプの可能なグローバル オブジェクトを示します。
[globalTask] タイプの要素は、BPMN ファイルへのエクスポート時に各タイプに生成されます。使用できる要素は、[globalUserTask]、[globalTask]、[globalBusinessTask]、[globalManualTask]、[globalScriptTask] です。
これらの要素は、[Call activity] タイプの関連するオブジェクトによって呼び出されます。
[Loop type] タイプのオブジェクトの場合、BPMN ファイルのエクスポート中に各ループ タイプ ([standardLoopCharacteristic] または [multiInstanceLoopCharacteristic]) の要素が生成されます。
[Task] タイプのオブジェクトが [Compensation] として印が付けられている場合は、これは BPMN ファイルの属性で実現されます。
グラフィックに可能なゲートウェイをすべて示します。
エクスポート中に、BPMN ファイルで対応する要素が各タイプの [Gateway] タイプの各オブジェクトに生成されます。
グラフィックに、開始イベントとタスクで構成される簡単なシーケンス フローを示します。
[outgoing] タイプの下位要素が出力接続線を持つフロー要素に生成されます。 [incoming] タイプの下位要素がターゲット要素に生成されます。 両方の要素は、各フロー要素が参照される [sourceRef] 属性と [targetRef] 属性を持つ [sequenceFlow] タイプの同じ要素を参照します。 [sequenceFlow] タイプの要素の ID は、「FLOW_」の文字列と接続線の GUID で構成されます。
[sequenceFlow] タイプの要素には、条件を含めるか、標準フロー要素として印を付けることができます。 [outgoing] タイプの複数要素が存在する可能性があります。 グラフィックのシーケンス フローには、3 本の出力接続線があります。 フローの 1 つは、デフォルト フローとして印が付けられます。
[exclusiveGateway] 要素では、[default] 属性にはデフォルト接続線への参照が値としてあります。 条件のテキストを含む下位要素 [onditionExpression] が条件付きフローに生成されます。
ARIS は形式条件をサポートしません。
ARIS では、[Text annotation] タイプのオブジェクトをプールまたはサブプロセスに埋め込むことはできません。 それらはコンテナー要素に埋め込む必要があるため、BPMN ファイルへのエクスポート中に、[flowElement] タイプの関連する要素が埋め込まれている [flowContainerElement] タイプの同じ要素に埋め込まれます。
[textAnnotation] 要素の ID は、「FLOWNODE_」という文字列と [Text annotation] タイプのオブジェクトの外部 GUID で構成されます。 関連するフロー要素の ID は、「FLOW_」という文字列と接続線の GUID で構成されます。 [souceRef] 属性は [textAnnotation] 要素を参照し、[targetRef] 属性は [flowElement] 要素を参照します。
グループは常に下位要素として BPMN が参照する要素に埋め込まれます。個別にモデリングされたサブプロセスにグループが含まれる場合、対応する要素がサブプロセスを表す要素へのエクスポート中に生成されます。
ID は、「FLOW_」という文字列とグループの GUID で構成されます。最上位要素 [category] が生成され、その ID は、「CAT」という文字列と BPMN 図の GUID で構成されます。この要素の下位に [categoryValue] 要素が生成され、その ID は、「CATV」という文字列とグループの GUID で構成されます。
グループ要素は [categoryValueRef] 属性を介してこの [category] 要素を参照します。このグループに含まれる各フロー要素は、下位要素 [categoryValueRef] を介してこの [category] 要素を参照します。
タスクやイベントなどの [Data object] タイプのオブジェクトからフロー要素のオカレンスへの接続線は、フロー要素へアクセスできる場合のみ推奨します。
ARIS では、プールの境界の外部にこのような接続線を描画できます (BPMN 2.0 仕様では許可されません)。 そのため、このようなデータ オブジェクトはアクセス不可能なフロー要素にアクセスできます。
この場合、BPMN 図を BPMN ファイルにエクスポートする前に実行される意味論分析により、エラーが出力されます。 エクスポートする BPMN 図の妥当性確認を個別に行ってからエクスポートできます。
[dataObject] 要素は、BPMN ファイルで [Data object] タイプの各オブジェクトに生成されます。
データ構造の説明が、[itemDefinition] 要素に追加されます。 同じ ARIS データ オブジェクトに生成される [dataObject] タイプのすべての要素の構造は同じです。 これらはすべて同じ [itemDefinition] 要素を参照します。 この要素の ID は、「ITEM_」という文字列と ARIS データ オブジェクトの GUID で構成されます。
