バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

RESTRUCTUREDB: データベースの再構築

RESTRUCTUREDB 機能は、データベース全体をシーケンシャルデータセットにアンロードします。このデータセットを STORE 機能の入力として使用し、データを新しいデータベースにロードすることができます。 ターゲットデータベースは、ソースデータベースと異なる物理デバイスタイプにあってもかまいません。 アソシエータおよびデータストレージは RESTRUCTURE/STORE 処理の一部としてリオーダされます。

この機能は、オペレーション時に使用されるデータベースファイルに対して EXF 排他制御を必要とします。 また、ADAORD の実行中に、データベースは部分的に上書きされます。したがって、ADAORD 機能を実行する前にデータベース(またはファイル)を ADASAV ユーティリティでバックアップしておいてください。

この機能に指定されたファイルがもともと ISNREUSE=YES がアクティブな状態でロードされていた場合、このリオーダ機能は、そのファイルのファイルコントロールブロック(FCB)内の最初の未使用 ISN 値をアドレスコンバータ内で最初に検出された実際の未使用 ISN にリセットします。

RESTRUCTUREDB 機能 でオーバーフローエリアを使用する ADAM ファイルを再構築した後、STORE 機能を使用して、DATA の小さいデータベースに再構築されたファイルを格納すると、ADAORD ERROR-103 が発生することがあります。 代わりに、ADAULD および ADALOD ユーティリティを使用して ADAM ファイルを移動します。

注意:
ADAORD STORE を使用すると、Adabas 8 以前のバージョンのデータベースやファイルを再構築して、Adabas 8 データベースに格納できます。 ただし、再構築した Adabas 8 データベース出力、または Adabas 7 などの以前のバージョンで実行中のデータベースに含まれるファイルは、格納できません。

次に、ADAORD RESTRUCTUREDB 機能の構文を示します。

graphics/util_adaord_redb.png

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


オプションのパラメータとサブパラメータ

ASSODEV:アソシエータデバイスタイプ

ASSODEV には、ファイルの ASSO データセット用に新しいデータベースが使用するデバイスタイプを指定します。 このパラメータは、使用するデバイスタイプがデフォルトのデバイスタイプと異なる場合にのみ必要となります。 デフォルトのデバイスタイプは、DBASSODEV パラメータ値となります。DBASSODEV を指定しなければ、ADARUN DEVICE パラメータによって指定されたデバイスタイプがデフォルトとなります。 これらのパラメータは、DDFILEA/FILEA データセットに書かれるデータには影響を及ぼしません。

ASSOPFAC:アソシエータパディングファクタ

ADAORD は、ASSOPFAC 値を使用して、指定ファイルの STORE 機能の実行に必要なスペースを計算します。 有効な値の範囲は 1~90 です。 ASSODEV によって指定されたデバイスタイプおよび ASSOPFAC によって指定されたパディングファクタにより AC、NI、UI ブロック数を計算します。 これらのパラメータは、DDFILEA に書かれたデータには影響を及ぼしません。 ASSOPFAC を指定しなければ、ファイルの現在のパディングファクタが使用されます。

DATADEV:データストレージデバイスタイプ

DATADEV は指定ファイルの新 DATA データセットに使用するデバイスタイプを指定します。 このパラメータは、使用するデバイスタイプがデフォルトのデバイスタイプと異なる場合にのみ必要となります。 デフォルトのデバイスタイプは、DBDATADEV パラメータ値となります。DBDATADEV を指定しなければ、ADARUN DEVICE パラメータによって指定されたデバイスタイプがデフォルトとなります。 これらのパラメータは、DDFILEA に書かれたデータには影響を及ぼしません。

DATAPFAC:データストレージパディングファクタ

ADAORD は指定ファイルの STORE 機能の実行に必要なスペースを計算するために DATAPFAC を使用します。 1~90 の範囲の値が指定できます(パディングファクタの設定についての詳細は、ADALOD LOAD DATAPFAC パラメータに関する説明を参照してください)。 DATADEV によって指定されたデバイスタイプおよび DATAPFAC によって指定されたパディングファクタによりデータストレージブロック数を計算します。 DATAPFAC を指定しなければ、ファイルの現在のパディングファクタが使用されます。 これらのパラメータは、DDFILEA に書かれたデータには影響を及ぼしません。

