バージョン 8.1.3
 —  DBA タスク  —

Adabas Recovery Aid

システム障害によってデータベース処理が中断した場合、障害時点の状態にデータベースを再構築するジョブストリームを Adabas Recovery Aid で作成できます。

Adabas Recovery Aid では、プロテクションログ(PLOG)と前の ADASAV 処理から得られたデータベースステータスを、独自のリカバリログ(RLOG)の情報と組み合わせて、ジョブシーケンスが再構築されます。 結果的にジョブステートメント文字列(リカバリジョブストリーム)が再構築され、特別な名前の出力データセットに置かれます。

Adabas Recovery Aid にはリカバリログ(RLOG)とリカバリエイドユーティリティ ADARAI の 2 つの主な要素があります。 RLOG は、ADAFRM を使用して Adabas の他のファイルと同じようにフォーマットし、ADARAI ユーティリティで定義します。

DBA は、リカバリエイドユーティリティ ADARAI を実行して次の処理を行います。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


リカバリログ(RLOG)

リカバリログ(RLOG)には基本的な情報が記録されます。この情報は、PLOG と組み合わせて、ADARAI ユーティリティの RECOVER 機能によって、データベースステータスを障害の時点までリカバリ、リストアするためのジョブストリームを再構築するために使用されます。

RLOG の情報は世代別に分類され、各世代には、連続する ADASAV SAVE、RESTORE(データベース)、または RESTORE GCB 操作の間のデータベースアクティビティが含まれます。 RLOG に格納される連続世代数は最小で 4 つ、最大で RLOG をアクティブにしたときに指定した最大値になります。最大値は 32 まで指定できます。 指定した世代数を保持するために十分なスペースが RLOG になかった場合、ラップアラウンド方式で最も古い世代に最新の世代が上書きされます。

RLOG ファイルは、他のデータベースコンポーネントと同じように ADAFRM ユーティリティ(SIZE パラメータを使用)を実行してフォーマットします。その後、Adabas Recovery Aid の ADARAI ユーティリティ(RLOGSIZE パラメータを使用)の PREPARE 機能を使用して定義します。 RLOG ファイルに必要なスペースは 3380 のシリンダ約 10 個、または同等のデバイススペースです。

ADARAI PREPARE 機能は、最初の世代の記録が開始される ADASAV SAVE の実行の直前に実行する必要があります。 ADARAI PREPARE の実行後は、データベースを更新する後続のすべてのニュークリアスとユーティリティのジョブで RLOG ファイルを指定する必要があります。 必要な場合は、RLOG ファイルをすべてのジョブストリームに含めることもできます。

RLOG ファイルのジョブステートメントは次のようになります。

//DDRLOGR1 DD DISP=SHR,DSN=... .RLOGR1

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Adabas Recovery Aid の起動

Adabas Recovery Aid のアクティビティと RLOG のログは、ADARAI PREPARE の実行後に、ADASAV SAVE/RESTORE データベースまたは RESTORE GCB 機能を初めて実行したときに開始します。

ADARAI PREPARE の実行後の最初と 2 番目の ADASAV SAVE/RESTORE データベースの間、または RESTORE GCB 操作の間のすべてのアクティビティが最初の世代になります。 ADARAI ユーティリティの LIST 機能を使用して世代を表示すると、各世代は古い世代から順に番号が付けられ、昇順で表示されます。

Adabas Recovery Aid の設定の詳細については、『Adabas オペレーションマニュアル』の「再スタートおよびリカバリ手順」と『Adabas ユーティリティマニュアル』にある ADARAI ユーティリティの説明を参照してください。

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