STORE 機能は、RESTRUCTURE 機能で作成された出力を使用して、1 つ以上のファイルを既存のデータベースにロードします。 アソシエータおよびデータストレージは RESTRUCTURE/STORE 処理の一部としてリオーダされます。
ALLFILES パラメータを指定すると、入力データセットに含まれるすべてのファイルが格納されます。 ALLFILES パラメータを指定しないと、FILE パラメータで指定されたファイルのみが格納されます。
ALLFILES を指定した場合でも、FILE パラメータで 1 つ以上のファイルを指定できます。 STORE 機能では、FILE ステートメントで指定されたファイルが、そのファイルの FILE ステートメントの直後にあるサブパラメータで定義された内容に従ってロードされます。 他のファイルはすべて、既存の定義に従ってロードされます。
データベース内の既存のファイルを上書きするには、OVERWRITE パラメータを指定する必要があります。
この機能は、オペレーション時に使用されるデータベースファイルに対して EXF 排他制御を必要とします。 また、ADAORD の実行中に、データベースは部分的に上書きされます。したがって、ADAORD 機能を実行する前にデータベース(またはファイル)を ADASAV ユーティリティでバックアップしておいてください。
この機能で指定されたファイルが ISNREUSE=YES がアクティブな状態でロードされていた場合、そのファイルのコントロールブロック(FCB)にあるの最初の未使用の ISN 値は、アドレスコンバータで最初に検出された実際の未使用の ISN にリセットされます。
注意:
次に、ADAORD STORE 機能の構文を示します。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
ACRABN は、ファイルのアドレスコンバータエクステントの開始 RABN を指定します。 このパラメータ指定がなければ、ADAORD が開始 RABN を割り当てます。 要求されたスペースは、1 つのエクステントで使用できる必要があります。
アソシエータエクステントの開始 RABN を指定するときは、FCB、FDT および DSST に必要なスペースも考慮する必要があります。
ファイルのセカンダリアドレスコンバータエクステントの開始 RABN です。 セカンダリアドレスコンバータは、セカンダリスパンドレコードのセカンダリ ISN を、セカンダリレコードが格納されているデータストレージブロックの RABN にマッピングするために使用されます。
このパラメータ指定がなければ、ADAORD が開始 RABN を割り当てます。 要求されたスペースは、1 つのエクステントで使用できる必要があります。 ファイルにセカンダリアドレスコンバータエクステントが含まれていない場合、このパラメータは無視されます。
ALLFILES を指定すると、入力データセットに含まれるすべてのファイルがデータベースに格納されます。 ALLFILES を指定しないと、FILE パラメータで指定されたファイルのみが格納されます。
カップリングされているファイルまたは拡張ファイルの一部であるファイルが入力データセットに含まれ、関連ファイルがデータセットに存在しないと、ファイルリストの不整合を示す ERROR-138 が返されます。 STORE 機能を正常に実行する前に関連ファイルを追加しなければなりません。
ALLOCATION は、配置パラメータ ACRABN、DSRABN、NIRABN または UIRABN に従ってファイルエクステント割り当てが得られない場合に取るべき動作を指定します。
デフォルト(すなわち ALLOCATION=FORCE)の場合は、RABN 配置パラメータに従ったファイルエクステント割り当てができないと、このユーティリティはエラーで終了します。
ALLOCATION=NOFORCE の場合は、配置パラメータによる割り当てができないと、配置パラメータなしで再度割り当てようとします。
ASSOPFAC は、新アソシエータブロックパディングファクタを指定します。 指定値は、リオーダ処理時に使用しない各アソシエータブロックのパーセントを表します。 1 から 90 の値が指定できます。 パディング後に残っているバイト数は、最大ディスクリプタ値に 10 を加えたものより大きくなければなりません。
このパラメータ指定がなければ、現在ファイルに有効なアソシエータパディングファクタが使用されます。
注意:
ASSOVOLUME 値は単一引用符でくくらなければなりません。
ASSOVOLUME は、ファイルのアソシエータスペース(AC、NI、UI エクステント)を割り当てるボリュームを指定します。 要求スペースが指定ボリュームに存在しないと、ADAORD は、デフォルト割り当てルールに従って、他ボリュームの残りのブロックを割り当てます。
ACRABN、UIRABN、または NIRABN が指定されていると、ADAORD は、該当するエクステントタイプを割り当てるときに、ASSOVOLUME を無視します。
ASSOVOLUME を指定しないと、ファイルのアソシエータスペースは、ADAORD のデフォルト割り当てルールに従って割り当てられます。
