サーバー管理者は ARIS システムのサーバーとテナントを管理し、システムの技術的な面に責任を持ちます。
技術管理者
通常、サーバー技術管理者は、IT ランドスケープにおける物理サーバー (データベース サーバーや Web サーバーなど) を管理します。また、サイト管理者のロールを持つことにより、その他のタスクを実行することもできます。これには、さまざまな異なる管理者ロールの権限が必要です。あるいは、データベースのシステム ユーザー (システム ユーザーについて, システム ユーザーについて)のパスワードを入力することもできます。
[ARIS 管理] の ARIS 管理者
ユーザー「superuser」は自動的に作成されます。デフォルトでは、このユーザーには、「ユーザー管理」、「ライセンス管理」、および「設定管理者」利用権限が割り当てられます。このユーザーは、ほかのユーザーに対して、この利用権限を有効にすることもできます。「superuser」タイプのユーザーは、ライセンスで許可されているユーザー数にはカウントされません。「superuser」はシステム管理を担当しますが、ライセンスの制限のため ARIS を使用することはできません。デフォルト パスワードは「superuser」です。 不正なアクセスを防止するために、デフォルト パスワードを変更する必要があります。 「superuser」は削除できない唯一のユーザーなので、そのパスワードはとても重要です。 ユーザー名以外のすべてのユーザー データを変更できます。
すべての ARIS 製品に関して、ユーザーおよび権限は、[ARIS 管理] で中央管理されます。ロール依存のデータ アクセスは、ARIS Architect の [管理] タブでデータベースごとに割り当てられた権限とフィルターにより管理されます。
[ARIS] の [管理] をクリックします。
[ARIS 管理]には管理用のコマンドライン ツールも用意されています。
ARIS には、管理操作の実行に使用できるコマンドライン ツールのセットが用意されています。
少なくとも 2 つのテナント (「デフォルト」テナントと「マスター」テナント) が必ずあります。ほとんどのコマンドライン操作には、ユーザーの認証が必要です。提供されたユーザーは、必要な操作を実行するのに十分な権限が必要です。たとえば、テナントの作成、読み取り、更新または削除を実行できるのは、「マスター」テナントの管理者のみです。
Windows® オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/server/bin/work/word_umcadmin_<s、m、または l のインストール サイズ>/tools/bin
および
Linux オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/cloudagent/bin/work/word_umcadmin_<s、m、または l のインストール サイズ>/tools/bin
以下のコマンド ライン ツールが用意されています。
パラメーターとコマンドの詳細については、ツール名の後に「/?」または「-?」を続けて入力してください (例: y-datadump.bat -?)。
Unix オペレーティング システムの場合は、以下のツールを使用してください。
ARIS サーバー管理
ARIS Server 管理者は、以下のさまざまなツールを使用して、システムを監視し、ARIS Server とテナント データを管理します。
物理リソースの監視は、ARIS を適切に稼働させるために重要です。ACC インターフェイスまたは ACC コマンドを使用して、システムを監視できます。
ARIS Server または ARIS 管理ツールをインストールしていれば、ARIS サーバー管理のコマンド ライン ツールが使用できます。
ARIS Server をインストールしている場合は、<ARIS インストール パス>\server\bin\work\work_abs_<s、m 、または l>\tools\arisadm に移動し、バッチ ファイルを実行します。
aris10adm-<数値>-1.x86_64 ファイルがインストールされている Linux オペレーティング システムでは ARIS サーバー管理 (arisadm.sh) を使用できます (『ARIS Server Installation - Linux』を参照)。
どのクライアント コンピューターからでも ARIS サーバー管理を実行して、サーバー上のデータベースにアクセスできます。
構文: server <サーバー名>:<ポート番号> <テナント> <ユーザー名> <パスワード>
例: server arissrv:1080 default system manager
ARIS サーバー管理がサーバーに接続されます。
コマンドの使用に関する情報を得るには、「help」または「help <コマンド>」を入力します。
テナント設定のバックアップや復元、テナントの ARIS データベースの管理などに、[ARIS サーバー管理] コンソール アプリケーションを使用します。各コマンドは、コマンド ライン パラメーターとして転送されます。このプログラムでは、各コマンドが異常なく実行されたかどうか、また実行されたコマンドによってどのような効果がもたらされたかに関する情報が提供されます。
