数式と関数

計算などのためにワークシートに関数を追加できます。ワークシート タイプのモデル、クエリの結果テーブル、またはアドホック分析のどれを編集しているかによって、使用できる数式が異なります。

AND

論理 AND 演算子です。

AND には 1 つ以上の引数が必要です。 単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

値 1

値 2

AND

FALSE

FALSE

FALSE

FALSE

TRUE

FALSE

TRUE

FALSE

FALSE

TRUE

TRUE

TRUE

=AND (TRUE;TRUE) は次の値を返します。

AND

=AND(A1>100;A2>100) は TRUE を返します。

AND

ARIS_ATTRIBUTE

属性を示します。

ARIS_ATTRIBUTE では、入力として属性の API 名が 1 つ必要であり、セル内の属性の名前を表示します。

次の式は、ARIS 属性 [名前] の名前を出力します。API 名を入力する必要があります。

=ARIS_ATTRIBUTE("AT_NAME")

ARIS_ATTRIBUTE

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ATTRIBUTE_VALUE

属性値を出力します。

ARIS_ATTRIBUTE_VALUE には、ARIS アイテムと属性を入力する必要があります。 単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式が、セル A2 に表示された ARIS アイテムの属性値と、セル B2 で指定されたその [名前] 属性を出力します。

=ARIS_ATTRIBUTE_VALUE(A2;B2)

=ARIS_ATTRIBUTE_VALUE(ARIS_ITEM("GUID");ARIS_ATTRIBUTE("属性の API 名"))

ARISATTRVALUE ファンクション

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM

ARIS アイテムを示します。

アイテムは、次のいずれかです。

  • ARIS モデル

  • ARIS オブジェクト

  • ARIS 接続線

ARIS_ITEM では、引数として 1 つの GUID を引用符で囲んで指定する必要があります。入力は次の形式で行います。

=ARIS_ITEM("GUID")

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式が ARIS アイテムの名前と関連付けられているシンボルを出力します。

接続線のセルが選択されているとします。この場合、式は、名前と接続線シンボルを出力します。

=ARIS_ITEM("ff14b3a1-438e-11e2-2aa2-e33baa0a29cc")

ARIS アイテム

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM_API_NAME

ARIS アイテムの API 名を返します。

アイテムは、次のいずれかです。

  • ARIS モデル

  • ARIS オブジェクト

  • ARIS 接続線

ARIS_ITEM_API_NAME は、引数として ARIS アイテムが必要です。

この例では、セル A1 にあるアイテムの API 名がセル B1 に出力されます。

=ARIS_ITEM_API_NAME(A1)

s_tc_item_api_name.gif

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM_DEF_SYMBOL

ARIS オブジェクトのデフォルト シンボルの名前を返します。

ARIS_ITEM_DEF_SYMBOL は、引数として ARIS アイテムが必要です。

この例では、セル A1 と A2 のアイテムのデフォルト シンボル名がセル B1 と B2 に表示されます。

=ARIS_ITEM_DEF_SYMBOL(A1)

=ARIS_ITEM_DEF_SYMBOL(A2)

ARIS_ITEM_DEF_SYMBOL

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM_GUID

ARIS アイテムの GUID を返します。

ARIS_ITEM_GUID は、入力として ARIS が必要です。これは、ARIS アイテムを含むセルになる場合と、ARIS アイテムを返す計算結果になる場合があります。

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式がセル A1 に表示されている ARIS アイテムの GUID を返します。

=ARIS_ITEM_GUID(A1)

ARIS-ITEM_GUID

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM_PATH

ARIS アイテムへのパスを返します。

ARIS_ITEM_PATH は、入力として ARIS アイテムが必要です。

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式がセル A1 の ARIS アイテムへのパスを返します。

=ARIS_ITEM_PATH(A1)

ARIS_ITEM_PATH

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM_TYPE

ARIS アイテムのタイプを返します。

ARIS_ITEM_TYPE は、入力として ARIS アイテムが必要です。

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式がセル A1 の ARIS アイテムのタイプを返します。

=ARIS_ITEM_TYPE(A1)

ARIS_ITEM_TYPE

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_ITEM_TYPE_NUM

ARIS アイテムのタイプ番号を返します。

ARIS_ITEM_TYPE_NUM は、入力として ARIS アイテムが必要です。

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式がセル A1 の ARIS アイテムのタイプ番号を返します。

