ランナブルの追加

eventsubscriber ランナブルは、Matomo が稼働するマシンに配置される追加コンポーネントです。基本的に、インストールに 2 つのランナブル (eventsubscriber ランナブル自体と、コンポーネント間の通信に必要な cdf (クラウド デカップリング フレームワーク) ランナブル) を追加する必要があります。CDF は、サービスへの同期アクセスを分離するのに使用できるキューです。

この手順では、ARIS インストールに cdf ランナブルを追加し、Matomo サーバーに eventsubscriber ランナブルを追加することを想定しています。

必要条件

  1. ARIS Server 上の ACC を起動します。

    ACC は ARIS インストールを管理および設定するためのコマンドライン ツールです。すべてのノードの ARIS エージェントと通信します。

    Windows オペレーティング システムで ACC を起動するには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[ARIS]、[管理]、[ARIS 10.0 Cloud Controller] の順にクリックします。エージェント ユーザーの資格情報を変更した場合は、ユーザー名またはパスワード、あるいはその両方を入力する必要があります。

    Linux オペレーティング システムでは、代わりに acc10.sh シェル スクリプトを実行して、ACC を起動します。Linux オペレーティング システムによっては、aris10-acc-<数値> rpm ファイルをコピーおよびインストールした場合に ACC を使用できます。

    コマンドの使用に関する情報を得るには、「help」または「help <コマンド>」を入力します。

  2. エージェント ユーザーのパスワードを入力します。
  3. ARIS エージェントでランナブルのダウンロードにリモート リポジトリを使用するようにします。
  4. セットアップを使用して ARIS サーバーをインストールした場合は、ARIS エージェントはローカル リポジトリのみからランナブルを取得するように設定されています。これを変更するには、次のコマンドを実行します。

    set local.repository.only=false

    ARIS エージェントは提供されたリモート リポジトリを使用するようになります。

  5. CDF ランナブルを追加するには、次のコマンドを実行します。

    例:

    configure cdf_m cdf_m

    ほとんどのランナブルと違い、サイズの選択 (m または l) は CDF ランナブルには関係ありません。

    CDF ランナブルを追加すると、このインストールは更新セットアップで更新できなくなります。セットアップでは、このインストールが改ざんされたと認識されるためです。インストールで手動で更新する (『ARIS Update Cookbook』を参照)することも、ACC の deconfigure コマンドでランナブルを削除してから (ACC ヘルプを参照)、更新セットアップを実行して、新しいバージョンの CDF ランナブルを再び追加および設定することもできます。

  6. すべての adb ランナブル インスタンスとすべての copernicus ランナブル インスタンスで使用追跡を有効にします。入力例:

    reconfigure abs_m JAVA-Dcom.softwareag.copernicus.tracking.enabled=true

    reconfigure copernicus_m JAVA-Dcom.softwareag.copernicus.tracking.enabled=true

  7. Matomo がインストールされているマシンに ARIS エージェントをインストールします。ARIS エージェント セットアップは DVD にあります。

    これは、このマシンで ACC を使用できるようにします。

  8. eventsubscriber ランナブルを Matomo サーバーに追加するには、ACC を起動して、次のコマンドを実行します。

    例:

    configure eventsubscriber_m eventsubscriber_m

  9. zookeeper.connect.string を再設定して、ZooKeeper インスタンスのあるすべてのインスタンスを次の例のようにポイントします。

    reconfigure eventsubscriber_m zookeeper.connect.string="arisapp33srv.eur.com:14281,arisapp45srv.eur.com:14281,<host>:<port>, ..."

    eventsubscriber ランナブルは http://localhost:80/ を使用して Matomo にアクセスします。このデフォルトでは不十分な場合は、次の例のように、piwik.server.host、piwik.server.port、piwik.server.path を適切に再設定します。

    reconfigure eventsubscriber_m piwik.server.host="arisapp44srv.eur.com" piwik.server.port=8080 piwik.server.path="piwik"

  10. 次の例のように、Matomo にある ARIS Connect Web サイトの ID に対して piwik.site.id を再設定します (「Matomo インストールから保存されるパラメーター」を参照) 。

    reconfigure eventsubscriber_m piwik.site.id=1

  11. 次の例のように、Matomo で作成された tenant、resource-path、resource-type のカスタム次元の ID に対して、piwik.visit.tenant.dimension.id、piwik.visit.action.resource.path.dimension.id、piwik.visit.action.resource.type.dimension.id を再設定します。

    reconfigure eventsubscriber_m piwik.visit.tenant.dimension.id=1 piwik.visit.action.resource.path.dimension.id=2 piwik.visit.action.resource.type.dimension.id=3

  12. piwik.authentication.token を再設定し、ARIS Connect Web サイトの表示権限を持つ適切な Matomo ユーザーの承認トークンを設定します (「Matomo インストールから保存されるパラメーター」を参照)。次の例のように、ACC で [?=] 再設定演算子を使用してプロパティの値をマスクすることをお勧めします。

    reconfigure eventsubscriber_m piwik.authentication.token?="f722a764407aef36bf212c6665e53500"

  13. この変更を有効にするには、eventsubscriber ランナブルを停止して再開する必要があります。

ランナブルが使用できます。実行中であることを確認します。

ARIS で Matomo レポートを使用するには、適切なレポート パラメーターを指定する必要があります