ARIS サーバー管理は、ARIS クライアントがインストールされているすべてのコンピューターからインタラクティブ モードまたはコマンドライン モードで起動できます。コマンドライン モードでは、プロンプトによるメッセージは表示されないためアクションを自動的に実行できます。各テナントの [ARIS 管理] で「データベース管理者」以上の利用権限を持つシステム ユーザーとしてログオンすれば、このテナントのデータベースすべてを管理できます。
[スタート] の [プログラム] から、[ARIS]、[管理]、[ARIS サーバー管理 10.0] の順にクリックして、インタラクティブ モードを開始します。
コマンドライン モードは、<ARIS インストール ディレクトリ>\tools\ArisAdm ディレクトリからコマンド プロンプトを開いて開始します。
コマンドライン モードの構文には、次のコマンドとオプションを使用できます。
<_arisadm><バージョン> [<オプション>] <コマンド> [<コマンド引数 1>]
インタラクティブ モードの場合は、次の構文を使用します。
<コマンド> [<コマンド引数 1>]
オプション |
説明 |
---|---|
-s <server[:<ポート>]> |
コマンドを実行するサーバーです。 |
-u <ユーザー> <パスワード> |
必要な権限を持つシステム ユーザーのユーザー名とパスワードです。 |
-l <ファイル名> |
指定したログ ファイルに、すべてのプログラム操作を記録するようにします。ファイルには、実行された操作、実行された日時、および結果が示されます。 |
-cf <コマンド ファイル> |
実行可能なコマンドを含むコマンド ファイルを開始します。 |
-sc <スキーマ コンテキスト> |
スキーマが使用するコンテキストです。デフォルトとして、ARIS が設定されています。 |
-t <テナント> |
コマンドを実行する対象のテナントです。デフォルトは [テナントなし] です。 |
-ssl |
SSL 接続が使用されます。 |
角括弧 ([]) で囲まれたコマンド部分はオプションです。必要に応じて使用できます。
コマンド |
説明と構文 |
backup |
データベース <dbname> を adb ファイルとして、ディレクトリ <archivedir> に保存します。 -c オプションを使用してバックアップが開始された場合、マージ処理や XML インポートなどの進行中の操作がすべて完了してから、データベースのバックアップ ファイルへの保存が始まります。 構文 backup <dbname>|-c |all <archivedir> [-p <暗号化のパスワード>] [<alternatename>] |
backupasn |
指定した変更リスト番号 <asn> に対応する状態をバージョン管理されたデータベース <dbname> から抽出して、ディレクトリ <archivedir> の ADB ファイルにインポートします。状態には、変更リスト番号 <asn> または head のいずれかを選択できます。「head」はバージョンが付けられた最新の状態を表します。 構文 backupasn <dbname>|all <archivedir> <asn>|head [-p <password for encryption>] [<alternatename>] |
backupsystemdb |
フィルター、モデル テンプレート、スクリプトなどのデータを含む中央システム データベースを、ディレクトリ <archivedir> の ADB ファイルに保存します。 構文 backupsystemdb <archivedir> [<alternatename>] |
backupunversioned |
バージョン管理されている <dbname> データベースを、バージョン管理されていない ADB ファイルとして <archivedir> ディレクトリに保存します。 構文 backupunversioned <dbname> <archivedir> |
copy |
<fromdbname> から <todbname> へデータベースをコピーします。 構文 copy <fromdbname> <todbname> |
createdb |
<dbname> という名前の新しい ARIS データベースを作成します。 構文 createdb <dbname> [versioned] |
delete |
データベース <dbname> を削除します。force オプションを使用すると、ユーザーがログオンしている場合でもデータベースは削除されます。 構文 delete <dbname>|all [force] |
dropversion |
バージョン <new min version> までのデータベース <dbname> のすべてのバージョンを削除します。 構文 dropversions <dbname> <new min version> |
encrypt |
パスワード <password> を使用するために、バッチ ファイルに暗号化します。 構文 encrypt <password> |
exit |
インタラクティブ モードを終了します。 |
exportscript |
識別子 <scriptid> を持つ <MACRO|REPORT|REPORTTEMPLATE|SEMCHECK|PROFILE> タイプのスクリプトを、<exportdirectory> エクスポート ディレクトリにエクスポートします。 構文 <MACRO|REPORT|REPORTTEMPLATE|SEMCHECK|PROFILE> <scriptid> <exportdirectory> |
help |
help は、構文の説明と使用できるパラメーターを含むすべてのコマンドの概要を表示します。help <command> は、指定したコマンドのヘルプを表示します。 構文 help [<command>] |