ARIS_ITEM_TYPE_NUM=(A1)

ARIS_ITEM_TYPE_NUM

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

ARIS_LOCKED_BY_USER

ARIS アイテムがユーザーによってロックされているかどうかを示します。ユーザーは [ワークシート] モデルに表示されます。

アイテムは、次のいずれかです。

  • ARIS モデル

  • ARIS オブジェクト

ARIS_LOCKED_BY_USER は、引数としてモデルまたはオブジェクトのセル参照が必要です。入力は次の形式で行います。

=ARIS_LOCKED_BY_USER(セル参照)

[ワークシート] タイプのモデルでは、以下の式が、モデルまたはオブジェクトをロックしたユーザーの名前を出力します。オブジェクトのセルが選択されています。

=ARIS_LOCKED_BY_USER(A2)

ARIS_LOCKED_BY_USER

ARIS_WRITE_ATTRIBUTE_VALUE

オブジェクトの属性値を設定します。

ARIS_WRITE_ATTRIBUTE_VALUE は、ARIS アイテム、属性、属性が受け取る値の入力を必要とします。 単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

ワークシート タイプのモデルでは、以下の式がセル A1 に表示された ARIS アイテムの属性値と、セル B1 で [受容範囲] に指定された属性を設定します。

=ARIS_WRITE_ATTRIBUTE_VALUE(A1;B1;"受容範囲")

クエリまたはアドホック分析の結果テーブル用に、式で ARIS を QUERY または ANALYSIS に置き換えます。

SPECIFY_ARIS_ATTRIBUTE

AVERAGE

平均値を返します。

AVERAGE には 1 つ以上の引数が必要です。単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

AVERAGE(A1:A5) は、A1~A5 のセルに保存されている値の平均値を返します。

CHOOSE

インデックスに基づいて値を返します。

インデックスは、一覧内でのアイテムの位置を示します。たとえば、1,3,5,7,13 という値のリストがある場合、位置 3 にあるアイテムは値が 5 です。

CHOOSE には 2 つ以上の引数が必要です。最初の引数は、対応するアイテムを選択する値のインデックスを表します。

入力 : CHOOSE(アイテムの位置, アイテム1..アイテム2)

CHOOSE(1;2;4;6;8;19) は 2 を返します。

CHOOSE(3;2;4;6;8;19) は 6 を返します。

CONCATENATE

セミコロンで分割されている文字列を連結します。

CONCATENATE

COUNT

引数の数を計算します。単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

=COUNT(A1;12;5) は 3 を返します (3 つの引数が渡されているため)。

=COUNT(A1:A3;"Text") は 4 を返します (4 つの引数が渡されているため)。

=COUNT(A1:A5) は 5 を返します。

DATE

3 つの数値引数を日付に変換します。

引数は、「=DATE(年;月;日)」、つまり「=DATE(YYYY;MM;DD)」の書式で入力します。

=DATE(2012;12;5) は日付 2012.12.5 を返します。

DATE ファンクション

DAYS

2 つの日付の間の日数を返します。

日付は引数として直接入力できません。ただし、セルに入力されているか、「日付」型の値を返す式で計算される必要があります。引数は 2 つ必要です。

引数は、「=DAYS(日付;日付)」の書式で入力します。

=DAYS(A1;A2) は 22 日を返します。

日

IF

条件を確認し、その結果に応じて値を返します。

IF には 3 つの引数が必要です。入力は次の形式で行います。

IF(条件;条件が満たされた;条件が満たされなかった)

「=IF(A1>A2;1;0)」と入力すると、TRUE が返されます。

「=IF(A1>A2;TRUE;FALSE)」と入力すると、次のように返されます。

IF

「=IF(A1>10;"赤";IF(A1>5;"黄";IF(A1>2;"緑";"黒")))」と入力すると、次のように返されます。

IF

IS_CONNECTED_BY

ソース オブジェクトとターゲット オブジェクトが対応する接続線タイプを介して接続されている場合、指定した文字列を返します。

IS_CONNECTED_BY は、最低 1 つの ARIS ソース オブジェクト、ARIS ターゲット オブジェクト、接続線タイプの API 名、この関係が定義レベルで存在する場合に表示する文字列の入力を必要とします。 単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

