バージョン 8.1.3
 —  DBA タスク  —

エラー処理およびメッセージバッファリング

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


概要

エラー処理およびメッセージバッファリング機能は、DBA の介入をほとんど必要とすることなく、特定タイプのエラーを自動的に分析および回復するため、24X7 オペレーションの実装に有効です。 また、追加情報も生成されるため、ユーザー独自によるエラー診断と、Software AG によるエラー診断が可能です。

機能を有効にするには、ADARUN SMGT パラメータを設定します。メッセージバッファリングを使用する場合、ADARUN MSGBUF パラメータを使用してバッファのサイズを決定します。 ラップアラウンド方式のメッセージバッファは、コンソールや DDPRINT メッセージへのオンラインアクセスが不可能になった場合に、後で Adabas Online System で確認するために Adabas メッセージを収集します。 バッファは、問題分析とパフォーマンスチューニングに有効です。

エラー処理機能は、オペレータコマンド SMGT のオペランドとして実装され、オペレータコンソールまたは Adabas Online System から起動することができます。 詳細は、『Adabas オペレーションマニュアル』を参照してください。

現在実装されている機能は、ニュークリアスが自分自身を保護し、次のエラーが発生した場合に、追加のエラーリカバリ情報を提供することができます。

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オペレーションの範囲

ユーザー出口エラー

SMGT オペレータコマンドのオペランドの 1 つを使用して、Adabas ニュークリアスの操作に必要不可欠なユーザー出口およびハイパー出口を、クリティカル(デフォルト)、または非クリティカルとして扱うことができます。

注意:
Adabas 出口がサブタスクをアタッチする場合、サブタスクはエラー処理およびメッセージバッファリング機能によって保護されることはありません。

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リカバリまたはプラグイン(PIN)ルーチン

エクステンション(プラグインルーチンまたは PIN)は、ニュークリアスが処理を継続できるようにしながら、アベンドを分析し、原因を判断するようにデザインされています。 PIN は、ニュークリアスが処理を継続しても安全かどうかを判断し、適切なメッセージを表示して DBA に知らせます。

PIN ルーチンのユーザー出口 ADASMXIT を使用して、レスポンスコードおよびアベンドについての追加情報を得ることができます。 ユーザー出口では、特定のレスポンスコード、またはレスポンスコード/サブコードの組み合わせを監視するように指定することができます。 ユーザー出口を修正すると、それをリロードし、データベースをダウンさせることなく変更を有効にすることができます。

各プラグイン(PIN)サービスルーチンは、事前に定義された条件に合致すると、これを処理し、Adabas ニュークリアスに次のいずれかを許可します。

実行状況に応じて、PIN モジュールは、通常の処理を再開するために制御を Adabas ニュークリアスに移す(通常レスポンスコードを伴う)か、エラー処理およびメッセージバッファリング機能に制御を返して、Adabas ニュークリアスを異常終了させることができます。

PIN の実行中、異常なイベントの発生時に、PIN は大部分の Adabas 機能をレジスタとして使用できます。 PIN は、ニュークリアスがアクティブであり続ける必要があるかどうかを判断します。

PIN を使用すると、特定のレスポンスコードまたは ABEND コードをデバッグしやすくするために、さまざまな状況に合わせてダンプをわかりやすい形式で出力させることもできます。

PIN が、ニュークリアスがアクティブであり続けることを決定した場合、PIN はレスポンスコードを設定します。

PIN 処理

異常終了またはゼロ以外のレスポンスコードが発生した場合、エラー処理およびメッセージバッファリング機能は、検出された特定条件と位置について PIN ルーチンを最初に検索し、次に特定条件、最後に位置(すべての条件)を検索します。 該当する PIN が見つかった場合、それが起動されます。それ以外の場合、ニュークリアスは終了されます。

PIN ルーチンが起動された場合、次の状態になります。

レスポンスコードエラーについては、エラー処理機能は、監視しているレスポンスコードかどうかを最初に判断します。

PIN がレスポンスコードを処理し終わると、エラー処理機能に制御が返され、通常のレスポンスコード処理を継続することができます。

デフォルト PIN モジュール ADAMXY

ADAMXY モジュールは、Adabas とともに配布され、初期化中に自動的にインストールされる、PIN ルーチンで構成されるデフォルトの PIN モジュールです。

注意:
SMGT,DELPIN または SMGT,DEACTPIN オペレータコマンドを使用して、デフォルトの PIN ADAMXY を使用不可にすることができます。