importfilter |
メソッド ファイル <importfile> をインポートします。 構文 importfilter <importfile> |
importscript |
<MACRO|REPORT|REPORTTEMPLATE|SEMCHECK|PROFILE> タイプの <importfile> スクリプトを指定したカテゴリ <categoryname> にインポートします。 構文 importscript <MACRO|REPORT|REPORTTEMPLATE|SEMCHECK|PROFILE> <importfile> <categoryname> |
indexstate |
内部クラウド検索データ インデックスのステータスを表示します。 構文 indexstate <データベース名> |
interactive |
プログラムをインタラクティブ モードで起動します。 |
kill |
現在のテナントの接続 <sessionid> を閉じます。 構文 kill <sessionid>|all |
killtask |
完了不可能なレポートなどのインスタンス <instanceid> の該当のサーバー アクティビティ <taskid> を終了します。 構文 killtask <instance id> <task id> [force] <instanceid> と <taskid> 識別子を取得するには、monitor コマンドを使用します。 |
list |
テナントに登録されているデータベースをすべて一覧します。デフォルトでは、現在設定されているスキーマ コンテキストのデータベースのみが一覧表示されます。all オプションを使用すると、(たとえば BO データベースを含める) すべてのデータベースが一覧表示されます。 構文 list [all] |
lockdb |
名前が <dbname> のデータベース、またはすべてのデータベースをロックします。ユーザーはログオンできなくなります。 構文 lockdb <dbname>|all |
maintain |
指定した ARIS データベース、またはすべての ARIS データベースの検索インデックス (Cloud Search) の再生成が開始されます。このコマンドの実行は非常に時間がかかる可能性があります。エラーが発生した場合または保守時間枠内に計画している場合のみ実行することを推奨します。 構文 maintain <dbname>|all |
migrate |
ARIS 7.1 または 7.2 データベース <dbname> を ADB ファイル <archive> から移行、またはディレクトリ <archivedir> からすべての ADB ファイルを移行します。各データベースを移行するには、system システム ユーザーのパスワードが必要です。複数のデータベースを移行するには、すべてのデータベースのパスワードをコマンドライン モードで提供する必要があります。 構文 migrate [<archive>|<archivedir>]|<systempassword> |
monitor |
バックアップや XML エクスポートなど、すべての処理中のテナント アクティビティが表示されます。 |
rename |
<olddbname> から <newdbname> にデータベースの名前を変更します。force オプションを使用すると、ユーザーがそのときログオンしている場合でもデータベースの名前は変更されます。 構文 rename <olddbname> <newdbname> [force] |
reorg |
モデルにオカレンスがないすべてのオブジェクトと接続線定義を削除して、<dbname> データベースまたはすべてのデータベースを意味的に整理します。 使用可能なオプション:
構文 <dbname>|all [オプション] |
restore |
<archive> ADB ファイルからデータベース <dbname> を復元します。または、ディレクトリからすべての ADB/BDB ファイルを復元します。 構文 restore <archive>|<archivedir> [<dbname>] [-p <暗号化のパスワード>] [-b <バケット ID>] |
restoresystemdb |
フィルター、モデル テンプレート、スクリプトなどのデータを含む中央システム データベースをシステム データベース バックアップ ファイル (ADB) <archive> ファイルから復元します。 更新セットアップをインストールした後に、提供されたシステム データベース (ARIS_DVD\Content\SystemDB\*.adb) に基づいた各運用テナントのシステム設定 (フィルター、テンプレート、スクリプト) を更新します。作成したすべての内容は保持されます。 構文 updatesystemdb <archive> このコマンドは複数のテナントに対して同時に実行できます。 構文 restoresystemdb <archive> |
restoreunversioned |
バージョンが管理されないデータベース <dbname> を、バージョン管理されているデータベースの ADB ファイル <archive> から生成します。また、ディレクトリの複数の ADB/BDB ファイルに基づいてデータベースを復元します。 構文 restoreunversioned <archive>|<archivedir> [<dbname>] [-p <password for decryption>] |
