アップグレードガイド


旧バージョンの Adabas からのアップグレード

このセクションは、古いバージョンの Adabas から Adabas 6.6 にアップグレードするユーザーの支援を目的としています。

インストール

Adabas 6.6 の主な新機能の 1 つは、製品のインストールが SAG Installer によって実行されることです。SAG Installer では、以前のバージョンとは異なる処理プロシージャが必要になります。

UNIX プラットフォームでは、デフォルトのインストールディレクトリは /opt/softwareag です。ただし、同じディレクトリには複数の Adabas バージョンをインストールできないので、個別のサブディレクトリ( /opt/softwareag/Suite1 など)、または別の場所にインストールすることをお勧めします。既存のバージョンを上書きすることはできません。アンインストールのみ可能です。

詳細については、「重要な情報」を参照し、「Adabas のインストール」の手順に従ってください。

Adabas ライセンスおよび ADADATADIR

Adabas 6.6 では、すべての Adabas インストールが個別にライセンスを取得する必要があります。古いバージョンから Adabas 6.6 にアップグレードしようとしていて、かつ既存のデータベースにアクセスする必要がある場合は、ADADATADIR を変更して、データベースディレクトリが存在するディレクトリをポイントする必要があります。

インストールの完了」の手順に従って、インストールを完了し、ライセンスを有効にして、デフォルトの ADADATADIR を変更します。

以前のバージョンからバージョン 6.6 へのデータベースの変換

データベースをバージョン 6.1、6.2、6.3、6.4、または 6.5 からバージョン 6.6 にアップグレードする場合は、次の 2 つのオプションを使用できます。

  1. ユーティリティ ADABCK または ADAORD を使用してデータを変換します。このオプションを使用するには、次の操作が必要です。

    1. 新しいバージョン 6.6 のデータベースを作成します。

    2. ADABCK DUMP または ADAORD EXPORT(古いバージョン)を使用して、古いデータベースをアンロードします。

    3. ADABCK RESTORE または ADAORD IMPORT(バージョン 6.6)を使用して新しいデータベースをロードします。

  2. ユーティリティ ADACVT を使用してデータを変換します(詳細については、『ユーティリティマニュアル』を参照してください)。このユーティリティは、既存のデータベースをその場所で変換します。

    データベースをバージョン 3 またはバージョン 5 からアップグレードする場合は、まずデータベースをバージョン 6.1、6.2、6.3、6.4、または 6.5 にアップグレード(各バージョンのドキュメントに含まれるリリースノート内の説明を参照)してから、前述の手順に進む必要があります。

ユーティリティ ADACVT、ADABCK、および ADAORD は次の変更を行います。

  • ジェネラルコントロールブロック(GCB)の構造レベルが高くなります。

  • バージョン 6.1 のデータベースが変換されるときに FDT の構造が変更されます。

  • DBxxx.INI ファイルが存在する場合は、データベースは ADABAS.INI ファイルに含まれています。

重要:
データベースを変換する前に ADABCK を使用してデータベースのダンプを取得し、データベースを変換してから、ADAVFY FIELD および INDEX 機能を使用してデータベースの整合性を検証することを強くおすすめします。

以前の Adabas 6.6 サービスパックからのアップグレード

このセクションは、以前の Adabas 6.6 サービスパックから現在の Adabas 6.6 バージョンにアップグレードするユーザーの支援を目的としています。

インストール

同じマシン上に複数バージョンの Adabas をインストールできますが、各バージョンは別々のディレクトリにインストールする必要があります。上書きインストールはできません。そのため、最新のサービスパックをインストールする際には、別々のインストールディレクトリを選択する必要があります。

詳細については、「重要な情報」を参照し、「Adabas のインストール」の手順に従ってください。

Adabas ライセンスおよび ADADATADIR

Adabas 6.6 では、すべての Adabas インストールが個別にライセンスを取得する必要があります。

既存のデータベースにアクセスする場合は、ADADATADIR を変更して、データベースディレクトリが存在するディレクトリをポイントする必要があります。

インストールの完了」の手順に従って、インストールを完了し、ライセンスを有効にして、デフォルトの ADADATADIR を変更します。

バージョン 6.6 データベースからバージョン 6.3、6.4、または 6.5 への変換

バージョン 6.6 データベースを前のバージョンに変換する場合は、Adabas バージョン 6.6 で導入された新機能を使用していなかったことを条件に、2 つの方法から選択できます。

ユーティリティ ADACVT を使用して、データベースを以前のバージョンに変換します。変換はインプレースで行われます。

別の方法として、ADABCK を使用してデータベースを変換することもできます。これを実現するには、ADABCK バージョン 6.6 を使用してバックアップを作成し、適切なバージョンの ADABCK を使用してデータベースをリストアします。

照合ディスクリプタを使用していた場合は、注意が必要です。ICU バージョン 5.4 で作成された照合ディスクリプタは、Adabas バージョン 6.3 および Adabas バージョン 6.4 では正しく処理されないので、これらのディスクリプタを再インバートする必要があります。