[dataObject] 要素のコンテナーおよび関連する [dataObjectReference] 要素は、異なるコンテナーに含めることができます。 プロセス コンテキストでは、[dataObject] 要素は最上位コンテナーに生成されます。 [dataobject] 要素の ID は、「dataobject」という文字列、オブジェクトのコンテナーの GUID、データ オブジェクトの GUID で構成されます。
[dataObjectReference] 要素は具体的なオブジェクト オカレンスを表し、BPMN 図のコンテナーに対応する要素に生成されます。 ID は、「FLOWNODE_」という文字列とデータ オブジェクトのオカレンスの GUID で構成されます。 各 [dataobjectReference] 要素は、同じプロセスまたはサブプロセス コンテキストの関連する [dataObject] 要素を参照します。
BPMN ファイルでは、接続線の方向に関係なく、[dataInput] と [dataOutput] 要素が [Data object] タイプの各オブジェクトに生成されます。 入力および出力データは、[ioSpecification] 要素に生成されます。 この要素の ID は、「FLOWNODE_」という文字列と ARIS オブジェクトの GUID で構成されます。
また、[dataInput] タイプのオブジェクトの場合、下位要素 [inputSet] が生成されます。そこには [dataInput] 要素を参照する [dataInputRefs] 要素が含まれます。
また、[dataOutput] タイプのオブジェクトの場合、下位要素 [inputSet] が生成されます。そこには [dataOutput] 要素を参照する [dataOutputRefs]
要素が含まれます。
BPMN シリアル化では、データ オブジェクトからイベントへの接続線は、[Activity] タイプのオブジェクトへの接続線とは異なった方法で処理されます。
イベントへの接続線
[Data output] タイプのオブジェクトが開始イベントに接続される場合、BPMN ファイルでは [dataOutput]、[dataOutputAssociation]、[dataOutputSet] 要素が [startEvent] 要素に生成されます。
[dataOutput] 要素の ID は、「DATA_OUTPUT_」という文字列と [Data Output] タイプのオブジェクトの GUID で構成されます。 [集合] シンボルを BPMN 図のオブジェクトに使用する場合、[isCollection] 属性の値には「true」、それ以外は「false」が設定されます。
[itemSubjectRe] 属性は、各データ オブジェクトに作成される最上位要素 [itemDefinition] を参照します。 その ID は、「ITEM_」という文字列とデータ オブジェクトの GUID で構成されます。 [dataOutputSet] 要素には、[dataOutput] 要素を参照する [dataoutputRefs] 要素が含まれます。
[dataOutputAssociation] 要素では、下位要素 [sourceRef] および [targetRef] が生成されます。 前者は [dataInput] 要素、後者はプロセスの [dataOutput] 要素を参照します。
終了イベントが [Data input] タイプの要素に接続される場合、下位要素 [dataInput]、[dataInputAssociation]、[dataInputSet] が [endEvent] 要素に生成されます。 属性と ID は、開始イベントの属性と ID と同様に生成されます。
[Activity] タイプのオブジェクトへの接続線
[User task] タイプのオブジェクトに [Data output] タイプの 2 つのオブジェクトへの入力接続線と出力接続線がある場合、BPMN ファイルへのエクスポート中に [ioSpecification] 要素が [userTask] 要素に生成されます。
[dataInput] 要素は入力接続線に生成され、[dataOutput] 要素は出力接続線に生成されます。 各 ID は、「DATA_INPUT_」または「DATA_OUTPUT_」という文字列と、関連するデータ オブジェクトの GUID で構成されます。 この後ろに文字列「OF」が付加され、その後に [User task] タイプのオブジェクトの GUID が続きます。
イベントと同様に、[inputSet] および [outputSe] 要素には、データを参照する [dataInputRefs] または [dataOutputRefs] 要素が含まれます。
[dataInputAssociation] および [dataOutputAssociation] 要素は、[User task] タイプのオブジェクトの [dataInput] および [dataOutput] 要素を、プロセスの [dataOutput] 要素に接続します。