restoreversioned |
バージョン管理されていないデータベースの ADB ファイル <archive> から、バージョン管理可能な <dbname> データベースを作成します。また、ディレクトリの複数の ADB/BDB ファイルに基づいてデータベースを復元します。-no_baseline オプションを指定すると、アーカイブに初期バージョンは作成されません。 構文 restoreversioned <archive>|<archivedir> [<dbname>] [-p <password for decryption>] [-no_baseline] |
schemacontext |
現在のテナントのスキーマ コンテキストを変更します。その結果、ARIS Optimizer データベースを保存できます。使用できる値は、aris と bo です。 構文 schemacontext <new schema context> |
server |
現在の ARIS Server を変更します。 構文 server <server[:<port>]> <tenant> <user> [<password>] [-ssl] |
sessions |
現在のテナントのすべてのデータベース接続を表示します。 構文 sessions [byuser|bydatabase] |
set |
テナント設定を表示または変更します。パラメーターが設定されていない場合は、すべての設定が表示されます。<key> のみを入力すると、すべての設定は削除されます。<key> が <value> とあわせて入力されると、設定がそれに従って変更されます。 構文 set [<key>] [<value>] |
setindexbucket |
データベースに バケット ID を指定します。 構文 setindexbucket <dbname> <バケット ID> |
setindexrank |
データベース <dbname> に初期インデックス ランクを設定します。クラウド検索の起動中に、ランク <rank> の値が大きいインデックスから先に開始されます。ランクは「5」などの数値です。 構文 setindexrank <dbname> <rank> |
statistic |
すべてのデータベース オブジェクトの数が返ります。 構文 statistic <dbname>|all |
threaddump |
インスタンス <インスタンス ID> でスレッド ダンプをトリガーします。インスタンス ID は、「abs <s、m、または l>」または「report <s、m、または l>」などのランナブル、あるいは「abs」または「report」などのランナブル タイプを参照できます。 スレッド ダンプは、threaddump.log ファイルに書き込まれます。 構文 threaddump <instanceID> |
unlockdb |
名前が <dbname> のデータベース、またはすべてのデータベースのロックを解除します。 構文 unlockdb <dbname>|all |
updatesystemdb |
更新セットアップをインストールした後に、提供されたシステム データベース (ARIS_DVD\Content\SystemDB\*.adb) に基づいた各運用テナントのシステム設定 (フィルター、テンプレート、スクリプト) を更新します。作成したすべての内容は保持されます。 構文 updatesystemdb <archive> このコマンドは複数のテナントに対して同時に実行できます。 |
userwipeout |
1 つまたはすべてのデータベースから 1 人または複数の削除済みユーザーのユーザー識別を削除します。[Last modifier] (最終変更者) 属性、[作成者] 属性、変更リストの説明にあるユーザー名に [不明] が設定されます。 構文 userwipeout <dbname>|all [<user>][,<user>] |
version |
プログラムのバージョンおよび使用しているライブラリを表示します。 |
次の例では、データベース内にオカレンスを持たないすべてのオブジェクトと接続線が削除され、データベースが整理されます。
警告
オブジェクト ライブラリを使用している場合は、各オブジェクト定義のオカレンスが少なくとも 1 つの概要モデルにある状態でのみデータベースを整理してください。 あとで使用する目的で作成されたがまだモデルに存在していない要素があると、その要素はコンソリデーション中に削除されてしまいます。
構文
server <サーバー名>[:<ポート番号>] <テナント> <ユーザー名>
括弧に囲まれているコマンド部分はオプションです。必要な場合に使用できます。
例
server arissrv.eur.ag:80 default system
パスワードがリクエストされました。
reorg "United Motor Group"
データベースが整理されました。削除されたアイテムが一覧されます。
構文
arisadm<バージョン> -s <サーバー名> -t <テナント> -u <ユーザー名> <パスワード> reorg <データベース名>
例
arisadm.bat -s arissrv.eur.ag -t default -u system manager reorg "United Motor Group"
データベースが整理されました。削除されたアイテムが一覧されます。
ARIS サーバー管理コマンドの情報を取得するには、「help」または「help <コマンド>」と入力します。
ARIS Cloud Controller (ACC) コマンドライン ツール
