このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
チェックするファイル(または単一のファイル範囲)です。 指定がない場合は、データベース内の全ファイルがチェックされます。
チェックを開始するデータストレージブロックの RABN です。 このパラメータは、チェック対象のファイルが 1 つだけの場合にのみ適用可能です。 つまり、1 回の ADADCK の実行で FROMRABN/TORABN の範囲を 1 つだけ指定できます。
複数のファイルに対して複数の FROMRABN/TORABN 範囲を 1 回の ADADCK 要求で指定すると、実行時に最後の範囲だけが使用されます。 また、FROMRABN/TORABN パラメータで指定した範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、ADADCK はエクステント内のブロックをチェックしません。 このため、複数の FROMRABN/TORABN の範囲が指定された場合、またはこの範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、Adabas は警告メッセージを発行します。
このパラメータがない場合は、ファイルに対して最初に割り当てられたデータストレージエクステントの先頭からチェックが開始されます。
スパンドデータストレージファイルに対してチェックされるプライマリ ISN の最大数です。 デフォルトは 1000 です。 ファイルに MAXPISN パラメータ設定を超過する数のプライマリ ISN が含まれている場合、処理は続行されますが、次の警告メッセージが表示されます。
*** Warning *** More than MAXPISN primary spanned ISNs. Only the first MAXPISN ISNs will be checked. Run ADADCK again specifying a different FROMRABN to check the remaining RABNs or specify a higher MAXPISN value. Any errors reported after this warning may be due to the table limitation.
通常、ADADCK は開始するときにニュークリアスに対してユーティリティの OPEN コールを実行し、影響を受けるファイルのブロックが、ニュークリアスバッファプール内に残っていないことを確認します。 しかし、これはまた他のユーザーに対してそのファイルをロックすることにもなります。 NOOPEN を指定すると、ADADCK によって OPEN コールが発行されず、他のユーザがファイルを使用できます。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
このパラメータが指定されている場合、ADADCK によって無効なデータストレージスペーステーブル(DSST)が検出されると、自動的にテーブルが修復されます。
チェックを終了するデータストレージブロックの RABN を指定します。 このパラメータは、チェック対象のファイルが 1 つだけの場合にのみ適用可能です。 つまり、1 回の ADADCK の実行で FROMRABN/TORABN の範囲を 1 つだけ指定できます。
複数のファイルに対して複数の FROMRABN/TORABN 範囲を 1 回の ADADCK 要求で指定すると、実行時に最後の範囲だけが使用されます。 また、FROMRABN/TORABN パラメータで指定した範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、ADADCK はエクステント内のブロックをチェックしません。 このため、複数の FROMRABN/TORABN の範囲が指定された場合、またはこの範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、Adabas は警告メッセージを発行します。
このパラメータを省略した場合は、ファイルに対して最後に割り当てられたデータストレージエクステントの最後でチェックが終了します。
このパラメータが指定されると、ADADCK によって、各データストレージブロックで使用されているバイト数、ブロックサイズ、およびブロックの使用率が棒グラフとして出力されます。
ファイル 20 のデータストレージおよび DSST をチェックし、データストレージブロックの使用状態を示す棒グラフを出力します。必要に応じてスペーステーブルを修復します。
ADADCK DSCHECK FILE=20, USAGE, REPAIR
ファイル 8 から 12 までのデータストレージおよび DSST をチェックします。
ADADCK DSCHECK FILE=8-12
ファイル 12 のデータストレージおよび DSST を、878 から 912 の RABN 範囲でチェックします。
ADADCK DSCHECK FILE=12, FROMRABN=878,TORABN=912