次の表は、ADAMXY の PIN ルーチンで処理される割り込みについて説明します。 それぞれの割り込みについて、エラー分析のために拡張ダンプフォーマットが用意されています。

コード 例外タイプ プロセッサ
01 オペレーション 無効なオペレーションコードを持つ命令を実行するところです。
02 特権を持つオペレーション 問題がある状態で、管理的な命令を実行しようとします。
03 実行 問題の診断を支援するために、プログラムを故意に中断します。
04 保護(セグメントおよびページも) システムまたはハードウェアストレージの変更、フェッチ保護システムまたはハードウェアストレージのアクセス、または割り当てられていないストレージのアクセス/修正を試みます。 ジョブログのユーザー通知と一緒に、レコード/ファイルレベルのロックを必要とします。 コード 16(セグメント例外)およびコード 17(ページ例外)も、コード 04 としてエラー処理機能に提示されることに注意してください。
05 アドレス 無効な読み込みアドレスへの参照を検出しました。
06 指定 古いアドレス、または整列された引数を持たないフィールドに整列を要求する命令を、設定または分岐しようと試みます。
07 データ 破壊されたデータレコードを検出しました。パック 10 進であるべきフィールドに誤りがある可能性があります。
08 固定小数点 上位の桁繰り上げが発生しています。または、固定小数点の加算、減算、シフト、または符号制御演算で上位の重要なビットが失われています。
09, 11, 15 除算 除算命令に、ゼロの除数がありました。レコードが壊れている可能性があります。 コード 9 はバイナリ、コード 11 はパック 10 進、コード 15 は浮動小数の計算です。

メッセージ

*****DEFAULT PIN OUTPUT************

デフォルトの PIN ADAMXY が起動されると生成されます。 この後に、ADAMXY のプログラム割り込み処理に関連するすべての出力が続きます。 メッセージ

*****END OF DEFAULT PIN OUTPUT*****

ADAMXY が完了すると生成されます。

付属の追加 PIN モジュール

このセクションで説明するいくつかの PIN モジュールは、Adabas のアドオン製品とともに提供されます。 それらはニュークリアス起動時に関連するサーバーコンポーネントが初期化されるとき、自動的に設定されます。

PINAFP
PINATM
PINAVI
PINCOR
PINSAF

このセクションで説明する残りの PIN モジュールは Adabas に含まれていますが、ADAMXY の一部ではないので、Adabas 初期化時に自動的にインストールされません。

PINAUTOR
PINOPRSP
PINRSP
PINUES

PINRSP および PINUES は、ニュークリアスがアクティブなときに、SMGT,ADDPIN=モジュール名コマンドを使用してインストールされます。 PINAUTOR および PINOPRSP は、オペレータコマンドを使用できないシステムの初期化中に起動されるので、Adabas ロードライブラリの特定モジュールをリネームしてアクティブ化されます。

PIN モジュールのインストールについての詳細は、『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

PINAFP

PINAFP はアドオン製品 Adabas Fastpath とともに提供されます。 これは、ニュークリアスの起動(ADARUN FASTPATH = YES)時に Adabas Fastpath サーバーコンポーネントが初期化する際に、自動的に設定されます。

Adabas Fastpath サーバーコンポーネントでプログラムの割り込み(「デフォルト PIN モジュール ADAMXY」のセクションの表を参照)が発生すると、PINAFP に制御が渡され、コンポーネントで使用されているメインメモリエリアがフォーマットおよび出力されます。 これらの診断は、次のタイトル付きで DDPRINT データセットに書き込まれます。

ADABAS FASTPATH - memory-area-name : SNAP BY PINAFP

その後、Adabas が異常終了できるように、PINAFP はエラー処理およびメッセージバッファリング機能に制御を返します。

必要であれば、PINAFP を稼動および停止することができます。 ただし、PINAFP を再稼動すると、次のニュークリアスセッションまで再設定することができません。

PINATM

PINATM はアドオン製品 Adabas Transaction Manager(ATM)とともに提供されます。 ATM ジョブの初期化時(ADARUN DTP=TM)に自動設定されます。

ATM ロジックでプログラムの割り込みが発生すると(「デフォルト PIN モジュール ADAMXY」のセクションの表を参照)、制御が PINATM に渡され、ATM で使用されているメインメモリエリアがフォーマットおよび出力されます。 これらの診断は、次のタイトル付きで DDPRINT データセットに書き込まれます。

