バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

ADAPLP の構文と例

次の図に、次の内容を指定するための ADAPLP 構文を示します。 シーケンシャル中間(IPLOGPRI)、 マルチ(PLOG..)または シーケンシャル(SPLOG..)プロテクションログ、または WORK データセットの出力

graphics/util_adaplp.png

ここで、type は次のいずれかです。

graphics/util_adaplp_type.png

IPLOGPRI 機能は PLOG マージプロセスから作られたシーケンシャル中間データセットを出力するために使用されます。 ADAPLP IPLOGPRI への入力は、ADARES ユーティリティで作成され DDPLOG DD JCL ステートメントで指定されている MERGINT1/MERGINT2 データセットである必要があります。 操作は SPLOGPRI 機能に似ています。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


オプションのパラメータとサブパラメータ

DEVICE:デバイスタイプ

DEVICE パラメータは、マルチプロテクションデータセットの出力が設定されたデバイスタイプを指定します。 このパラメータは、デバイスタイプが標準の ADARUN デバイスと異なる場合にのみ必要です。

FILE:データの出力元となるファイル

FILE パラメータは、指定された Adabas ファイルの情報を含むプロテクションレコードに限定して出力する場合に使用できます。

RABN パラメータまたは TYPE = C1、C5、ET、EEKZ、SAVO、VEKZ を指定した場合には、FILE パラメータを指定できません。 RABN パラメータを使用する場合は、ISN を指定しません。

ISN:データを出力する ISN

このパラメータは、指定された ISN で識別されるプロテクションレコードに限定して出力する場合に使用できます。 RABN パラメータまたは TYPE = C1、C5、ET、EEKZ、SAVO、VEKZ を指定した場合には、ISN パラメータを指定できません。

LAYOUT:出力形式

PRINT パラメータで要求されたプロテクションログレコードの出力形式を制御します。 1(デフォルト)、2、または 3 を指定します。

LAYOUT=1(デフォルト)

graphics/util_adaplp_layout1.png

LAYOUT=2/3

graphics/util_adaplp_layout2.png

LAYOUT=3 は LAYOUT=2 と同じ形式ですが、PLOG レコードタイプごとの説明も含まれます。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

NUMBER:マルチプロテクションログデータセット番号

NUMBER パラメータは、出力対象となるいずれかのマルチ(2~8)プロテクションログ(PLOG)データセットを指定します。 "2" を指定すると DD/PLOGR2 データセットが選択され、"3" を指定すると DD/PLOGR3 データセットが選択されます。デフォルトの "1" を指定すると、DD/PLOGR1 が選択されます。

PRINT:データプロテクションレコード全体の出力

PRINT パラメータは、データプロテクションログレコード全体を出力する場合に指定します。 このパラメータを省略すると、プロテクションログレコードのヘッダーのみが出力されます。

RABN:指定されたデータストレージブロックの更新のみの出力

RABN パラメータは、エラーが発生した可能性のある特定のデータストレージブロックに対して行われたすべての更新を追跡するために使用できます。

指定のデータストレージブロックで削除、更新、追加が行われたデータストレージレコードの処理前後のイメージを記述するプロテクションレコードに出力が制限されます。

RABN パラメータは、TYPE=ALL(デフォルト)または TYPE=DATA 機能に対して指定できます。つまり、データストレージプロテクションレコードを選択する機能に対して指定できまます。

SKIPRABN:スキップするブロック数

SKIPRABN パラメータは、出力の開始前にスキップするブロック数を指定します。 出力するブロック数のカウント(STOPRABN パラメータを参照)は、このパラメータで指定されたブロック数がスキップされた後で開始します。

STOPRABN:出力するブロック数

STOPRABN パラメータは、出力するブロック数を制限します。 このパラメータを省略すると、プロテクションログの終わりまでの全ブロックが出力されます。 STOPRABN パラメータで指定された RABN カウントに加え、RABN1 も出力されます。したがって、出力される RABN の合計数は、STOPRABN で指定した値より常に 1 つ多くなります。

TYPE:出力されるレコードのタイプ

TYPE パラメータは、出力用に選択するプロテクションレコードのタイプを指定します。 次の値を指定できます。

ALL 全プロテクションレコード(デフォルト)
ASSO アソシエータプロテクションレコード
DATA データストレージプロテクションレコード
C1 Adabas C1 コマンドによる発生レコード
C5 Adabas C5 コマンドによる発生レコード
EEKZ ニュークリアスバッファフラッシュの終了時に書かれたレコード
ET Adabas ET コマンドによる発生レコード
REPR 自動再スタートがインデックスの修復に使用する WORK データセットレコード
SAVO オンライン SAVE データベース/ファイルレコード
VEKZ 更新コマンドの終了時に書かれたレコード

注意:
FILE、ISN、または RABN パラメータを指定すると、プロテクションレコード数がさらに削減されます。

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例 1

ADAPLP WORKPRI PRINT,TYPE=ALL,STOPRABN=40

Adabas ワークから 41 件のデータプロテクションレコードを出力します。

例 2

ADAPLP WORKPRI PRINT,TYPE=ASSO,STOPRABN=10

Adabas ワークから 11 件のアソシエータデータプロテクションブロックを出力します。

例 3

ADAPLP PLOGPRI PRINT

いずれかのマルチプロテクションログデータセットに含まれるすべてのデータプロテクションブロックを出力します。

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