次の式は、API 名「CT_ACTIV_1」を持つ接続線 [アクティブにする] でソース オブジェクトがターゲット オブジェクトに接続されている場合に、文字列「OK」を出力します。

=IS_CONNECTED_BY(A1;B1;"CT_ACTIV_1";"OK")

IS_CONNECTED_BY

MAX

引数一覧の中の最大値を返します。MAX には 1 つ以上の引数が必要です。単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

=MAX(A1;A4:A6) は 123 を返します。

MAX

MIN

引数一覧の中の最小値を返します。MIN には 1 つ以上の引数が必要です。単一引数またはスコープ引数、あるいはその両方を使用できます。

=MIN(A1;A4:A6) は 7 を返します。

MIN

NETWORKDAYS

2 つの日付の間の作業日数を返します。

NETWORKDAYS は 2 つの引数を必要とし、土曜日と日曜日は休日とみなした作業日を返します。

WORKDAYS

NOT

論理反転です。

NOT は、真または偽の引数を必要とします。

NOT(TRUE) と NOT(1) は FALSE を返し、NOT(FALSE) と NOT(0) は TRUE を返します。

NOT(TRUE)

NOT(TRUE)

NOT(FALSE)

NOT(FALSE)

NOW

現在の時刻を返します。

NOW には引数は不要です。

入力は次の形式で行います。

=NOW()

NOW() 関数は、テーブルで計算が実行されるたびに時刻を更新します。

OR

論理 OR 演算子です。

OR には 1 つ以上の引数が必要です。

値 1

値 2

OR

FALSE

FALSE

FALSE

FALSE

TRUE

TRUE

TRUE

FALSE

TRUE

TRUE

TRUE

TRUE

SQRT

数値の平方根を返します。

SQRT には 1 つの引数が必要です。

=SQRT(4) は 2 を返します。

STANDARDIZE

100 % に正規化します。

STANDARDIZE は、3 つの引数を必要とし、最小値と最大値の間の値を正規化します。計算は、次のように行われます。

最初の引数は、次に続く 2 つの値の差異の値を表し、100 % に対して正規化されます。

(値 - 最小値) / (最大値 - 最小値)

STANDARDIZE は、条件付き書式を持つセルが最大値に達したときにセルを色で強調表示する場合に主に使用します。セルにまったく色を付けない場合、部分的に色を付ける場合、完全に色を付ける場合を指定できます。

STANDARDIZE(2;0;10) は (2-0)/(10-0) となり、結果は 0.2 になります。

STANDARDIZE(7;3;10) は (7-3)/(10-3) となり、結果は 0.571 になります。

SUM

引数の値の合計値を返します。

SUM には 1 つ以上の引数が必要です。

=SUM(2;3) は 5 を返します。

SWITCH

条件を確認し、定義されている条件に応じた処理が実行されます。

SWITCH には、条件と、条件を満たしている場合に表示する値と、満たしている条件がなかった場合に表示するデフォルト値の 3 つ以上の引数が必要です。

IF 式で条件をリンクすることも可能です。ただし、この場合、式が長くなります。

=SWITCH(A1>10;"赤";A1>5;"黄";A1>2;"緑";"黒")

SWITCH

IF を使用した場合の式は次のようになります。

=IF(A1>10;"赤";IF(A1>5;"黄";IF(A1>2;"緑";"黒")))

TIME

時間を返します。

TIME には 3 つの引数が必要です。

入力は次の形式で行います。

=TIME(時間;分;秒)

=TIME(2;23;59) は 2:23:59 を返します。

TIME

「=TIME(25;23;59)」と入力すると「1:23:59」が返されます。

「=TIME(2;23;61)」と入力すると「02:24:01」が返されます。

TODAY

当日の日付を返します。

TODAY には引数は不要です。

入力は次の形式で行います。

=TODAY()

TODAY() 関数は、ワークシートで計算が実行されるたびに日付を更新します。

XOR

論理 XOR 演算子です。

XOR には 1 つ以上の引数が必要です。

A1

A2

XOR

FALSE

FALSE

FALSE

FALSE

TRUE

TRUE

TRUE

FALSE

TRUE

TRUE

TRUE

FALSE