ALLFILES が指定されているか、FILE パラメータでチェックポイントファイルが指定されていると、DDFILEA/FILEA テープにあるチェックポイントファイルがデータベースに格納され、それが新しいチェックポイントファイルになります。 新しいチェックポイントファイルのファイル番号は、古いチェックポイントファイルのものと同じである必要があります。
CHECKPOINT パラメータが指定されないと、FILE パラメータまたは ALLFILES パラメータでチェックポイントファイルが指定されていても、DDFILEA/FILEA テープのチェックポイントファイルはデータベースに格納されません。
DATAPFAC は、新データストレージパディングファクタを指定します。指定値は、リオーダ処理時レコード拡張のために確保される各データストレージブロックのパーセントを表します。 1 から 90 までの範囲の値が指定できます(パディングファクタの設定の詳細については ADALOD LOAD DATAPFAC パラメータに関する説明を参照してください)。 このパラメータ指定がなければ、ファイルに対して現在有効なパディングファクタが使用されます。
注意:
DATAVOLUME パラメータの値は、単一引用符で囲う必要があります。
ファイルのデータストレージスペースエクステントを割り当てるときに使用するボリューム番号を指定します。 DSSIZE で要求されたブロックの数が指定ボリュームに存在しないと、ADAORD はデフォルト割り当てルールに従って、他ボリュームの残りのブロックを割り当てます。
DSRABN を指定した場合、関連ファイルに対する DATAVOLUME は無視されます。
DATAVOLUME が指定されない場合、データストレージスペースは、ADAORD のデフォルト割り当てルールに従って、割り当てられます。
DSDEV は、ファイルのデータストレージに対して使用されるデバイスタイプを指定します。 指定デバイスタイプは、通常、そのデータベースの作成時か、あるいは ADADBS ユーティリティの ADD 機能によって、すでに Adabas に対して定義されているものでなければなりません。
このパラメータを指定しないと、ADAORD は再構築前に使用されていたデバイスタイプでファイルを割り当てようとします。
指定されたファイルのデータストレージエクステントの開始 RABN を指定します。 このパラメータ指定がなければ、ADAORD が開始 RABN を割り当てます。
DSRELEASE を指定することで、指定ファイルに属する未使用のデータストレージ(DS)ブロックが解放されます。 DSRELEASE が指定されない場合には、少なくともそのファイルがリオーダされる以前に割り当てられた DS ブロック数が ADAORD によって割り当てられます。
注意:
Adabas
は、あらゆる変更されたパディングファクタまたはファイルがリオーダされる前のブロックサイズ値を用いてファイルのエクステントサイズを計算します。
DSSIZE は、データストレージに対して割り当てられるブロック数またはシリンダ数を指定します。 ブロック単位で指定する場合には、値の後に "B" を指定する必要があります("2000B" など)。
このパラメータが省略されると、そのファイルのエクステントサイズは DATAPFAC パディングファクタ内での全増減に比例して ADAORD によって計算されます。
EXCLUDE は、STORE 処理から除外するファイル(格納されないファイル)の番号をリストします。
このパラメータは省略可能です。指定しなかった場合、ファイルは一切除外されません。 ファイル番号は 1 度だけリスト可能です。
EXCLUDE パラメータは、ALLFILES も指定されている場合にのみ指定できます。
EXCLUDE パラメータは、Adabas Recovery Aid(ADARAI)によって構築されたリカバリジョブで使用するためのパラメータです。
FILE は、格納するファイルを指定します。 処理するファイルごとに別個のステートメントを指定し、そのファイルの関連パラメータを含む ADAORD ステートメントを続けて指定する必要があります。
カップリングされているファイルまたは拡張ファイルの一部であるファイルを指定し、関連ファイルを指定しないと、ファイルリストの不整合を示す ERROR-138 が返されます。 STORE 機能を正常に実行する前に関連ファイルを追加しなければなりません。
INDEXCOMPRESSION は、ファイルが圧縮形式または非圧縮形式で再構成されるかどうかを示します。 通常、インデックスを圧縮すると、インデックススペースが少なくなり、Adabas ニュークリアスのインデックス操作の効率が向上します。
INDEXCOMPRESSION を指定しないと、対応する再構築操作におけるファイルの形式がデフォルトになります。
ISNSIZE はファイル内の ISN 長が 3 バイトであるか 4 バイトであるかを指定します。 デフォルトはファイルに使用された現在の値です。この値はファイルコントロールブロック(FCB)内に格納されます。
注意:
物理的にカップリングされているファイルの ISNSIZE を ADAORD で変更することはできません。
