スコープされていないブランチをスコープされたブランチに変換する

スコープされていない SAP ソリューションのブランチ (デフォルト スコープ) がダウンロードされていて、その同期プロジェクトをスコープされたブランチに変換する場合は、以下の手順を実行します。

  1. 必要なスコープに追加ブランチ設定を作成します。
  2. スコープされたブランチを、スコープされていない内容がある同じ ARIS データベースに転送します。業務プロセスと PSL ノードがダウンロードされた後に、ダウンロードをキャンセルします。
  3. ルート ノード ファンクション以外のダウンロードされた内容を削除します。
  4. [同期プロジェクト] 属性 (AT_SOLAR_ORIGIN) を調整します。この属性は [SAP ソリューション マネージャ属性] 属性タイプ グループにあります。
    1. 両方のルート ノード ファンクションを選択します。スコープされたブランチ (元) の 1 つとスコープされていないブランチ (新規) の 1 つを選択します。
    2. <F8> キーを押します。[属性] ダイアログ ボックスが開きます。
    3. ツリーの [SAP ソリューション属性] フォルダーを選択します。
    4. テーブルの [同期プロジェクト] 属性値を任意のテキスト エディターのファイルにコピーします。

      例:

      スコープされていないファンクションの値 (例: SM72_PROJECT_SYNC:051MZ7Q57jQfur5CU3eUcG) は

      スコープされたファンクションの値の一部です (例: SM72_PROJECT_SYNC:051MZ7Q57jQfur5CU3eUcG:051MZ7Q57kUPry4lqEr0AG)。

      最初の部分でブランチ自体を認識します。次の部分 (例: :051MZ7Q57kUPry4lqEr0AG) でブランチのスコープをマークします。

    5. [同期プロジェクト] 属性値を置き換えます
  5. スコープされていないブランチのルート ノード (元) をスコープされたブランチの新規ノードに置き換えます。
    1. 元のルート ノードに割り当てられたモデルを、スコープされたブランチの新しいノードに割り当てます。
    2. 割り当てられたモデルに新しいルート ノードの非表示オカレンスが含まれているかどうか確認します。これは、割り当てのプロセス中に自動的に追加されている場合があります。その場合、ルート ノード ファンクションのオカレンスを削除します。
    3. 新規ルート ノードを選択し、<F8> キーを押します。[属性] ダイアログ ボックスが開きます。
    4. ツリーの [SAP ソリューション属性] フォルダーを選択します。
    5. [SAP ID] 属性値をコピーします。
    6. 新しく割り当てられたモデルを選択し、<F8> キーを押します。[属性] ダイアログ ボックスが開きます。
    7. ツリーの [SAP ソリューション属性] フォルダーを選択します。
    8. 新規ルート ノードからコピーされた SAP ID 値を、各割り当てモデルの SAP ID に貼り付けます。
    9. 元のルート ノードを削除します。これは、スコープされていないブランチのルート ノードです。
  6. ARIS データベースのスコープされたブランチをクリーンアップします。そうしないと、SAP® 同期がエラーになります。これは、[フォルダー] SAP ファンクション タイプの剰余 SAP ファンクションによって起こります。これらのファンクションはスコープに関連しなくなっています。

    この作業は、データベースからスコープ対象外のグループを手作業で削除すればできます。削除されたグループには、実行可能プログラムや文書、ロールなどの参照される割り当て定義は含まれていないはずです。

    データベースを自動的にクリーンアップするには、[データを ARIS へ転送する] ブランチ オプションを使用して、スコープされたブランチに対して SAP® 同期を開始します。そして、[要素の削除] ダイアログ ボックスの [構造要素の削除] チェック ボックスをオンにします。これで、オブジェクト定義やグループはデータベースから削除されませんが、ARIS 同期プロジェクトから [フォルダー] SAP ファンクション タイプのスコープ対象外のファンクションのオカレンスは削除されます。

ARIS の同期プロジェクトは、SAP ソリューション マネージャで選択されているスコープに関連します。

スコープされた設定を追加のスコープされた設定に変換する場合は、同じ方法で進めます。スコープによっては、新規アイテムを ARIS データベースに転送する必要がある場合があります。