バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

DSCHECK 機能:データストレージのチェック

graphics/util_adadck_dscheck.png

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


オプションのパラメータとサブパラメータ

FILE:チェックするファイル

チェックするファイル(または単一のファイル範囲)です。 指定がない場合は、データベース内の全ファイルがチェックされます。

FROMRABN:データストレージブロック番号

チェックを開始するデータストレージブロックの RABN です。 このパラメータは、チェック対象のファイルが 1 つだけの場合にのみ適用可能です。 つまり、1 回の ADADCK の実行で FROMRABN/TORABN の範囲を 1 つだけ指定できます。

複数のファイルに対して複数の FROMRABN/TORABN 範囲を 1 回の ADADCK 要求で指定すると、実行時に最後の範囲だけが使用されます。 また、FROMRABN/TORABN パラメータで指定した範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、ADADCK はエクステント内のブロックをチェックしません。 このため、複数の FROMRABN/TORABN の範囲が指定された場合、またはこの範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、Adabas は警告メッセージを発行します。

このパラメータがない場合は、ファイルに対して最初に割り当てられたデータストレージエクステントの先頭からチェックが開始されます。

MAXPISN

スパンドデータストレージファイルに対してチェックされるプライマリ ISN の最大数です。 デフォルトは 1000 です。 ファイルに MAXPISN パラメータ設定を超過する数のプライマリ ISN が含まれている場合、処理は続行されますが、次の警告メッセージが表示されます。

*** Warning ***                                                          
           More than MAXPISN primary spanned ISNs.  Only
           the first MAXPISN ISNs will be checked.  Run                                                         
           ADADCK again specifying a different                                                         
           FROMRABN to check the remaining RABNs or
           specify a higher MAXPISN value.
           Any errors reported after this warning 
           may be due to the table limitation.       
NOOPEN:オープン同期の回避

通常、ADADCK は開始するときにニュークリアスに対してユーティリティの OPEN コールを実行し、影響を受けるファイルのブロックが、ニュークリアスバッファプール内に残っていないことを確認します。 しかし、これはまた他のユーザーに対してそのファイルをロックすることにもなります。 NOOPEN を指定すると、ADADCK によって OPEN コールが発行されず、他のユーザがファイルを使用できます。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

REPAIR:データストレージスペーステーブルの修復

このパラメータが指定されている場合、ADADCK によって無効なデータストレージスペーステーブル(DSST)が検出されると、自動的にテーブルが修復されます。

TORABN:終了データストレージブロック番号

チェックを終了するデータストレージブロックの RABN を指定します。 このパラメータは、チェック対象のファイルが 1 つだけの場合にのみ適用可能です。 つまり、1 回の ADADCK の実行で FROMRABN/TORABN の範囲を 1 つだけ指定できます。

複数のファイルに対して複数の FROMRABN/TORABN 範囲を 1 回の ADADCK 要求で指定すると、実行時に最後の範囲だけが使用されます。 また、FROMRABN/TORABN パラメータで指定した範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、ADADCK はエクステント内のブロックをチェックしません。 このため、複数の FROMRABN/TORABN の範囲が指定された場合、またはこの範囲が任意のファイル DS エクステントの範囲外である場合、Adabas は警告メッセージを発行します。

このパラメータを省略した場合は、ファイルに対して最後に割り当てられたデータストレージエクステントの最後でチェックが終了します。

USAGE:データストレージブロック使用率の出力

このパラメータが指定されると、ADADCK によって、各データストレージブロックで使用されているバイト数、ブロックサイズ、およびブロックの使用率が棒グラフとして出力されます。

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ファイル 20 のデータストレージおよび DSST をチェックし、データストレージブロックの使用状態を示す棒グラフを出力します。必要に応じてスペーステーブルを修復します。

ADADCK DSCHECK FILE=20, USAGE, REPAIR

ファイル 8 から 12 までのデータストレージおよび DSST をチェックします。

ADADCK DSCHECK FILE=8-12

ファイル 12 のデータストレージおよび DSST を、878 から 912 の RABN 範囲でチェックします。

ADADCK DSCHECK FILE=12,
FROMRABN=878,TORABN=912

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