ACC は ARIS インストールを管理および設定するためのコマンドライン ツール (ARIS Cloud Controller (ACC) Command-Line Tool.pdf を参照) です。すべてのノードの ARIS エージェントと通信します。
Windows オペレーティング システムで ACC を起動するには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[ARIS]、[管理]、[ARIS の開始] の順にクリックします。エージェント ユーザーの資格情報を変更した場合は、ユーザー名またはパスワード、あるいはその両方を入力する必要があります。
Linux オペレーティング システムでは、代わりに acc10.sh シェル スクリプトを実行して、ACC を起動します。
コマンドの使用に関する情報を得るには、「help」または「help <コマンド>」を入力します。
警告
ACC コマンドの使用は、システムに深い影響を与えます。これは、技術的な ARIS のインフラストラクチャと環境の深い知識が必要です。必要なノウハウを得る唯一の方法は、Global Education Services で用意されている「ARIS Server Installation」トレーニング コースに参加することです。この知識がない状態で、あるいは Software AG のサービスを利用しない状態で ACC コマンドを使用した場合、標準の Software AG ソフトウェア保守契約に従い、当社は適切な動作を保証いたしかねます。
ARIS Cloud Controller (ACC) は 3 つのモードで使用できます。
ACC がインタラクティブ シェルで実行され、コマンドを手入力できます。
-f コマンド ライン パラメーターでコマンド ファイルを指定することで、アクティブになります (以下の ACC コマンド ライン パラメーターを参照)。ACC は所定の順序でファイル内のコマンドを実行します。実行後、あるいはコマンドのいずれかが失敗すると終了します。
# で始まるコマンド ファイル ラインはコメント行として解釈され、ACC によって無視されます。
1 つのコマンドを、コマンド ライン パラメーターとして直接 ACC に渡すことができます。コマンドは実行され、その後、ACC は終了します。
コマンドを ACC コマンド ライン パラメーターとして直接渡す際には、二重引用符で区切られたパラメーターなどのコマンド内のエスケープ文字に注意する必要があります。オペレーティング システム コマンドのシェルが二重引用符を吸収し、エスケープされていない文字列パラメーターを残します。そのため、引用符はエスケープしてください。
たとえば、以下のコマンドをコマンド モードで入力する場合、
set remote.repository.url="http://something.com/repo"
次のように入力してください。
acc.bat -h localhost -u <ユーザー名> -pwd <remoteAccessPassword> set remote.repository.url=\"http://something.com/repo\"
もし次のように入力すると、
acc.bat -h localhost -u <user name> -pwd <remoteAccessPassword> set remote.repository.url="http://something.com/repo"
ACC は次のようなエラー メッセージを返します。
line 1:52 mismatched character '<EOF>' expecting '\n'
Invalid or erroneous command "set remote.repository.url=http://something.com/repo ": line 1:30 extraneous input ':' expecting EOF