ADABAS TRANSACTION MANAGER - memory-area-name : SNAP BY PINATM

その後、Adabas が異常終了できるように、PINATM はエラー処理およびメッセージバッファリング機能に制御を返します。

必要であれば、PINATM を稼動および停止することができます。 しかし、PINATM を再稼動すると、次の ATM セッションまで再設定することができません。

PINAUTOR

Adabas ロードライブラリの NOAUTOR が PINAUTOR にリネームされ、自動再スタート中にパラメータエラー 31 が発生すると、PINAUTOR が制御を取得します。 PINAUTOR は、エラーがあるファイルを識別し、可能であれば自動再スタートからそれを取り除こうとします。

自動再スタート処理からファイルを排除する前に、PINAUTOR は次をチェックします。

さらに、PINAUTOR は、特定データベースの一定ファイルまたは特定レスポンスコードが、排除に不適格と指定されていないかをチェックします。 例えば、データベースが必要とする特定ファイルがないと、データベースを開始する意味がありません。 ADASMXIT をカスタマイズして、排除できないファイルおよびレスポンスコードを組み込むことができます。 また、排除付き自動再スタートを試行できる最大数を指定することができます。

AREXCLUDE プロシージャは、ファイルを排除するために自動起動されます。 詳細は、『Adabas オペレーションマニュアル』で「ADARUN パラメータ」の章の「AREXCLUDE」を参照してください。 排除されたファイルは、整合性がなくなり、ADASAV RESTORE を使用してバックアップからリストアする必要があるかもしれないことに注意してください。

ファイルが自動再スタートから排除された場合、SM-PINAUTOR2 メッセージが生成され、ADAN50 メッセージが続きます。両方とも、排除されたファイルのファイル番号を示します。

PINAUTOR が起動されると、メッセージ[PINAUTOR OUTPUT]が生成され、特定の PINAUTOR 状態(『Adabas メッセージおよびコードマニュアル』を参照)に関連するメッセージが続きます。 PINAUTOR 処理の完了を示すために、メッセージ[END PINAUTOR OUTPUT]が生成されます。

PINAVI

PINAVI はアドオン製品 Adabas Vista とともに提供されます。 これは、ニュークリアスの起動(ADARUN VISTA = YES)時に Adabas Vista サーバーコンポーネントが初期化する際に、自動的に設定されます。

Adabas Vista サーバーコンポーネントでプログラムの割り込み(「デフォルト PIN モジュール ADAMXY」のセクションの表を参照)が発生すると、PINAVI に制御が渡され、コンポーネントで使用されているメインメモリエリアがフォーマットおよび出力されます。 これらの診断は、次のタイトル付きで DDPRINT データセットに書き込まれます。

ADABAS VISTA - memory-area-name : SNAP BY PINAVI

その後、割り込みが発生したプログラムが PINAVI によって使用不可にされ、Adabas が継続できるように、制御が Adabas に返されます。 プログラムを使用不可にしても、Adabas サービスは中断されませんが、Adabas Vista ファイルへのアクセスは制限される可能性があります。 この場合、ユーザーにはゼロ以外のレスポンスコードが返されるので、制限がかかっていることが分かります。

必要であれば、PINAVI を稼動および停止することができます。 ただし、PINAVI を再稼動すると、次のニュークリアスセッションまで再設定することができません。

PINCOR

PINCOR は Adabas オプションの System Coordinator で提供されます。 ニュークリアス起動時に System Coordinator サーバーコンポーネント(ADAPOP)が初期化するとき、自動的に設定されます。

System Coordinator サーバーコンポーネントでプログラム割り込みが発生すると、コンポーネントに使用されるメインメモリエリアをフォーマットし、出力する PINCOR に制御が渡されます。

これらの診断は、次のタイトル付きで DDPRINT データセットに書き込まれます。

COMMON RUNTIME - memory-area-name : SNAP BY SMGT

その後、Adabas が異常終了できるように、PINCOR はエラー処理およびメッセージバッファリング機能に制御を返します。

PINOPRSP

注意:
PINOPRSP は、データベースを初期化し、チェックポイントを書き込まないで操作できるようにします。 データベースリカバリ手順が必要になった場合、チェックポイント情報がないと致命的なエラーが発生する場合があります。 これを防止するには、PINOPRSP の起動直後にチェックポイントファイルをリオーダし、初期化とチェックポイントファイルのリオーダとの間に発生した、データベースのステータス変更をすべて再現できる必要があります。

