ADAORD ユーティリティは次のことに使用できます。
データベースまたはデータベース内の 1 つのファイルに対して、アソシエータまたはデータストレージをリオーダします（REORASSO、REORFASSO、REORDATA、REORFDATA、REORDB、および REORFILE 機能）。
データベースまたはデータベース内の 1 つのファイルを再構築し、結果として得られる出力ファイルを既存のデータベースに格納します（RESTRUCTUREDB、RESTRUCTUREF、および STORE 機能）。
ADAORD の 1 回の実行中には、1 つの機能のみを実行できます。
ADAORD の実行中に、データベースの一部が上書きされます。 したがって、ADAORD 機能を実行する前にデータベース（またはファイル）を ADASAV ユーティリティでバックアップしておいてください。
また、RESTRUCTUREF（ファイル）以外のすべての ADAORD 機能では、操作に関連するデータベースファイルに対して EXF 排他制御を必要とします。 RESTRUCTUREF では EXU 制御が必要であり、他ユーザーに対して対象となっているデータベースファイルの読み込みだけのアクセスを認めます。 ただし、チェックポイントファイル、セキュリティファイル、または ADALOD の SYSFILE オプションを使用してロードされたファイルが関係する操作では、データベースに対して排他制御を必要とすることに注意してください。
注意:
アソシエータエクステントの開始 RABN を指定するときは、FCB、FDT および DSST
に必要なスペースも考慮する必要があります。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
REORASSO 機能は、すべてのファイルに対してすべてのアソシエータブロックを物理的にリオーダします。REORFASSO 機能は、1 つのファイルに対してアソシエータをリオーダします。 この機能は、アソシエータスペース内のフラグメントを削除し、複数のアドレスコンバータ、ノーマルインデックスとアッパーインデックス、およびデータストレージスペーステーブル（DSST）コンポーネントのエクステントを、コンポーネントごとに 1 つの論理エクステントに結合します。
REORDATA 機能は、データベース内のすべてのファイルに対してデータストレージをリオーダします。REORFDATA 機能は、1 つのファイルに対してデータストレージをリオーダします。 この機能は、空ブロックしか持たないエクステントを圧縮し、またファイル削除によって発生するデータストレージ内のフラグメントを削除します。
REORDB 機能は、ADAORD の 1 回の実行で REORASSO と REORDATA 機能の両方を行います。
REORFILE 機能は、ADAORD の 1 回の実行で REORFASSO と REORFDATA 機能の両方を行います。 レコードはディスクリプタ、ISN による論理的な順番、またはレコードが現在格納されている順にリオーダできます。
REORDATA、REORDB、REORFDATA、および STORE 機能は、ADAM ファイルをリオーダしません。 ただし、これらの機能を使用して ADAM ファイルを異なる RABN に再配置することはできます。
RESTRUCTUREDB 機能は、データベース全体を 1 つのシーケンシャルデータセットにアンロードします。RESTRUCTUREF 機能は、1 つ以上のファイルを 1 つのシーケンシャルデータセットにアンロードします。 アンロードされたデータが含まれるこのデータセットは、STORE 機能の入力として使用できます。
RESTRUCTURE 機能は、異なる物理デバイスにデータベースを再配置したり、1 つ以上のファイルを別のデバイスに再配置するために使用します。
RESTRUCTURE 機能で作成されたシーケンシャルデータセットのフォーマットは、データベースのデバイスタイプとは無関係であり、ADALOD や ADASAV ユーティリティに必要なフォーマットと互換性がありません。 したがって、ターゲットデータベースは、ソースデータベースと異なるデバイスタイプにあってもかまいません。
アソシエータおよびデータストレージは RESTRUCTURE/STORE 処理の一部としてリオーダされます。
RESTRUCTUREDB/F 機能 でオーバーフローエリアを使用する ADAM ファイルが再構築された後、STORE によって DATA ブロックサイズの小さいデータベースにそのファイルが格納されると、ADAORD ERROR-103 が発生することがあります。 この場合、ADAULD および ADALOD ユーティリティを使用して ADAM ファイルを移動します。
STORE 機能は、RESTRUCTUREDB、RESTRUCTUREF、または REORDB 機能で作成された DDFILEA 出力を使用して、1 つ以上のファイルを既存のデータベースにロードします。
アソシエータおよびデータストレージは RESTRUCTURE/STORE 処理の一部としてリオーダされます。
STORE 機能は、ADAM ファイルをリオーダしません。 ただし、他の ADAORD 機能と組み合わせて、ADAM ファイルを異なる RABN に再配置することはできます。 RESTRUCTUREDB または RESTRUCTUREF 機能 でオーバーフローエリアを使用する ADAM ファイルが再構築された後、STORE によって DATA ブロックサイズの小さいデータベースにそのファイルが格納されると、ADAORD ERROR-103 が発生することがあります。 この場合、ADAULD および ADALOD ユーティリティを使用して ADAM ファイルを移動します。
ADAORD は、xxSIZE または MAXISN および MAXISN2 パラメータ（指定された場合）に必要なスペースの量を割り当てます。 指定がない場合は、ファイルの現在のサイズに基づいてスペースが割り当てられます。 xxRELEASE パラメータは、必要なスペースの量に影響を与えることに注意してください。
可能であれば、xxxxVOLUME パラメータで指定されたボリュームでスペースが割り当てられます。 解放されたスペースが指定ボリュームで不足していると、ADAORD はデフォルトの割り当てルールに従って、他ボリュームの残りの必要スペースを割り当てます。
xxRABN パラメータは、関連する xxxxVOLUME パラメータより優先されます。
ADAORD STORE を使用すると、Adabas 8 以前のバージョンのデータベースやファイルを再構築して、Adabas 8 データベースに格納できます。 ただし、再構築した Adabas 8 データベース出力、または Adabas 7 などの以前のバージョンで実行中のデータベースに含まれるファイルは、格納できません。