ACC は ARIS インストールを管理および設定するためのコマンドライン ツールです。すべてのノードの ARIS エージェントと通信します。 複数のモードで使用できます。
ARIS Cloud Controller は、複数のモードで使用できます。
Windows オペレーティング システムで ACC を起動するには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[ARIS]、[管理]、[ARIS 10.0 Cloud Controller] の順にクリックします。エージェント ユーザーの資格情報を変更した場合は、ユーザー名またはパスワード、あるいはその両方を入力する必要があります。
Linux オペレーティング システムでは、代わりに acc10.sh シェル スクリプトを実行して、ACC を起動します。Linux オペレーティング システムによっては、aris10-acc-<数値> rpm ファイルをコピーおよびインストールした場合に ACC を使用できます。
ARIS Server をインストールすると、2 つのテナントを使用できます。
インフラストラクチャ マスター テナントは、管理ユーザーとその他のすべてのテナントを管理します。
デフォルト テナントは、運用用途に使用できます。データベース、ユーザー、設定、または ARIS メソッドの異なるセットを提供するために追加の運用テナントが必要な場合は、簡単に作成できます。追加テナントは、ARIS ライセンスの新規セットが必要です。ライセンスはすべてのテナントで一意である必要があります。
外部データベース管理システムを使用して ARIS Server をインストールした場合は、追加作成されたすべてのテナントも同様に使用できます。 ARIS 9.8.7 以降からデータを移行するために追加テナントを ARIS10.0 に作成する場合は、必ず ARIS の両方のバージョンで同じ名前を使用してください。
管理者は、次のようにさまざまな方法でテナントを管理できます。
すべてのテナントに関してユーザーとライセンスを確実に管理してください。
ARIS 文書格納には、管理操作の実行に使用できるコマンドライン ツールのセットが用意されています。
Windows® オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/server/bin/work/work_adsadmin_<s、m、または l などのインストール サイズ>/tools/bin
および
Linux オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/cloudagent/bin/work/work_adsadmin_<s、m、または l などのインストール サイズ>/tools/bin
Windows オペレーティング システムには y-admintool.bat を、Unix オペレーティング システムには y-admintool.sh を使用してください。
全般用途
オプション |
説明 |
---|---|
-?、-h、--help |
ヘルプを表示します。デフォルト: false |
-s、--server |
ARIS 文書格納の URL |
-t、--tenant |
テナントの ID。デフォルト値は「default」です。 |
-umc、--umcserver |
ユーザー管理の URL |
コマンド |
説明 |
パラメーター |
---|---|---|
adjustTimestamps |
文書とフォルダーを作成または更新する際に設定されるタイム スタンプを変更します。 テナントのすべての文書とフォルダーのタイム スタンプが変更されます。 使用: adjustTimestamps [options] |
--password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 * -offset 分単位で増 (+) 減 (-) させるオフセットです (例: "-210")。デフォルト値は "0" です。 |
anonymize |
文書とフォルダーのユーザー情報を匿名化します 使用: anonymize [options]
これは GDPR 準拠です。 EU 一般データ保護規則 (General Data Protection R、GDPR) は欧州連合内の個人データを保護します。また、EU 外への個人データの持ち出しも規制します。GDPR は欧州議会、欧州連合理事会、欧州委員会による規制です。 |
--password (-p) <パスワード> 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「manager」です。 デフォルトでは、ARIS 文書格納にアクセス権は定義されていません。すべてのユーザーは、ルート フォルダーを含むすべてのフォルダーと文書にアクセスできます。ARIS 文書格納の各フォルダーへのアクセスを制限して、すべての ARIS 文書格納ユーザーがすべてのフォルダーとその内容にアクセスすることがないようにできます。 注意: ユーザー一覧またはフォルダーのアクセス権を持つユーザー グループから 1 人のユーザーのみを削除してからフォルダー データを匿名化すると、フォルダー データに関連するすべてのアクションが匿名化されます。つまり、匿名化は削除されたユーザーのデータに影響を与えるだけではありません。 ユーザーを削除する前に、ユーザー管理のユーザーの詳細から特定のユーザーのユーザー ID を取得してください。 * -n、--name ユーザーまたはユーザー グループの名前 * -type、--type ユーザーまたはユーザー グループのタイプ -u、--user ユーザー名 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「system」です。 ユーザー名は anonymous の文字列で置き換えられます。 |