NOOPRSP が Adabas ロードライブラリで PINOPRSP にリネームされ、システムの初期化中にチェックポイントのオーバーフロー状態を示すパラメータエラー 73 が発生すると、PINOPRSP が起動されます。

メッセージ[PINOPRSP OUTPUT]が生成され、PINOPRSP が起動されたことを示します。 その後、PINOPRSP は DBA に警告メッセージを生成し、チェックポイントファイルが一杯になったとしても Adabas が稼動することを知らせます。

response code  INTERCEPTED BY PINOPRSP BECAUSE THE CHECKPOINT FILE IS 

FULL. THE ADABAS NUCLEUS WILL ACTIVATE BUT THE CHECKPOINT FILE NEEDS

TO BE REORDERED AS SOON AS POSSIBLE.

この場合、レスポンスコードは 75 または 77 です。 チェックポイントは書き込まれませんが、ニュークリアスは稼動します。 すぐに正しい対処を行う必要があります。 その後、メッセージ[END PINOPRSP OUTPUT]が生成され、PINOPRSP 処理の完了を示します。

PINRSP

SMGT,ADDPIN=PINRSP オペレータコマンドは、PINRSP をアクティブにし、レスポンスコードの診断を補助する拡張情報を提供します。

注意:
Adabas によって設定されたレスポンスコードだけが記録されます。 Adabas に到達する前に Adabas SVC によって設定される 22(無効なコマンドコード)などのレスポンスコードは記録されません。

Adabas PIN ルーチンのユーザー出口 ADASMXIT を修正しないで、PINRSP がインストールされた場合、すべてのレスポンスコードが記録されます。 次のために、ADASMXIT をカスタマイズすることができます。

ゼロ以外のレスポンスコードが発生した場合、PINRSP が制御を取得します。 メッセージ[PINRSP OUTPUT]が生成され、PINRSP が制御を持っていることを示します。 発生するレスポンスコードによって、異なるエリアが記録されます。

記録されるエリアに関して、5 つのカテゴリのレスポンスコードを示します。

  1. 基本レスポンスコードの記録

  2. インデックス関連のレスポンスコード(177 など)

  3. 追加 IUB エリア関連のレスポンスコード(40 など)

  4. 追加のアタッチドバッファ情報が必要であるというレスポンスコード(255 など)

  5. ユーザーキューが有効なレスポンスコード(72 など)

特定レスポンスコードの診断に追加情報が必要なとき、CLOG を取得するよりも、ADASMXIT を修正してレスポンスコードを取得し、再アセンブルし、ニュークリアスの稼動中にロードすることができます。 そうすると、レスポンスコードが次に発生したときに、情報が記録されます。

情報を取得すると、ADASMXIT を修正してレスポンスコードを削除し、情報がこれ以上取得されないようにリロードすることができます。 ADASMXIT を最初に設定して、情報を n 回だけ記録することもできます。

また、ADASMXIT とともに PINRSP を使用し、レスポンスコード 201、202、または 203 に生成される ADAN77 メッセージを省略することもできます。 これは、新しいアプリケーションが多くのセキュリティエラーを受け取り、SYSLOG を一杯にするような状況に有効です。 推奨していませんが、一時的に ADASMXIT を修正して N77 メッセージを省略し、ADASMXIT に示されるレスポンスコード 201、202、203 で PINRSP をアクティブにすることができます。

メッセージの省略がアクティブな場合、ADAN77 メッセージ[Message suppression in effect]が生成され、レスポンスコードに関連するフォーマット情報を提供する PINRSP 出力は省略されます。

PINRSP が処理を完了すると、メッセージ[END PINRSP OUTPUT]が生成されます。

PINSAF

PINSAF はアドオン製品 Adabas SAF Security(ADASAF)とともに提供されます。 これは、ニュークリアスのスタートアップで ADASAF が初期化する際に自動的に起動されます。

ADASAF でプログラムの割り込みが発生すると(「デフォルト PIN モジュール ADAMXY」のセクションの表を参照)、制御が PINSAF に渡され、ADASAF で使用されているメインメモリエリアがフォーマットおよび出力されます。 これらの診断は次のタイトルでデータセットに書き込まれます。

ADABAS SAF INTERFACE - control-block-name : SNAP BY SMGT

その後、Adabas が異常終了できるように、PINSAF はエラー処理機能に戻ります。

注意:
セキュリティの理由から、PINSAF は、ADASAF のアベンド後に Adabas が継続することを許可しません。

その他の PIN ルーチンのように、PINSAF は稼動および停止することができます。 しかし、PINSAF が再稼動された後は、PINSAF が正しく機能する前に、ADASAF 自体を再スタートしなければなりません。 詳細については、Adabas SAF Security のドキュメントを参照してください。

