条件は、通過する制御フローのパスを決定します。
データ型
ERM 属性の [データ型] 属性によって、[出力として持つ] 接続線にどの演算子を使用できるかが決まります。この接続線は、ファンクションから ERM 属性へ伸びています。シミュレーションに関連するのは、[テキスト]、[浮動小数点数]、[整数]、および [論理値] データ型のみです。論理値は、「はい (1)」または「いいえ (0)」のいずれかを選択するデータ型です。
[出力として持つ] 接続線の演算子には、次の規則が適用されます。
割り当て (:=) はすべてのデータ型で使用できます。
加算 (+)、減算 (-) および乗算 (*) は、浮動小数点数および整数にのみ使用できます。
OR または XOR ルールに続き、対応する ERM 属性のオカレンス コピーに接続されているイベントの比較値は、ERM 属性のデータ型と適合している必要があります。たとえば、[テキスト] データ型を使用し、OR または XOR ルールに続くイベントで、テキストが ERM 属性で指定された値よりも大きい (>) かどうかを判断することは無意味です。1 つのファンクションで 2 つの条件 (ERM 属性) を比較に使用する場合、両方の [比較される] 接続線で [オペランドの位置] 属性を設定する必要があります。
ERM 属性を使用したモデル化
ERM 属性を使用して、プロセス フォルダーの進路を制御します。シミュレーションの実行時に取得された値が ERM 属性の事前に定義された値と比較されます。 これには、各パスのルールの直後にイベントが必要です。 ルールは以下の条件でアクティブになります。
[比較される] 接続線は、1 つの ERM 属性をイベントに接続するために使用します。
[比較演算子] イベント属性が指定されている必要があります。
ERM 属性のタイプによって、[比較値]、[比較値 (数値)]、または [比較値 (論理値)] のイベント属性が指定されている必要があります。
プロセス フォルダーの ERM 属性値と ERM 比較属性の値の比較結果は真になる必要があります。値は、適合するタイプに基づいて比較されます。数値は [比較値 (数値)] 比較属性と、論理値は [比較値 (論理値)] 比較属性と比較されます。ERM 属性の [データ型] 属性の入力値により、比較する 2 つの値が決定されます。
XOR ルールの場合、条件をモデル化するときに、一方のパスのみがアクティブになるよう、値範囲が重なっていないことを確認する必要があります。
これらの条件が満たされると、イベントがアクティブ化され、プロセス フォルダーが次の制御フロー オブジェクトに転送されます。 条件が満たされない場合、プロセス フォルダーはルールで待機します。
2 つの ERM 属性を使用したモデル化
プロセス フォルダーの進捗状況は、2 つの ERM 属性を使用して管理できます。シミュレーションの実行時に取得された値が 2 つの ERM 属性の事前に定義された値と比較されます。ERM 属性を確認する順番がプロセスで指定されている必要があります。 これには、各パスのルールの直後にイベントが必要です。 ルールは以下の条件でアクティブになります。
[比較される] 接続線により、2 つの ERM 属性がイベントにリンクされている必要があります。
両方の ERM 属性の [オペランドの位置] 属性に、異なる値が指定されている必要があります。
[比較演算子] イベント属性が指定されている必要があります。
演算子 ([比較演算子] イベント属性) を使用して 2 つの ERM 属性値を比較した結果が真である必要があります。オペランドの位置の値が小さい方の ERM 属性の値が演算子の左で使用され、大きい方の値が演算子の右で使用されます。
XOR ルールの場合、条件をモデル化するときに、一方のパスのみがアクティブになるよう、値範囲が重なっていないことを確認する必要があります。
これらの条件が満たされると、イベントがアクティブ化され、プロセス フォルダーが次の制御フロー オブジェクトに転送されます。 条件が満たされない場合、プロセス フォルダーはルールで待機します。