bulkimport |
指定されたディレクトリのすべてのファイルとフォルダーを、ARIS 文書格納にインポートします。ソースのフォルダー構造は維持されます。 使用: bulkimport [options] また、レポートを使用して大きなデータセットを ARIS 文書格納にインポートすることもできます。そのためには、Software AG の営業担当までご連絡ください。
|
-a、--attributes すべてのアップロードされた文書にメタデータを作成します (例: "description:initial upload for migration step|labels:big data,external,draft|source:sharepoint")。 この例は、[説明] 属性の指定方法と、デフォルトで必要な属性がない場合にカスタム属性が作成されることを示します (タイトル、説明、タグ、所有者)。「|」(縦線) は、値を区切るのに使用されます。ただし、値には使用できません。 --password (-p) <パスワード> 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「manager」です。 --repository (-r) <リポジトリ名> デフォルト リポジトリは、ARIS 文書格納または ARIS Connect のリポジトリ ビューで使用されるポータル リポジトリです。デフォルト値は portal です。 デフォルト リポジトリを使用しない場合のみ、ターゲット リポジトリを指定する必要があります。 別のリポジトリには、ARIS Risk & Compliance Manager リポジトリなどが考えられます。 -sw、--stopwatch 文書とフォルダーの一括インポートのベンチマーキングを有効にします。 デフォルト値は false です。 --user (-u) <ユーザー名> 実行者のユーザー名。デフォルトのユーザー名は system です。 -deltaimportfile デルタ インポート: インポート中にエラーが発生すると importerrors.log ファイルが現在の作業ディレクトリに作成されます (例: ../tools/bin/importerrors.log)。ログ ファイルに一覧が記載された文書をインポートするには、次のように指定します。 |
|
|
-deltaimportfile "./importerrors.log". この場合、path パラメーターは無視され、importerrors.log ファイルで指定されたファイルのみがインポートされます。 -logfile loglevel パラメーターが設定されている場合、ログ ファイルに使用される名前を指定します (例: %LOGS%adsimport.log)。 何も指定されていないが、loglevel パラメーターを使用したログ出力が有効な場合は、現在の作業ディレクトリに adsimport.log ファイルが保存されます。デフォルト値は adsimport.log です。 -loglevel 文書の一括インポートについてログ レベルを指定します。standard が設定されている場合は、文書の名前と ID のみがログに記録されます。hyperlinks が設定されている場合は、文書の HTTP リンクもログに記録されます。デフォルト値は none です。 * -path 文書の一括インポートに使用されるディレクトリ パスです (例: C:/import/documents/)。指定された最後のフォルダーから、ARIS 文書格納のリポジトリ構造にフォルダー構造が再成されます。 例: ソース フォルダーの構造が C:/import/documents/folder1/folder2 の場合、-path オプションを使用してこのコマンドライン ツールを実行すると、ARIS 文書格納に documents/folder1/folder2 構造が生成されます。 |
|
|
-overwrite このオプションが有効な場合 (-overwrite true)、既存の文書とフォルダーが削除され、指定されたディレクトリ構造に従って新しく作成されます。 * -path 文書の一括インポートに使用されるディレクトリ パスです (例: C:/import/documents/)。指定された最後のフォルダーから、ARIS 文書格納のリポジトリ構造にフォルダー構造が再成されます。例: 文書がインポートされるソース フォルダーの構造が C:/import/documents/folder1/folder2 の場合、-path オプションを使用してこのコマンドライン ツールを実行すると、ARIS 文書格納に documents/folder1/folder2 構造が生成されます。 -toplevelfolder このプロパティが設定されていると、-path パラメーターで指定されているトップレベル フォルダーはインポート中に無視されます。たとえば、インポートされる文書が mydocs フォルダーの下位レベルに配置されていて、このオプションとともに /mydocs/folder1/folder2 パスが使用された場合、インポート中に mydocs レベルの下位フォルダーの構造のみがミラーされ、ARIS 文書格納のルート ディレクトリの直下に作成されます。このプロパティが設定されていない場合 (それがデフォルトです)、トップレベル フォルダーが ARIS 文書格納リポジトリにミラーされます。つまり、/mydocs/folder1/folder2 の全体構造がルート ディレクトリの下に作成されます。 デフォルト値は false です。 |