PINUES

PINUES は、ユニバーサルエンコーディングサポート(UES)システムに関係する Adabas レスポンスコードを処理します。 PINUES は、次を試行した場合に入力/出力エラーを取得します。

注意:

他の PIN ルーチンが同じエラー状態を処理する場合、最後にロードされた PIN がエラー処理のためにコールされます。 例としては、次のようなものがあります。

F NUC227,SMGT,ADDPIN=PINRSP      

F NUC227,SMGT,ADDPIN=PINUES

この例では、PINUES が PINRSP の後にロードされるので、処理できるエラー状態を処理します(レスポンスコード 17、48、および 55)。 その他すべてのレスポンスコードは、PINRSP によって処理されます。

メッセージ[PINUES OUTPUT]が生成され、PINUES が制御を得たことを示します。 PINUES 処理が完了すると、メッセージ[END PINUES OUTPUT]が生成されます。

エラー状態の処理

出力の作成

PINUES が診断情報を書き込むと、次の行がコンソール上に表示されます。


  ******** P I N U E S  OUTPUT ********'           

      

  ADANX1 dbid COMMAND cmd COMMAND ID hex-cid FNR file-number

         RESPONSE adabas-response-code SUBCODE adabas-subcode FLD

  field-name' 

         TID hex-internal-user-id UID open-userid JOB job-name'    

  ****** END P I N U E S  OUTPUT ******'                

セッションのスナップショット


18:17:37 ADAN19 00227 BUFFERFLUSH IS  A S Y N C H R O N O U S

18:17:37 ADAN01 00227 A D A B A S  V7.1.0  IS ACTIVE

18:17:37 ADAN01 00227 MODE = MULTI

18:17:37 ADAN01 00227 RUNNING WITHOUT RECOVERY-LOG

18:18:04 ADAI29 OPER CMD: SMGT,ADDPIN=PINUES

18:18:04 ADANTG 00227 PIN MODULE PINUES   LOADED

18:18:04 ADANO2 00227 SMGT COMMAND PROCESSED

18:18:04 ADAN41 00227 1999-01-00 18:18:03 FUNCTION COMPLETED



18:36:33 ADAN7A 00227 ECS ERROR     -2 IN FUNCTION GETHANDL

18:37:21

18:37:21 ******** P I N U E S  OUTPUT ********

18:37:21 ADANX1 00227 COMMAND OP COMMAND ID 00000000 FNR 00014

18:37:21              RESPONSE 017 SUBCODE 023

18:37:21              TID 00000013 UID BLAUTOPF JOB TXG.....

18:37:21 ADAH51 00227 DUMP FORMAT CALLED

次の出力は、ADAMXF モジュールによって作成されます。


18:37:22 ADAH52 00227 DUMP FORMAT COMPLETED

18:37:22 ****** END P I N U E S  OUTPUT ******

18:37:22

18:49:45 ADAN7A 00227 ECS ERROR     54 IN FUNCTION CVFTXTX

18:49:45

18:49:45 ******** P I N U E S  OUTPUT ********

18:49:45 ADANX1 00227 COMMAND A1 COMMAND ID 00000000 FNR 00014

18:49:45              RESPONSE 055 SUBCODE 004

18:49:45              TID 00000017 UID ANDECHS. JOB TXG.....