LIP パラメータは、アドレスコンバータの再作成時のアソシエータの入出力処理の回数を減少させるために使用できます。 処理対象となる中で一番規模が大きいファイルの全 ISN を受け入れるだけの大きさを指定したときに最適のパフォーマンスとなります。
ISN と割り当てられたデータストレージ RABN を入れるための ISN プールサイズを指定します。 値はバイト単位で指定し、数値のみ("2048" など)を指定するか、あるいは数値の後に "K" を付けて("2K" など)キロバイト単位で指定します。 LIP のデフォルトは 16384 バイト(または 16K)です。
1 件の入力レコード長は、ISNSIZE + RABNSIZE です。 したがって、エントリ長は、最小 6 バイト(ファイルの ISNSIZE が 3 でデータベースの RABNSIZE が 3 の場合)、最大 8 バイト(ISNSIZE が 4 で RABNSIZE が 4 の場合)になります。
MAXISN は、ファイルに対して割り当て可能な最大 ISN を指定します。 この値は、ADAREP データベースレポートに出力される現在の TOPISN より大きい必要があります。
指定された値は、ADAORD によりアドレスコンバータスペース必要量の計算に使用されます。 このパラメータが省略されると、ファイルに対する現在の MAXISN 値が保持されます。
MAXISN は、ISN 内のセカンダリアドレスコンバータ(AC2)のサイズを指定します。 この値は、ADAREP データベースレポートに出力される現在の TOP AC2 ISN より大きい必要があります。 セカンダリアドレスコンバータは、セカンダリスパンドレコードのセカンダリ ISN を、セカンダリレコードが格納されているデータストレージブロックの RABN にマッピングするために使用されます。
ADAORD は、ファイルのセカンダリアドレスコンバータで必要なスペースを計算するために指定された値を使用します。 このパラメータが省略されると、ファイルに対する現在の MAXISN2 値が保持されます。 ファイルにセカンダリアドレスコンバータエクステントが含まれていない場合、このパラメータは無視されます。
ファイルの最大圧縮レコード長の制限を変更するには、MAXRECL パラメータを使用します。 MAXRECL を指定すると、次の 2 つの効果があります。
ファイルの DATA データセットは、指定された長さをサポートするデバイスに対してのみ割り当てられます。
指定された長さを超えるデータストレージレコードがファイル内に含まれている場合、ADAORD は異常終了し、ERROR-126 メッセージ(データストレージレコードが長すぎる)を出力します。
MAXRECL を指定しないと、次のいずれかがデフォルト値になります。
ファイルが再構築される前の最大圧縮レコード長がデフォルトの ADALOD MAXRECL 値であった場合、DATA は任意のデバイスに割り当てられ、そのデバイスタイプから新しい最大レコード長が取得されます。
それ以外の場合、最大圧縮レコード長は変更しません。
ファイルのノーマルインデックスエクステントの開始 RABN です。 このパラメータ指定がなければ、ADAORD が開始 RABN を割り当てます。
NIRELEASE が指定されると、ファイルに属する未使用のノーマルインデックス(NI)が解放されます。 NIRELEASE が指定されない場合には、少なくともそのファイルがリオーダされる以前に割り当てられた NI ブロックが ADAORD により割り当てられます。
注意:
Adabas
は、あらゆる変更されたパディングファクタまたはファイルがリオーダされる前のブロックサイズ値を用いてファイルのエクステントサイズを計算します。
ノーマルインデックスに対して割り当てるブロック数またはシリンダ数を指定します。 指定可能な連続する最大の単一 RABN エリアを超えた値を指定することはできません。したがって、ブロック(ブロック数の後に "B" が続く)の指定は推奨されていません。
このパラメータが省略されると、ファイルのエクステントサイズ(ブロック数)は ASSOPFAC パディングファクタ内での全増減に比例して ADAORD によって計算されます。
このパラメータが省略され、INDEXCOMPRESSION パラメータが指定されると、ADAORD では、インデックスの圧縮率が分からないため、インデックスサイズ計算時にサイズ変更が考慮されません。 そのため、必要量より大きくなったり、小さくて 2 次インデックスエクステントの割り当てが発生したりすることがあります。
機能の実行中にエラーが発生すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 034(ダンプ付き)またはユーザーアベンド 035(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
格納するファイルがデータベースにすでに存在すると、OVERWRITE パラメータが指定されていない限り、ADAORD はエラーメッセージを出力して終了します。