deleteAccessPrivileges |
すべてのアクセス制限を指定したフォルダーから削除します。 使用: deleteAccessPrivileges [options] |
--folderId (* -f) すべてのアクセス権を削除するには、フォルダー ID が必要です。 --password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 --user (-u) <ユーザー名> 実行者のユーザー名。デフォルトのユーザー名は system です。 -orphandata 削除済みのユーザー グループに割り当てられているアクセス権を削除します。デフォルト値は false です。 -passon フォルダーから階層的にアクセス権を削除します。 デフォルト値は false です。 |
exportConfig |
ARIS 文書格納の設定をエクスポートします。 使用: exportConfig [options] |
--file (-f) 設定ファイル。デフォルト値は adsConfig.properties です。 --password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 |
importConfig |
このテナントの ARIS 文書格納の設定を更新します。 使用: importConfig [options] |
--file ( -f) インポートされる設定ファイル。デフォルト値は adsConfig.properties です。 --password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 |
reindex |
ARIS 文書格納データベースのインデックスを再付与します。 使用: reindex [options] |
--password (-p) <パスワード>デフォルト パスワードは「manager」です。 --user (-u)デフォルトのユーザー名は system です。 |
thumbnails |
画像のサムネイルを作成します。 使用: thumbnails [options] |
--password (-p) <パスワード> 実行者のパスワード。デフォルト パスワードは「manager」です。 --repository (-r) <リポジトリ名> デフォルト リポジトリは、ARIS 文書格納または ARIS Connect のリポジトリ ビューで使用されるポータル リポジトリです。デフォルト値は portal です。 デフォルト リポジトリを使用しない場合のみ、ターゲット リポジトリを指定する必要があります。 別のリポジトリには、ARIS Risk & Compliance Manager リポジトリなどが考えられます。 --user (-u) <ユーザー名> 実行者のユーザー名。デフォルトのユーザー名は system です。 |
例
y-admintool.bat -s http://my_aris_host.com:1080 -umc http://my_aris_host.com:1080 -t default bulkimport -u system -p manager -path d:\my_documents
Process Governance コマンドライン ツール
Process Governance には、管理操作の実行に使用できるコマンドライン ツールのセットが用意されています。
警告
データの不一致とデータ損失の可能性を回避するために、手動であれ、スケジュールされた場合であれ、以下のアクティビティを同時に実行してはいけません。
- Process Governance プロセス インスタンス、プロセス バージョンまたはプロセスの削除
- Process Governanceプロセス インスタンスの保管
- テナントのバックアップ/復元 (Process Governance または ARIS 文書格納のデータを含む)
Windows® オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/server/bin/work/work_apg_<s、m、または l などのインストール サイズ>/tools/bin
および
<Linux オペレーティング システムの場合は、<ARIS インストール パス>/cloudagent/bin/work/work_apg_<s、m、または l などのインストール サイズ>/tools/bin
以下のコマンド ライン ツールが用意されています。
このコマンドライン ツールは y-ageclitool.bat または y-ageclitool.sh によって呼び出され、環境を必要に応じて設定します。
パラメーターとコマンドの詳細については、ツール名の後に「/?」または「-?」を続けて入力してください (例: y-ageclitool.bat /?)。
Unix オペレーティング システムの場合は、以下のツールを使用してください。
このコマンドライン ツールは y-ageclitool.bat または y-ageclitool.sh によって呼び出され、環境を必要に応じて設定します。