   ECS CONVERSION PARAMETERS



   0C190BE0+0000  00106570 00000080 00000200 00000000 *................*

   0C190BF0+0010  00000004 0C10ACB4 00000004 0010A6E0 *..............w.*

   0C190C00+0020  00004000 0C190BEC 0000020C 00000000 *................*

   0C190C10+0030  001065AD 0C190BE4 00000000 00000000 *.......U........*



   ECSE FROM ENCODING 3026 TO ENCODING 3035



   00106570+0000  02000002 00000BD2 00000BDB 00000004 *.......K........*

   00106580+0010  00000000 001062C8 00106350 001064E8 *.......H.......Y*

   00106590+0020  0000BD20 0000BDB0 0000000C 00000000 *................*

   001065A0+0030  001065AD 0004362C 40000000 00FEFE00 *................*

   001065B0+0040  00000340 40000000 04404000 00000000 *................*

   001065C0+0050  00000000 00000000 00000000 00000000 *................*

   001065D0+0060  00000000 00000000 00000000 00000000 *................*

   001065E0+0070  00000000 00000000 00000000 00000000 *................*

   001065F0+0080  00000000 00000000 02000001 00000BDB *................*



   ECONV INPUT AREA



   0C10ACB4+0000  4141F1F2 40404040 40404040 40404040 *..12............*



   ECONV OUTPUT AREA



   0010A6E0+0000  414150C2 50C350C4 50C550C6 50C750C8 *...B.C.D.E.F.G.H*

   0010A6F0+0010  50C150C2 50C350C4 50C550C6 50C750C8 *.A.B.C.D.E.F.G.H*

       LINES 0010A700 TO 0010A7C0 SAME AS ABOVE

   0010A7D0+00F0  50C150C2 50C350C4 50C550C6 00000000 *.A.B.C.D.E.F....*

   0010A7E0+0100  00000000 00000000 00000000 00000000 *................*

       LINES 0010A7F0 TO 0010E6D0 SAME AS ABOVE



18:49:45 ****** END P I N U E S  OUTPUT ******

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PIN ルーチンユーザー出口

PIN ルーチンユーザー出口(エントリ名 ADASMXIT)は、次のために使用できます。

ADASMXIT ロードモジュールは、ニュークリアスがロードできるように、ロードライブラリ連結、または z/OS システムリンクリストなどのシステムコールライブラリに配置しなければなりません。 z/OS 上で ADASMP または Adaplex+ を実行する場合、ADASMXIT モジュールは権限を与えられたロードライブラリに配置しなければなりません。

PIN ルーチンユーザー出口は、アセンブラで書かれています。

ユーザー出口入力

出口は、次のレジスタセットで入力されます。

R13 Adabas PIN ルーチンセーブエリア
R14 リターンアドレス/AMODE
R15 エントリポイントアドレス
R0
機能コードは次のとおりです。
1 - ニュークリアス初期化
2 - アベンド
4 - レスポンスコード
5 - ニュークリアス終了
R1
パラメータリスト
+0 2 つのユーザーワードのアドレス
+4 機能 2、4 用のコンディションディスクリプションブロック(CDB)のアドレス

ユーザー出口出力

出力はありません。 リターンコードは無視され、15 以外の全レジスタが、変更されずに返さなければなりません。

コンディションディスクリプションブロック

各プログラムチェック、異常終了、またはレスポンスコードエラーのために、コンディションディスクリプションブロック(CDB)と呼ばれるコントロールブロックが生成され、発生したイベント、発生場所、および発生時のレジスタとマシンの状態を示します。 CDB は、エラー処理およびメッセージバッファリング機能に渡され、PIN ルーチンをコールするか、Adabas ユーザー出口を終了するかを判断するために使用されます。 PIN ルーチンは、CDB を使用して、状況の発生について情報を取得します。

出口の修正およびリロード

PIN ルーチンユーザー出口は、ニュークリアスがアクティブなときに、修正、再アセンブル、および再ロードすることができます。 新しく再アセンブルされた出口をロードするには、次のコンソールオペレータコマンドを発行してください。

SMGT,XD=SXnn
PIN ルーチンユーザー出口を停止
SMGT,XLOAD=SXnn 
修正バージョンの出口をロード
SMGT,XA=SXnn 
出口をアクティブ化

『Adabas Online System マニュアル』で、このタスクを達成する別の方法を参照してください。

PINAUTOR と出口の使用

PINAUTOR が有効な場合、次のことが可能です。

AUTOPARM の例


AUTOPARM DS  0D

MAXARPIN DC  F'6'       Maximum of 6 files can be excluded from autorestart

BADRSPS  DC  XL1'48'    Response code 72 cannot be excluded from autorestart

        DC  XL29'00'    28 more entries are possible

NOTFILE DC  XL2'0041'   File number 65 cannot be excluded from autorestart

        DC  XL48'00'    23 more entries are possible

PINRSP と出口の使用

PINRSP が有効な場合、次が可能です。

レスポンステーブルエントリの例

注意:
255 までのレスポンスコードごとに、1 つのエントリがあります。


XL5'000A000000'

.

.... subcodes (up to 3; specified in hexadecimal)

.

.... maximum number of times to invoke PINRSP for response code (default=10)

.

.... 00 don't log, 01 log

テーブルの 9 番目のエントリは、レスポンスコード 9 と一致します。

エントリ X'0105020311' は、レスポンスコード 9、サブコード 2、3、および 16 が記録されることを示します。 レスポンスコード 9 は、最大 5 回記録されます。

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