重要な情報

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


インストール用のユーザー ID

Adabas をインストールする際に、Software AG Installer を実行するユーザー ID は 8 文字以内にする必要があります。これより長いユーザー ID を使用すると、エラーメッセージが表示されます。

製品のインストールに使用するユーザー ID には、インストールディレクトリに対する完全な読み取りおよび書き込み権限が必要です。これに加え、ユーザーが拡張セキュリティ特権(sudo または su 権限)を持っていると便利です。

ユーザー sag の使用をお勧めします。詳細については、「Software AG 製品管理用のユーザーアカウントの追加」を参照してください。

管理者ステータス

インストール中に[Sudo]パネルが表示される場合があります。このパネルに sudo パスワードを入力すると、sudoers 特権が必要なスクリプトをインストーラが実行します。sudoers 特権がない場合は、「最終インストール手順」セクションで説明されているように、インストール後にスクリプトを手動で実行できます。

インストールディレクトリ

インストール中に、Software AG 製品のインストール先となるインストールディレクトリを指定するように求められます。デフォルトでは、メインインストールディレクトリの名前は /opt/softwareag です。

ディレクトリ名にスペースを含めることはできません。詳細については、『Software AG Installer の使用』を参照してください。

デフォルトの[スタート]メニューグループは[Software AG]です。

Software AG 環境

インストールプロシージャにより、メインインストールディレクトリ内の bin ディレクトリに、sagenv.new という環境ファイルが生成されます。このスクリプトは、同じメインインストールディレクトリにインストールされている Software AG 製品の実行に必要な、すべての環境変数を作成します。どの製品を実行する場合でも、事前に必ず読み込む必要があります。

注意:
バッチスクリプトの自動実行をスケジュールした場合は、通常、スクリプトが開始されたときに Software AG 環境は定義されていません。したがって、スクリプトで Adabas アクティビティを実行する前に、環境ファイルを渡す必要があります。

サイドバイサイドインストール

同じマシンに同じ Adabas バージョンを複数回インストールできます。また、同じマシンに複数の異なるバージョンの Adabas をインストールすることもできます。ただし、各バージョンは別々のディレクトリにインストールする必要があります。既存のバージョンを上書きすることはできません。アンインストールのみ可能です。

例えば、最初のインストールでは /opt/softwareag/Suite1 を選択し、2 番目のインストールでは /opt/softwareag/Suite2 を選択します。

複数の Adabas バージョンが同じマシンにインストールされている場合、Adabas を使用する他の Software AG 製品は、特定の Adabas バージョンがインストールされているディレクトリにインストールする必要があります。別の方法として、独自の sagenv.new を作成して、異なるライブラリにインストールされている他の製品を適切に設定することもできます。このスクリプトは、例えばログインスクリプトでコールできます。選択したオプションに関係なく、各 Adabas インストールに加えて、Adabas SQL Gateway および Adabas Event Replicator をインストールする必要があります(詳細については、「Adabas SQL Gateway および Adabas Event Replicator の再インストール」を参照してください)。

Adabas では、すべての Adabas インストールについて、個別にライセンスを取得する必要があります。Adabas ライセンスは、インストールディレクトリごとにアクティブ化する必要があります。詳細については、「最終インストール手順」を参照してください。

Adabas データディレクトリ

Adabas は、環境変数 ADADATADIR によって識別されるディレクトリに、その構成データおよび使用可能なデータベースに関する情報を格納します。特に、Adabas 拡張オペレーションまたは Adabas Manager を使用する場合は、アクセスするすべてのデータベースの記述を ADADATADIR に保存する必要があります。

デフォルトでは、ADADATADIR がインストールディレクトリになります。同じマシンに複数の Adabas バージョンをインストールする場合は、これらのバージョンを異なるディレクトリに配置する必要があるので、複数の ADATADADIR が作成されます。

ただし、使用されるデータベース ID は同じマシン上で一意になっている必要があります。さらに、$ADADATADIR/etc にあるファイル ADABAS.INI には、マシン上で一意な必要がある設定データが含まれています。そのため、マシン上のすべての Adabas インストールに共通するディレクトリに、すべてのデータベースを配置することをお勧めします。提供されているスクリプトは、ADADATADIR がこのような共通ディレクトリをポイントするように、関連する環境ファイルを修正します(詳細については、「最終インストール手順」を参照してください)。

  • データベース ID は、コンピュータ上で一意になっている必要があります。データベース ID の重複使用を避けるには、定義されたすべてのデータベースを確認できると便利です。

  • 典型的な例を示します。すべてのデータベースで使用している旧バージョンの Adabas をインストールしてあるとします。次に、新しいバージョンをインストールした場合、データベースをそのバージョンに変換する必要があります。変換済みのデータベースを確認するには、同じ ADADATADIR を使用する必要があります。

このような理由から、ADADATADIR を変更するスクリプトが用意されています。

インストールのキャンセル

ウィザードを進めていくと、インストーラは必要ないくつかのファイルを一時ディレクトリに保存します。インストーラをキャンセルした後で、同じマシン上で再開した場合、インストーラはパフォーマンスを向上させるために、インストーラサーバーからファイルを再度ダウンロードせずに、保存されたファイルを使用します。インストールが正常に完了すると、保存されたファイルは削除されます。

インストールが完了する前にキャンセルし、すでにインストールされているファイルを削除する場合は、手動で行う必要があります。詳細については、「Adabas のアンインストール」を参照してください。