SECURITY は、DDFILEA/FILEA テープにあるセキュリティファイルを格納し、それをデータベースの新しいセキュリティファイルにします。 新しいセキュリティファイルのファイル番号は、古いセキュリティファイルのものと同じである必要があります。
SECURITY を省略すると、FILE パラメータまたは ALLFILES パラメータでセキュリティファイルが指定されていても、DDFILEA/FILEA テープのセキュリティファイルはデータベースに格納されません。
このパラメータは、実際に処理を行わずに構文をテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。
DDFILEA/FILEA テープにあるトリガファイルをデータベースの新しいトリガファイルとして格納するには、TRIGGER パラメータを指定します。 新しいトリガファイルのファイル番号は、古いトリガファイルのものと同じである必要があります。
TRIGGER パラメータを指定しないと、FILE パラメータまたは ALLFILES パラメータでトリガファイルが指定されていても、DDFILEA/FILEA テープのトリガファイルはデータベースに格納されません。
UIRABN は、ファイルのアッパーインデックスエクステントの開始 RABN を指定します。 このパラメータ指定がなければ、ADAORD が開始 RABN を割り当てます。
UIRELEASE が指定されると、ファイルに属する未使用のアッパーインデックス(UI)が解放されます。 UIRELEASE が指定されない場合には、少なくともそのファイルがリオーダされる以前に割り当てられた UI ブロックが ADAORD により割り当てられます。
注意:
Adabas
は、あらゆる変更されたパディングファクタまたはファイルがリオーダされる前のブロックサイズ値を用いてファイルのエクステントサイズを計算します。
UISIZE は、アッパーインデックスに対して割り当てるブロック数またはシリンダ数を指定します。 ブロック単位で指定する場合には、値の後に "B" を指定する必要があります("2000B" など)。
このパラメータが省略されると、ファイルのエクステントサイズ(ブロック数)は ASSOPFAC パディングファクタ内での全増減に比例して ADAORD によって計算されます。
このパラメータが省略され、INDEXCOMPRESSION パラメータが指定されると、ADAORD では、インデックスの圧縮率が分からないため、インデックスサイズ計算時にサイズ変更が考慮されません。 そのため、必要量より大きくなったり、小さくて 2 次インデックスエクステントの割り当てが発生したりすることがあります。
ADAORD STORE FILE=14,OVERWRITE
RESTRUCTURE 機能または REORDB 機能のいずれかでアンロードされたファイル 14 を、既存のデータベースに格納します。 ファイルがすでに存在する場合は、そのファイルを削除してから格納します。
ADAORD STORE FILE=1,OVERWRITE ADAORD FILE=2,OVERWRITE ADAORD FILE=3,OVERWRITE
ファイル 1、2、および 3 を既存のデータベースに書き込みます。 古いファイル 1、2、および 3 は削除されます。
ADAORD STORE OVERWRITE,ALLFILES ADAORD FILE=1,ACRABN=1000,NIRABN=2200 ADAORD FILE=2,MAXISN=500000 ADAORD FILE=4,ASSOPFAC=5,DATAPFAC=20,DSSIZE=5B,DSRABN=1
RESTRUCTURE 機能でアンロードされたすべてのファイルを既存のデータベースに格納します。 ファイル 1 のアドレスコンバータは RABN 1000 から開始します。 ファイル 1 のノーマルインデックスは RABN 2200 から開始します。 ファイル 2 の MAXISN は 500,000 にセットします。 ファイル 4 に対して次の指定を行います。アソシエータブロックパディングファクタは 5 %にセットし、データストレージブロックパディングファクタは 20 %にセットし、RABN1 から開始して 5 つのシリンダに新しい DSSIZE を 割り当てます。
入力データセットに含まれる他のすべてのファイルは、それぞれのデフォルト値でリストアされます。 ファイルがすでに存在する場合は、そのファイルを削除してから格納します。
ADAORD STORE ALLFILES,CHECKPOINT ADAORD EXCLUDE=20,10
入力データセットにあるすべてのファイル(チェックポイントファイルを含む)を格納します。 ただし、ファイル 10 および 20 は除外し、格納しません。
ADAORD STORE ALLOCATION=NOFORCE ADAORD FILE=10 ADAORD DSRABN=12345
ファイル 10 をデータベースに格納します。 RABN 12345 から開始してデータストレージを割り当てます。 別のファイルで占有されているためにこの割り当てができない場合、ADAORD はデータベースの他のデータストレージで割り当てようとします。