DBASSODEV:アソシエータに対するデフォルトデバイスタイプ

DBASSODEV は新 ASSO データセットのデフォルトデバイスタイプを指定します。 ADAORD はリストラクチャされた各ファイルの ASSO スペース必要量を計算するときに、このパラメータに指定されたデバイスタイプを使用します。 DBASSODEV を指定しなければ、ADARUN DEVICE パラメータによって指定されたデバイスタイプがデフォルトとなります。

ファイルのデフォルトデバイスタイプを変更するときは、FILE および ASSODEV パラメータを使用します。

DBDATADEV:データストレージに対するデフォルトデバイスタイプ

DBDATADEV は新 DATA データセットのデフォルトデバイスタイプを指定します。 ADAORD はリストラクチャされた各ファイルの DATA スペース必要量を計算するときに、このパラメータに指定されたデバイスタイプを使用します。 DBDATADEV を指定しなければ、ADARUN DEVICE パラメータによって指定されたデバイスタイプがデフォルトとなります。

ファイルのデフォルトデバイスタイプを変更するときは、FILE および DATADEV パラメータを使用します。

DBINDEXCOMPRESSION:データベースのインデックスサイズの計算

DBINDEXCOMPRESSION は、すべてのファイルに対して ADAORD で計算および表示されるインデックススペースが、圧縮形式または非圧縮形式のどちらのインデックスに基づいているかを示します。 INDEXCOMPRESSION パラメータが未指定の全ファイルに適用されます。

DBINDEXCOMPRESSION は、データベース内のすべてのファイルについて圧縮/非圧縮インデックスのサイズを計算するために使用でき、ファイルごとにサイズを計算する必要がなくなります。

FILE:ファイル番号

FILE は、後続のパラメータセットが適用されるファイルを指定します。 このパラメータで指定されないファイルのレコードは、ファイルの物理順にアンロードされます。

Adabas チェックポイントファイルまたはセキュリティファイルが指定されている場合は、SORTSEQ パラメータを指定しません。

INDEXCOMPRESSION:ファイルのインデックスサイズの計算

INDEXCOMPRESSION は、指定ファイルに対するインデックススペースの計算と表示を圧縮形式または非圧縮形式のいずれで行うかを指定します。

INDEXCOMPRESSION を指定せず

ISNSIZE:3 または 4 バイト ISN

ISNSIZE はファイル内の ISN 長が 3 バイトであるか 4 バイトであるかを指定します。 デフォルトはファイルに使用された現在の値です。この値はファイルコントロールブロック(FCB)内に格納されます。

注意:
物理的にカップリングされているファイルの ISNSIZE を ADAORD で変更することはできません。

LPB:プリフェッチバッファサイズ

LPB は、内部プリフェッチバッファの大きさをバイト単位で指定するものです。 指定可能な最大値は、32,760 バイトです。 デフォルトは、ADARUN LU パラメータの指定に依存します。 LU 値が小さすぎる場合には、LPB 値が指定値よりも小さくなることがあります。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

SORTSEQ:ファイルの処理順序

SORTSEQ は、ファイルを処理する順番を指定します。 このパラメータを省略すると、レコードが物理順で処理されます。

ディスクリプタを指定すると、ファイルがディスクリプタ値の論理順で処理されます。 空値省略されたディスクリプタフィールド、ハイパーディスクリプタ、フォネティックディスクリプタ、マルチプルバリューフィールド、またはピリオディックグループ内のディスクリプタは指定してはなりません

注意:
ディスクリプタフィールドまたは後続のフィールドが初期化されていない(値を持たない)場合は、空値省略されたディスクリプタフィールドでなくても、そのレコードはインバーテッドリストに含まれません。 したがって、そのレコードはユーティリティの実行時に除外されます。

ISN を指定すると、ファイルが ISN 昇順に処理されます。 また、Adabas チェックポイントまたはセキュリティファイルについては、SORTSEQ=ISN しか許可されません。

TEST:構文テスト

このパラメータは、実際に処理を行わずに構文をテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。

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例 1

ADAORD RESTRUCTUREDB

RESTRUCTUREDB 機能を実行します。 すべてのファイルを物理順にアンロードします。

例 2

ADAORD RESTRUCTUREDB FILE=146,SORTSEQ=MZ
ADAORD               FILE=151,SORTSEQ=TF

RESTRUCTUREDB 機能を実行します。 ファイル 146 をディスクリプタ MZ の順にアンロードします。 ファイル 151 をディスクリプタ TF の順にアンロードします。 他のすべてのファイルは物理順にアンロードされます。

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