オブジェクトのコンソリデーションを行ったときの動作

コンソリデーションは、複数のオブジェクトを定義レベルで 1 つのオブジェクト、すなわちマスター オブジェクトに統合し、データベース アイテムの数を減らします。この処理では、メソッドにおいて不整合が生じないやり方で、ほかのオブジェクト、モデルなどに対する個々のオブジェクト関係すべてをマスター オブジェクトのオブジェクト定義に統合します。

オブジェクトのコンソリデーションを実行すると次のような効果があります。

属性

重複しているオブジェクトの属性がマスタ オブジェクトで設定されていない場合、マスタ オブジェクトに転送するか指定できます。

属性値は、重複しているオブジェクトで一意の場合にのみ、重複しているオブジェクトからマスター オブジェクトに転送されます。つまり、2 つの異なる値が 2 つの重複しているオブジェクトの属性に設定されている場合、その値はいずれもマスタ オブジェクトには適用されず、属性はマスタ オブジェクトで設定されません。

関係

重複しているオブジェクトの関係はマスター オブジェクトに追加されます。また、多重関係のコンソリデーションをマスター オブジェクトの関係に対して実行するかを指定できます。メソッドによって多重関係が許可されていない場合は、常にコンソリデーションが行われます。

同一タイプの複数の関係 (多重関係) をサポートするオブジェクト タイプの詳細については、ARIS のインストール媒体にある『ARIS メソッド マニュアル - テーブル』を参照してください。

アサインメント関係

重複しているオブジェクトのアサインメント関係はマスター オブジェクトに追加されます。

ある特定のオブジェクト タイプで可能なアサインメントの種類および数については、『ARIS メソッド マニュアル』を参照してください。

重複しているオブジェクトのアサインメントをマスタ オブジェクトに追加することがメソッドで許可されていない場合、重複するオブジェクトの定義の処理に対して [コンソリデーション実行後に削除する] チェック ボックスをオンにすると、アサインメント関係も削除されます。

関連項目

オブジェクトのコンソリデーション